2021年3月10日水曜日

ライオンテーリング

ライオンズテールって知ってます?

ライオンのシッポはどうなってるか?
ビョオ~ンて伸びて、先がボファってなってる。
これが何?を表してるか?全く判らなかった。

Lion's Tail

園芸植物でそう呼ばれるものや
絵本が出てくるが

普通に検索してみると
ライオンのシッポの作り方とか出てくる。
コスプレとかぬいぐるみとか
いや、そういうんじゃ無いんだよね。

家の近所で、家の前にジョンバを置いて
おくだけで、注意されるという、
見た目を重視する厳しい取り決めの、
もの凄く景観環境に煩い地区が有る。

でもこの通り、街路樹はいつもこういう状況
強剪定の涯に幹からボサッて小枝が飛び出し
景観重視と言いながら、街路樹はこの通り。
みっともないことこの上ない。

ライオンズテール、そういう言い方があるって事には違いないけど、方々の文献を調べても、第一何の事なのか?何かの木の呼び名なのか?何かの症状なのか?スラングなのか?さっぱり判らないから、そもそもキーワードが思いつかない。

最近のインターネットは凄いね。
色んな付け足しで、キーワードさえ押さえれば、とんでもない田舎の大学の卒業論文とか探せるもんね。

でもキーワードがヒットすれば、アレよアレよって出てくる。

最も勘違いかも知れないが、
ライオンズテールは、木から過剰な数の側枝を取り除くことです。この一般的ですが不適切な剪定の慣行は、内部の枝を取り除き、枝をライオンの尻尾のように見せます。美しい枝の構成が露出していますが、ライオンズテールはいくつかの健康と安全の問題を引き起こします。

それが間違った剪定の方法のことを言ってるのは伝わる。

英語では、そんなイメージっていうか、シャレっていうか、一般に伝わりやすい言い回しがあるようで「ライオンの尻尾みたいだねぇ」って、誰かが言ったコトがそのまま略称になってることが多い。なんか漢字にしてそれが一体なんなのか伝わり難くするより、伝わりやすいなぁと感心する。

鳥を見るのが好きで、日本語の図鑑を眺めているが、学術的な生態とか分布とか当たり前なこととか、学者が知りたいこととはよく理解できるが、あまり面白くない。
勉強する為には良いのかもしれないが、そういうんじゃなくもっと身近な、どういう生活かとか、この時期何を喰ってるとか、庶民が知りたいことにギャップがある。
そしてイギリスの図鑑とか見ると、この時期はこういう所に居て何を喰ってるとか、シロウトが鳥を探す為に役に立つ情報が載っている。面白い話がいっぱい出てる。
だいたいカケスとか英名ではジェイだゼ!
それはジェイって鳴くからだろう。その方が面白い。

強剪定暴芽って言うより、ライオンズテールって言った方が面白いし、俺は好きだな。

まあ当たり前だけど枝を剪定する時、例えば道路にハミ出している暴れた街路樹とかの枝を、面倒臭いから伸びてる元からバッサリ落とすと、樹勢がある木は、ヤバいって慌てて不定芽を一斉に延ばす。
そうすると、ボファって同じ長さくらいの細い枝が伸びちゃう。
そのまま放置すると、とんでもない長さで徒長枝が密集し、花芽も付きにくく、一部分がとても重く濃い見た目になる。まあみっともない。

確かにああいう剪定を見ると、ライオンズテールだなぁって思う。

公共事業の街路樹剪定とかは、競争入札なんで安く上げる必要があり、高所作業車で近づいて、面倒臭いからバッサリいくんだろうね。
本来、景観の意味も有って街路樹を植えたんだろうけど、その後の管理施工で余計みっともなくしちゃう。また植えたときは植樹してイイ事を行ったって自己満足の素晴らしい行為って思ってるかもしれないが、数年経つと「落ち葉の始末に困る」とか「電線にかかる」とか「陽当たりが悪い」とかみんな勝手なことを言いやがる。

数年後のビジョンも予測できなかったのか?行政の担当者が変わったからか?知らないのか?そして担当者も面倒臭いから、とにかく邪魔な枝を伐る指示を出しちゃう。
本来の景観的な意識もなく、作業として概ねの適正価格を予想し、入札価格が適正であれば発注しちゃう。

入札業者も景観の意識が無ければ、ラクだからバッサリ伐る。
そのライオンズテールを生み出す手法が、ライオンテーリング。
伐った直後は歩道側にだけ枝があって、数年経つと車道側に重心が来る変な樹形になる。 そしたら翌年ライオンズテールに成る。
この繰り返し。
私は暴芽って言ってるけど、それがライオンズテール。

高所作業車に乗って、コガルくんの人は、剪定の教育受けてないのかね?先輩から教わってないのかね?巧く落とせばカッコいい樹形に成るって、キズつけず1本残せば、それか成長していい形になるかもしれないことを予想して、意識して剪定しないのかね?そしたら翌年また修正して善き方向に持って行くって気持ちにならないのかね?
生き物を虐めることしか考えてないのかね?
儲けることだけで造園屋になったのかね?

ハイソな立派な建物が並び、美しい景観を維持する丘の上の住宅地も、そりゃぁママさんダンプが家の前にあると美しくは無いけど、この豪雪地帯で生活するんなら仕方がないだろう、ジジババが多いし必要なことだと思う。
その一時を厳しく制限しながら、もう10年以上この街路樹のライオンズテールは誰も景観として気にしないのかなぁ?カッコ悪くてこんな所に住みたくない。

本来街路樹はその景観を意識するものだろうけど、市民も業者も行政もそんな意識がなかったら、バッサリ剪定が不適切とは思わないんだろうね。
一時的に世間は喜ぶだろうけど、自然は喜ばない。

不適切な剪定慣行で、ワリを食うのは「木」だ。

言わば腕を切り取られて苦しんでる生き物。一時的に持て栄されても、数年経てば厄介者邪魔だ、鬱陶しい、って腕を伐られる生き物。
死んだらまた変わりの何かがやって来るだけ。
首をすげ替えられる。生き物。
そもそも街路樹って自体が世間のエゴだけどね。

ちゃんと手入れすれば、樹形も樹勢も保たれるものを、世間の都合で邪魔だから伐るってどんだけエゴイスティックなんだ。

そうやって街を歩けば、北海道の都会はいつの間にかライオンズテール通りだらけだよ。 悲しいね。

もっといい加減な業者はライオンテールにもならずに、受けも彫らないで、コガルくんが届く範囲で上から自重で切り落すから、樹皮がめくれて、ソコから腐朽菌が入って、枯れて真菌子実体。腐って伐採。その方が儲かるからか?

もういい加減に辞めて欲しい。

0 件のコメント: