私はあえて、英語の多くの表記を原文のままカタカナに置き換えています。
そのままカタカナで覚えた方がメリットが高いからです。
外国にカブレてる訳じゃありません。
それには2つの理由があります。
第1に、日本語に訳したとたん、日本人の各々が自分独自の解釈をするからです。その本来持っている意味と、伝えたい意味に乖離が起きることが多々あります。
日本語訳にすると意味が不明瞭になり、逆に難しく捕らえられることを避けるためで、あえてカタカナ表記にすることが多いです。
例えば「索を斜に展張」って言われても、私には何のことが判りません。
「テンションラインを斜めに張る」って言った方が判りやすい。
ロープも日本語では、
索・縄・綱・紐・線・緒など
いろんな言い方があり、
私らが普段使っている
ライフセーフティロープは、
恐らく「索」に当たりますが、
一般的ではありません。
ロープの方が通りが良い。
「斜に展張」で伝わるのは、
ごく一部の人たちです。
あと、多くはCEのENに準拠した道具を使ってます。
それも共通で覚えておかないと、ず〜っと日本はガラパゴス状態です。
抑止・防止・制止・保護・停止・抑制・阻止・防御・防護・予防・捕護
これらの言葉の違いを、明確に説明できる方がどれくらいいますねぇ?
説明できたとしても、その意味は他の人と共通ですかねぇ?
fall prevention や fall protection をそのまま使います。
落下防止や落下保護なんて言って、どの位の人が明確に分類できていますかねぇ?
この2つには埋め尽くせないほどの違いがあります。だから
落下プリベンションと落下プロテクションって言った方が、違いが明らかになります。
文化的に日本語にこだわる人も居ますが、それは違いを明確に説明できて始めて使える言葉で、私は今までそんな人に出会ったことはありません。
だから敢えて、カタカナにして、そのまま使っています。
そのまま使った方が、明らかにメリットが高い。
「何となく安全・安心」って思っている人が多そうだけど、
私はそうやって怪我したり死んだりしたくない。
第2に、無理矢理日本語に訳すと、共通の意味を持たせ難いということです。
「余長をとれ」という言い方になると、余長を無くして張るのか?緩めて余長を作り出すのか?伝わり難いです。部署によって統一されている所もありますが、他の部署では全く逆の意味になる場合があります。
「本結び」とか「玉結び」は、地方によって違う結びを意味する場合があります。
私の師匠は、そういうミスを避けるために、スペイン人にもポルトガル人にも韓国人にも、共通の呼び方を使った方が良いと提唱していて、以後私は、英語の長ったらしい名前を積極的に使っています。長ったらしい名前でもひとつ一つ分解すると、どういう結びを表すか?意味が判るというメリットもあります。
例えば、よくノットの名前が覚えられないっていう人が居ます。
カタカナが多過ぎてダメだって言います。
私はそういう人はただの怠け者だと思います。
繰り返し使ってたら、誰でも覚えますよ。
テレビとかカーナビとかって言葉覚えてるでしょ?
ハスクバーナだってペツルだって覚えてるでしょ?
ソレは使ってるから覚えるんですよ。
使ってない言葉だから覚えないだけです。
ノットの名前をつぶやきながら、結ぶ練習をすれば誰でも覚えます。
でも、覚えるまでシツコク1ヶ月くらいやらないと、ダメです。
テストで良い成績を取る為にヤマを張って一夜漬けで覚えるから、直ぐ忘れるんです。
恐らくそういう人は、1つのメソッドで正しい方法を身に付けようとしています。
間違った結びを、なぜ間違ったか考えず、直ぐほどいて、
また1から始めるタイプの人です。
失敗から何も学んでません。
たとえ1つの方法が完璧でも、1つの方法でしか結べないので、
際どい姿勢で結べないし、力の向きが変わったりしても効果的に結べないし、
時間がかかって疲れるのだと思います。
地上で立って目の前で1つの方法しか練習して無いから。
それじゃぁ厳しい姿勢で結べないですよ。
どうして覚えられるかは、失敗を人より繰り返して考えるからです。
何で失敗したんだろう?どこを直せば良いんだろう?って考えるからです。
これは誰でも気持ちが有れば出来ます。
覚えられない、出来ないと言ってる人は、気持ちが無いか、
覚えなくてもテキトーにやっても何とかなるからです。
特にノットの名前は、使い続けていれば、そのうちイヤでも覚えます。
使わないと、いつまで経っても覚えられません。
だから積極的に使って、誰でもどこでも共通名称として使うことを勧めています。
そのような2つの意味から、全く自分でもイヤになるくらいカタカナが多い。
何でもカタカナにして「煙に巻く」つもりなどありません。
だから意味が判らない人は、直ぐに会話を止めて聞いてください!って言ってます。
意味が判らないだけじゃなく、自分で理解することを自分で煙に巻いています。
それでもやっぱり覚えられないですよ。って
そういう方は、電波映像受信機とか車載案内装置とか言ってください。
ハスクもペツルも訳せないですよ。
せっかく、日本では出来なかった技術なんだから、それも共通の言葉で覚えちゃった方が、いろんな人と話が出来ますよ。いろんな人の考えを知ることが出来ますよ。
文化的な背景を軽るんじている訳じゃありません。
外国から入ってきたものだから、意味がネジ曲がる前に、そのままで覚えましょう!
って思ってるだけです。
外国カブレじゃないです。でも日本カブレでもありません。
0 件のコメント:
コメントを投稿