2020年12月27日日曜日
揉みまくった結論
私のエアリアルレスキュー
MYCoP TG:1/救助における特記事項
この本はあくまでも特記事項です。
喰い足りない部分と、私が思う
「結論」を出した特記事項です。
これで樹上レスキューを
全て学べる訳じゃありません!
樹上レスキューはそんなに簡単な
タスクじゃありません。
先日発表になったICoPと照らし合わせて、同時に新しいテクニカルガイドが発表になる予定でしたが、そのTechnical Guideがまだドラフト状態で、そのドラフトに疑問を感じ、自分なりに今の所の自分の方向性を明確にしたモノです。
今年の夏からICoPのセオリーに則ってプラクティスしてましたが、違う方がイイんじゃないか?っていう疑問が生まれ、自分なりの仲間内なりの善き方向っていうか、一定の考えをまとめて発刊した物です。
まずはICoPのおっしゃる通りにやってみて、その中で「俺ならコウする」と思う点をあぶり出し、もっと簡潔に効果的なレスキューがあると思い、一緒にプラクティスしていた仲間や仕事のチームとともに、揉んで、揉んで、揉みまくって、まとめた物です。
前提として、普段からSRTのアクセスラインとバックアップラインで樹上にアプローチして、樹間ではMRTにチェンジオーバーして、ワークポジショニングランヤードとフリップラインを使って作業するっていう、レスキュー前提でシステムを組んで万が一の場合汎用性の高い機器を知識と技術で賄うっていう一定の効果的な作業様式が確立しているから出来るスタイルが多くあります。
MRTでヒッチシステムをしか使わないっていうスタイルの人向けのレスキューセオリーでは無いです。
当初これを取組みやすいレスキューのロジックを1から網羅しようと思い、構成しようと思い、例えば用語の文言やレスキューのスタンダードな部分から、ヤッたことの無い方にも判りやすい物にしようと思っていました。
しかしまとめ続けているうちに、言いたいコトの半分も紹介する前に200ページを越えてしまい、これじゃあ逆に初心者にも伝わり難く、難しく、煩雑なモノに成ってしまい、伝えたい本意は伝わらない!と思いこの編集方針を諦めました。
今の自分の作業方針に危機感を抱いている人は、少なからず汎用性の高いレスキューを考えて、ただ順番を追うだけのレスキューは、役に立たないコトを知っていると思います。 メソッドを紹介した所で、一元的な方法を知ったって、現場では役に立たないコトを理解してると思います。
講習で登り方や吊り方の1つ方法を習ったって、現場で役に立たないのと同じです。
モノを売るために高度なテクニックを紹介されて、実作業に活かせないことを知らずに、有名とか一流とか名の知れた業者に騙される講習にウンザリしてます。
誰かに習うだけで一流に成れると思う短絡な人間はご遠慮願いたい。
モノは売れるかもしれないけど、基礎が無ければ仕事に活かせないモノを買わされ、次々に新製品や派手なタスクに目を奪われる人間は無視することにしました。
最初から自分で考えて、色々やってみる人向けです。
自分の作業に危機感を抱いて、これじゃマズいだろって思ってる人向けに、今の仕事のやり方にある程度疑問を感じて取組んでいる人向けに編集方針をシフトチェンジして、そういう人が疑問に感じる内容にしました。
レスキューはやればヤル程疑問が生まれます。
プレクティスは危機感を感じそういう疑問を解消しようとヤルことですが、逆に新たな疑問が生じるっていう、終わりがない取組みだと思います。
この本は、相手が自然の仕事に一定のヤリ方が活かせる訳が無いと感じてる人に向けて、俺はコウ考えるよっていう編集方針に換えました。
だからこの「私のエアリアルレスキュー」は、本当にそうかぁ?違うんじゃないかぁ?って思える人が読むべき内容です。
そして俺ならコウするよっていう、自分のエアリアルレスキューを組立てられる人が自分のアイデアのために活かすことの出来る内容です。
できれはこれ以前に「MYCoP私の高所樹上作業 行動規範」を納得していた方が、より理解しやすいと思います。そして今後発刊予定のテクニカルガイドも併せて納得する人ようがあります。まだ出来てないけどね。
でもそれ以前にこの私のエアリアルレスキューは役立つ情報が沢山あると思います。
いつも一緒にプラクティスしてるような仲間には「ここまで簡潔にまとめる難しかったよね」っていわれます。同時に「これじゃ判らない人には伝わらない」とも言われます。判らない人が疑問に思うことが超重要と考えているんで、判らないで諦めちゃう人はそれ以上前進できないんで、それでイイと思います。早く淘汰されればイイと思います。
デモや講習以外に自分で取組もうとしてる人が「あれ判んないや、でもとりあえずやってみよう」という考えの人にアプローチできる、アイデアや私の考え方を提供する構成です。これを眺めればレスキューバッチリだよっていう人間は見ないでください。
何処かの団体がコレに従え!とか、他はウソだ!っていう団体が嘘をついてるコトを知る必要があると思います。
アーボリカルチャーってのは、それひとつ一つが善き方向に向くように、個性を話し合って皆でこうした方がイイんじゃないか?っていうのが根本だと思う。
だかこの方がイイよっていう、ベストプラクティスが存在している。
コウやれ!って言うコト自体、それがウソだと思います。
最初はみんな判んないからそれに従うかもしれません。
でも実際に自分で動いて疑問を抱かない人は、ただの戦闘員です。
軍隊はそういうコトを考えさせないために、生死の現場で判断が鈍らないように、失敗したらそれで終わりだからコウやれ!って言います。
日本人はそういう自己を否定して、目標に向って邁進することが好きですよね。そういうコトを小さい時から植え付けられている。自分で考えようとしない。
ツリーワークは生死の判断以前に、死なない取組みが考えられるのに、コウやれ!って言うこと自体がオカシイと思います。
ひとまず編集方針として、一定のロジックを理解してる人に向けて、自分のレスキュープランを組立てるための一助となる構成にしています。
疑問を抱いて不安を感じてる人の何かの役に立てるのではないかって言う気持ちで作ってます。イケイケでミスを多発してる人が「レスキューもヤッてる」的な証拠というか根拠に出来る本ではありません。
高度なテクニックや難しいタスクをこなせる人は、必ず基礎を自分の物にしていると思います。自分のスタイルが確立してると思います。
初心者が根本的な次元でもっと知りたいっていう欲求を感じるために役に立とうという、ここで疑問を感じていることを誰かと共有したり、仲間と話し合うためのネタになると思います。レスキューは一人で疑問を解決できる程度生易しい物じゃないです。
作業中にミスすることが間違うコトが前提の人は、間違わないようにミスしないように方策を練ると思います。
一人じゃどうにもならないことがあればチームや仲間が何とかできる、チームや仲間がトラブったら俺が何とかしよう!っていう方針の人は、レスキューを学ぶ必要があると思います。木の上の事故は公共のレスキューサービスには期待できないと思います。
だからトラブらないように、仲間がトラブったら助けてやろうと、自分がトラブったら仲間に助けてもらおうとする人が考えることです。
対象が小さい場合は今までの方法で良いかもしれませんが、そのままデカい対象に移行できる物じゃないです。だから小さくて必要の無い物からシステムやレスキューを考え、出来る範囲でプラクティスを始めることが重要です。
地球の力は小さくても大きくても同等に作用します。
危機を感じているからこそ、チームレスキューを考え、それがセルフレスキューにも役立つと思います。
揉みまくって一定の結論は出しましたが、今まで日本語で樹上レスキューに言及した意見は無かったと思います。これをベースにして盛んなディスカッションがしたいです。私は凄いことができる一流の高度なツリーワーカーじゃありません。キチッとした基準を作りたい訳ではありません。現場の労働者がトラブらないように、現場のイチ労働者として考えてるセーフティを伝えたいだけです。チビの小デブで自分がやってることに自身が無い還暦間近のジジイです。自信が無いから考えてます。自分一人じゃ良いアイデアが出ないから仲間内やワークショップで、上下関係も無く、臆すること無いフラットな忌憚ない意見で揉んでいます。ワークショップはそういう仲間とも出会えます。
皆で揉んだら楽しいよ。
一匹狼で無茶なコトしてる輩は、レスキュー学んでも何の役にも立たないよ。
誰も助けてくれないからね。
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