木登りの方法は、
古くはスリーノットシステム(Three Knot System)とか、近年はDdRT(Doubled Rope Technique)、 RDL(Running Doubled Line)、何て呼び方があり、大きな輪にした1本のロープを縮めて登る。
ソレとは全く別系統の、元々ケビングの技術のSRT(Single Rope Technique)があり、アルパインクライミングのユマーリングとかも一緒で、固定したロープを機器を使って登る。
レクリエーションの木登りはDdRTが一般的なんだけど、コイツをダブルロープテクニックと呼ぶことが多く、でも本当のダブルロープテクニック DRT(Double Rope Technique)は、固定した2本のロープを登る方法なんで、紛らわしい。
ソレとも別に、ダイナミックロープを使う、アルパインクライミングでは、
●シングルロープ=1本のロープを単独で使用する
●ハーフロープ=1本のロープを半分折りにしてペアで使用する
●ツインロープ=ペアで2本を平行に使用する
さらにTRTなんてのもあり、コイツは厳密にはSRTに含まれるんだけど、アルパインではツインなの?ハーフなの?だし、その他に色々乱立してきたんで、
この際ちゃんとカテゴリーしようって流れになったのかな?
MRT (Moving Rope Technique)
ムービングロープテクニック
ロープがアンカーを通過し、両方のスタンディングパーツを使い、調整可能な大きなループで登る技術のこと。クライマーはロープの両方のロープパーツに接続します。 一方の末端は静止したまま(多くの場合ロープのターミネーション)であり、もう一方の部分はフリクション要素(摩擦ヒッチまたは機械装置)を介してミッドラインに接続される。
SRT (Stationary Rope Technique)
ステーショナリーロープテクニック
ロープが1つまたは複数のアンカーに固定され、クライマーは、1つ以上のフリクション要素を使用してロープに接続して、静止したロープを登る技術のこと。ロープはアンカーで動かず停まったままで固定され、上昇/樹木の周囲を移動/下降できる。
ってことでイイと思うんだが、、、
これは、CE基準っていうか、アーボリカルチャーの行動規範中にでてくる用語でして、ヨーロッパ系では、そう呼ばれるみたい。
しか〜し、アメリカ系ではシステム(System)って言い方をする。
MRTは、MRS
SRTは、SRS
PPEのフォールプロテクションのコンポーネントとして
アメリカは道具ありきの呼び方なのかな?
道具にウルサイ人間がそうしたのか?
利権が絡むのか?
ヒトがどうやって登るかをテーマにすると、テクニックだし、
ヒトが何を使って登るかをテーマにすると、システムだし、
ヒトに着目するとテクニック。 道具に着目するとシステム。
PPEのテクニックを使うためのアッセンブリとしてシステム。
ロープをどうやって登るか?
って考えると、テクニックで良い気もするし、
SRSは従来のSRTと区別するためなのか?
って考えると理に敵ってる気もするし、
シングルじゃない!ステーショナリーだ!って言うのも可笑しいし、
別に区別しなくても同じだから良いとも思うし、、、
ただ、DdRTやRDLは、ムービングで良いから、そう呼んだ方が良い。
SRTは、シングルじゃなく、ステーショナリーだから、
でも頭文字で略すと、どっちも SRT。
あえてここだけシステムにする必要は無い気がする。
単に、アメリカもヨーロッパも双方に迎合するのはイヤなのか?
対抗意識を燃やしたり、本家元祖的な争いもオカシイし、
ウチが本物とか、他はニセモノとか、類似に気をつけろ!っていうのも、利害関係が絡んでそうで、イヤラシイし、ナンセンス。
ってか、別に言ってることは判るから、両方巧く使って行こう!って思う。
面倒臭せ〜、
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