2020年6月26日金曜日

技術には正解があるけど、作業には正解は無い

日本は過去に素晴らしい知識も技術もありましたが、親方が後身を育てる前に死んじゃって技術が在ったことだけが残る。そして無理矢理にでも見よう見マネしようとする。
一旦ダメになったのにもかかわらず、他の国から技術や道具など自分に都合の良い部分だけを取り入れ、知識が疎かなんで、相変わらず危ないんだと思います。過去に自滅した同じ轍を踏んでいます。
もちろんそんなコト考えなくても出来る天才は居ますけどね。
その天才の真似をしても誰でも出来ることじゃないですよ。

最近では、そのリスク評価にちゃんと取組んでくれる企業のチームがあり、短く軽い対象からセオリーを学んで、徐々にサイズアップして、計画/見積もりを正確にこなします。ハシゴや高所作業車で出来る作業もロープを使って学んでます。
そのチームは、地上で知識を貯めることが樹上で活かせることを知っています。



どこに降ろすか?→
ソコに動かすためにどう伐るか?→
エスケイプゾーンはあるか?→
そのためにどのシステムを使うか?→
そのシステムにはどういう
セッティングが必要か?→
そのセットのためにどこで結ぶか?→

っていう組み立てを、
チームで話し合って修正を加えながら
検討します。

だからまず共通認識を持とう!って、
チームで一生懸命プラクティスを繰り返す。

作業の現場でも、しっかり後進を育てる為にたっぷり時間をかけて、プラクティスさせる。 巧く出来てるヒトを見せて、こうやればイイんだよ!とかじゃなく、
軽く短い対象を使って、まずは自分の考え通りやらせる。
しっかりと計画させ、見積もって、段取らせる。
どんなショボイ計画でも、危険が無ければ、やらせる。
思いっきり時間をかけさせ、結びやポジションが巧くいかないことを身を以って体験させ、軽く失敗させ、そして降ろす。
ヘロヘロになって、チキショーって思わせ、ゼイゼイ言わして水を飲ませてる間に、
サササって登って、スルスルと移動して、鼻歌まじりに結んで、修正伐りして、
オペレーションを素早く終了させる。
そして自分も降りてきて、どうよ?って言う。

そうすると、地上での結びの練習とか、ポジショニングとか、システムの選択とか、
登って伐る事より、地面に立ってシステマチックに考える事の重要性に気がつく。

次回に、この後進に、似たような事をやらせ、考える事やプラクティスをチェックする。

変わっていれば、どんどん違ったオペレーションに参加させるし、
変わらなかったら、出来るまで基礎を叩き込む。
そうやって、後進を育ててる。

それを繰り返していると、、、段々ワーカーとして成長してくるよ。
今後のデカいオペレーションの為に、外注先のワーカーも呼んで、同じようにプラクティスする。自社の優位性を着々と積み上げて行くよ。
私もそういう成長したワーカーチームを見ると、自分が伝えてきた事が間違ってないと確信するよ。
良いチームが出来上がるよ。

目の前の仕事を如何に早く終わらせ儲かるようにしか考えない、自転車操業しているトコは、いつまで経っても自転車だし、自分でたまたま巧くいった方法で無理矢理サイズアップさせるから、結局立ち行かなくなって、事故るか仕事取られるよ。残念!

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