コネクタは、PPEシステムのコンポーネントを接続するために使用される開閉可能な装置で、ユーザはシステムを組み立てて、アンカーに直接または間接的に接続できる。
よく混同しがちというか「自動閉鎖」や「自動ロック」ってのが、勘違いしやすい部分だと思う。
まあ現在は自動閉鎖するのが
当たり前だけど、
例えばマイロンなどスクリューリンクは、
ネジ式で締め込まないと
開かないし閉じない。
そうじゃなくて第1世代としては、
手動でゲートを開けられて
指を離せば勝手にゲートが閉じる。
安全環の有無は、関係無い。
自動ロックじゃなく
自動閉鎖、セルフクロージングだ。
これが「自動閉鎖」ってヤツ。
なんか見た感じ弱そうなアルパインクライミング用のワイヤーゲートだって立派な自動閉鎖だし、私がこういう事に関わり始めた頃に最も一般的だった、手動のスクリューロックも安全環が点いていないってだけで「自動閉鎖」だ。セルフクロージングだ。
アルパインでリードクライミングとかは、数を沢山使うし軽いし、落ちた時に機能すれば良いので、安全環の有無は大きな問題ではなく、決定的には必要ない。自動開閉で充分。
それでも岩に引っ掛かって勝手に開いてしまう可能性が有るから、ヤバい箇所にはスクリューを使う人もいるし、違う方策を整えたりする。
レクリエーションのクライミングでも手動のスクリューロックを使えって言ってた。間違って目の前にあるカラビナを握っちゃったら開くからね。更に振動でネジが緩む可能性があるから、安全環のゲートが閉まる方向が重力方向にセットする。更に更にゲートが開く向きを自分側に向ける。これは樹皮に擦ったりして、ネジが緩む事を防ぐため。
すべからずゲートを人差し指で握って掛けて閉じ、カラビナを半回転させる。そうするとゲートが内向きに、スクリューが下向きに締まる向きになる。
スクリューリンクは、スリーポイントロードもOKだし、しかも荷重方向が限定的だし、サイズも形も色々ある。だけど、いちいちペンチで締めるのは面倒だし、開け閉めに時間がかかるし、スチールだから重いし、意外に安い。
そういえば最初に履いたハーネスは、ターミネーションが三角マイロンで、これを緩めて締めて、締まりすぎるといけないから、一旦締めてからちょっと緩めるみたいな教わり方だったけど、それは明らかな間違い。
三角マイロンやスクリューリンクは、ペンチで締め込んで、手で外せないように使うのが条件の道具だ。マニュアルにも出てるし、そういうウソを当たり前のように伝えていた団体は、今では信じられないけど、信じちゃう人もいる。
スクリューゲートカラビナは、安全環無しよりはリスクが減る!って思ってた。
確かに素早く軽くマイロンより、目的を達成しやすい。
けど実は、そういう危険に注意しなくなるので、安全環の締め忘れや、向きの不適切や、マイナーアクシスなどは簡単に起こる事象で、数々の人的ミスを誘発しやすい。
マイロンより遥かに便利で軽く素早く使えるけど、
その分、新たな使い方の条件や機材の条件が増えて、リスクが増大している。
アルミのカラビナの利便性を享受したいなら、条件を承知する必要がある。
「便利」と「危険回避」は対照的な場合が多い。
便利と危険回避を天秤に掛けて、その良い塩梅を自分で探す必要があるよ。
ちょっと論点がズレたんで、また次に。
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