ノットを数学的に研究することや、低次元位相幾何学として組み合わせなど、身震いする程理解できない。だいたい高校入試で3点しか採れなかった奴に、難しい正解を導く学問を理解できるはずが無い。
正解なんか導けなくても、
ノットのことを考えるのが好きです。
自分でもどうにか考えられ
出来るパラメータが多いから、
セーフティに繫げられる
範囲が広がるんで面白い。
その複雑さが心地よいからです。
簡単に覚えられるコトは
簡単に忘れます。
バカだから、簡単に覚えられないから
覚えると凄く心地よい。
カミさんには呆れられています。
一般的には変態と呼ばれます。
ノットの種類によるストレングロス[Knot Strength Loss](ノットの強度低下)を
すごく気にする人が多い。その「強さ」に一喜一憂すること自体がオカシイ。
メーカーや研究機関が示すデータをマルッと信じてしまう考え方が気にくわない。
自分で作ったノットの強度は〈半分になる〉と考えていればイイんじゃないか?
単純に考えても、材質・編み方・荷重率・動力源の質・インピーダンス・エロンゲーション・ヤング率・伸び率・湿気含有量・汚れ具合・使用と経過の回数/頻度・天候の状態・自分の疲労や精神の状態・UV曝露・化学物質などの汚染状態・製造工程のバリエーション変化などなど、思いつくだけでも相当なパラメータが存在する。
研究機関のデータだって、ノットを結ぶのは人だし、スタンディングがどれだけ長いか?かける力はどのくらいかによって全然変わってくる。
研究機関で調査した基礎データを、実験で破断したロープのトポロジーだけに依存する複雑な非線形システムを無視して、そっくりそのまま利用しようと思う方がおこがましい。
結びとモツレの位相を正確に判断しようって言う禅問答のようになるんじゃないか?
最も優先される目的は、結び方や流れを順に追う方法ではなく、
●簡単に結べる
●簡単に解ける
●ロープの材質や編みに不可逆の変化を与えない
●視覚的チェックの容易さ
●意図した目的を達成できるか?
最後に●強度との整合性、だと思う。
そして一番大事なことは、その結びを目的に合わせて機能させることです。
「目的に合わせて機能させる」ことをロープワークって言いますが、
日本ではみんなハウツータイ[How toTie]をロープワークって呼ぶよね。
みんなが難しいって言うのは、ロープワークではなくノットクラフトのことです。結び方を覚えれば全て有効と考えてしまう一元的な短絡です。
先のパラメータを考えてみてちょ。
結び方を覚えていても、使用する条件によって、その強度なんて簡単に変化しますよ。
だからメーカーが提供するノットストレンジロスなんて、貴方にとって余り関係あることではない。全部50%強度低下起すと思っておいた方が楽よ。
その代わり結んだ後に、ちゃんとドレッシングすることよ。
ドレッシングすることで、その強度に近づけることが出来るんよ。
予測し難いパラメータより、ドレッシングを煩く考えた方が良い。
インピーダンス(impedance)なんて判らなくても、自分が引く力(入力)に対して引かれる力(出力)の位相の変化をザックリ考えて、数学的に数値をわり出すんじゃなく、トポロジー(topology)なんて連続変形しても保たれる性質を抽出するなんて難しいコトを考えなくても「ドレッシング」だよ、これだけで変数は相当制御できる。
数学じゃないんだから。ちゃんと計算できなくても、どんな変数があるかを考えて、変数が曖昧にならないように、製品の製造年を把握してるとか、経過が判るログブックを点けるとか、化学薬品や日光に犯されない保管とか、疲労が蓄積しない日程とか、当日の天気や雨や気温の状況を見て判断するタスクとか、そういうコトを優先的に考えた方が良い。
そしてドレッシングを出来るだけ完璧に仕上げ、タスクの安全率とピーク力の計算にロープ強度が半分になってるという数値を当てはめて予測すれば良いことだね。
昨日出来たから今日も出来るっ!じゃ、強度云々じゃないね。
オラオラで命がけで仕事してる人は、強度低下してるのは自分の頭だよ。
ロープワークが苦手だという人の多くは、
〈質〉ではなく〈量〉を学ぼうとする。しかも一度に覚えようとする。
そして一度できた結びを、もう自分のモノにしたつもりになっている。
受験勉強してイイ大学に入っても、その後さっぱり学んでないのと同じです。
私はよく、メソッドではなくロジックで覚えようとか、
毎日3ヶ月繰り返し練習して手に覚えさせるとか、
目の前で出来たら-背中で-ヒザの下で-頭の後で-左右逆に-裏表変えて-持つ手を変えて、出来るように練習しようとか言う。
名前を覚えられないって言う人には、カーナビゲーションシステムとかどういう物か判ってるでしょ?繰り返し使ってたら誰でも覚えるよ。幼稚園児だって覚えるよ。
スマホは使えても、スマートフォンは知らないって言ってるのと同じです。
長い名前は難しいとか、覚えられないって言う人は、
覚えるつもりがないか?練習嫌いな、ただの怠け者だって言ってます。
結び目を結ぶのはただのタスクの中のひとつです。
車を発進させる前に、後を確認するのと同じです。
後を確認しないで車を発進させようとする人が、どれほど危ないか?
登れたら伐れる!と思う人は、後を確認しないで車を発進させる人と同じです。
ノットクラフトは、当たり前に出来て当然のことです。
練習すれば誰でも出来るよ。繰り返せば誰でも習得できるよ。
逆に考えると、ノットクラフトも満足に出来ないで、なにが特殊伐採だよ。
だから特殊な人の伐採なのか?
0 件のコメント:
コメントを投稿