2021年3月22日月曜日
トライ&エラー
Try and Error in practice, and Scrap and Build your own.
基本的に私の考えてるアーボリストって
いうかツリーケアは、手入れなんで、
木を倒して息の根を止めて
始末することを目的とはしていない。
特殊伐採と呼ばれことが多いが、
始めから登ることが前提なんで、
特殊でも何でもないと思うんだが。
人間の豊かな生活?の為に、
生産林業の人が、自分で植えた木を
伐倒してその屍を商品として販売する
儲けるために生産効率を上げるために
機械化したり、より速くより安くって
向う方向が全然違う。
より打算で儲けようとしてるだけ。
ツリーケアは、人間の都合で、生き物を殺して倒して屍を利用する生産林業とは違う。
出来るだけ殺さず、活かすためにはどうするか?がテーマになる。
もちろん依頼で、人が住み難くなる状態を緩和する場合もあるが、施主と話をして良き方向に導けるから、ツリーケアは楽しい。
キレイゴトかもしれないが、ただ人間に都合だけで排除する作業には加担したくないからそういう儲け話が好きな人は勝手にやってください。
そんなモンだから伐倒は積極的に取組めない。苦手だ。
私は思い通りに際どい隙間に倒すことが苦手だし、見てるつもりでも成りをちゃんと見きれていないのかとにかく伐倒がヘタクソです。
だからチームで動いている時は、殆ど自分より少しでも上手な人にやってもらい、よ~く観察して、自分ではコウやるだろうという手順と少しでも違えば、途中で止めて理由を聞いたり、自分なりのプランを修正して今後に活かす。
多分上手な人は、コイツ作業してる時にうるせぇな、いちいち止めんなよ、とか思ってるかもしれない。自分でやらないタスクでも、人のを見てると気づくことも有るし、聞かれた当人も、そのニュアンスや詳細を説明できない人は(本当は判ってないのかな?)邪魔するなって雰囲気出してくるけど、ちゃんと手を止めて私の質問に応えてくれる人が言うことは説得力が有る。
そこで議論になることも多いし、そっちの方が良かったね!になることも多いし、手っ取り早く作業を終了させることより、仕事は遅くなるけどお互いメリットが有ると思う。
親方の背中を見て、フムフムなるほどって勉強することも良いと思うが、自分はそんなマドロッコシイことをしたくないし、第一親方のマネをしたって、親方以上には絶対になれないと思う。その時に質問して応えてくれなければ(それは自分の行なってる作業を自分で説明できないということは)本質的に判ってないかもしれないし、その人から得られるアイデアは無いと思ってる。
逆に親方がやってることを客観視で一方的にマネしても、親方本人が自分でどう思って作業をこなしているか?客体的に考えられてないから、それは微妙にズレてくると思う。
いくら伐倒が巧くて、そつなくスマートに思い通りに倒せたとしても、それは個人的な凄技で、その凄技を一度分解して組立て直して初めて自分のモノに出来るんだと思う。
プラクティスでトライ&エラーして、自分なりにスクラップ&ビルド出来なければ自分のモノにならないと思う。よく私はカタカナが多くて難解だと言われるけど、そういう日本語が無いから英語をそのまま使った方が良いし、日本語に変換して複雑化したり意味が変わるようならそんな言葉は自分にとって無意味だと思うから、まさに、
プラクティスでトライ&エラーして、自分なりにスクラップ&ビルドする。
日本人はそういう学びをなかなかやらないね。
とにかく巧い人の成功例をマネして、自分を切磋琢磨して気合を入れて頑張るよね。
人間は皆同じ、努力は当然で、皆同じレベルに立てると思ってる。
〇〇道、みたいに、心頭滅却すれば火もまた涼し、って、火は何をしても熱いよ。
私は身体的にも精神的にも、個性ある方だから、この人みたく絶対に成れないってことを最初に考えてしまう。それが個性で、個性がアートだと思う。お師匠さんのマネをしてもお師匠さん以上には成らないし、その全てを一子相伝なんかできないよ。それは滅個性に向わなければ達成できし、そんなのやりたいと思わない。
だから凄い人に学びたくはなく、学べることはないから、その人の考えを自分でトライ&エラーして自分なりにスクラップ&ビルドしないと、アートには成らない。
昔高校時代柔道をやっていて、柔能く剛を制す!ってのが大前提に有って、へなちょこな私でも団体戦に抜擢されて、180cm120kgという巨漢を相手にして、先輩に「大丈夫だ、柔能く剛を制す!」なんて言われて、立ち向かったが、寝技っていうか浴びせ倒しで一瞬で押しつぶされて、何も出来なくなり30秒間息も出来なかった。
その薄れてく記憶の中で、柔能く剛を制すって何?それはレベルの違う人の話で、誰でも出来ることじゃないということを身を持って理解した。
後で先輩に聞くと「いや~アイツは誰が行っても勝てないから、お前に行ってもらった」と言われた。世の中はそんなモンなんだなぁ、しゃーないな、と自覚した。
凄いことは、精神力に依存することが多いけど、そんなもの身体的な個性には及ばないよ
凄技を見て、自分の身体的な個性をどう活かすか自分で組立てた方がイイってことをシツコク言ってるね。誰かが出来ることは誰かがやれば良いし、それが凄技じゃなくても、自分にしか出来ないコトを見つけられれば、生きて行けると思う。
それが出来ないコトを道具に頼ったり、凄い人のマネをしたって、いつまで経っても自分のモノには成らないし、疲弊して、余裕が無くなり、ケガするよ。
そうは成りたくない。
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