先日新しいTG-1にはどうも疑わしい点が多くて、仲間内でレスキューの検証をやってた時、SRTでデバイスを使って登ってる人を救助するプラクティス中にトラブルが起きた。
SRTでアキンボを使う時、チェストアタッチを使って本体を引き上げなければならないのは判っていたんだけど、
面倒臭いんでビクティム役が
一時的にハンドアセンダーで登って、
アキンボ末端を引き上げて登った時、
予想不可の事態が起きた。
登る時に一番小さくなった瞬間、
その時はアセンダーの荷重してるんで
アキンボが抜重フリー状態を、
勢い良く引き上げたら、
アッパーとロワーのコントロールを繫ぐ
グレーのジョイント部分が、
アセンダーのカラビナ部分に
スポッとハマった。
気ずかずにアキンボに荷重すると
上下のボーラードが開いて
カラビナにロックした状態。
しかもちゃんとロックするだけ開いていないからズルズル落ちる。そうすると更にアセッションに荷重かかかり、アキンボは降りようとするんでガチガチに噛んじゃった。
アレっ外れね〜な、ってガチャガチャやっているうちにドンドン食い込む。
一旦荷重を抜こうとアセッションに立ち上がりアキンボの荷重を抜こうとしても、噛んだカラビナとアキンボは外せなかった。
噛んだ状態で、カラビナとアキンボ両方に荷重が載り、もうニッチもサッチもいかない。
両方の荷重を一旦抜かないと解除も出来ない。
まあレスキュープラクティス中だったんで、直ぐさま別系統を登ってスナッチ救助して事無きを得たし、ハンドアセンダーは使っちゃいけないの判っていたが、好事魔多し、簡単に考えるとトラブルの神様は直ぐに近寄ってくる。
もちろんマニュアルにも書いてある通り、ハンドアセンダーを使っちゃいけない事は判っていたが、それはアセンダーとアッパーコントロールがぶつかり荷重が抜けた状態になることのリスクだと思っていた。
まさかこんなに上手くスポッとハマるとは思ってもってもみなかった。
やってみなくちゃ判らない。
これはダメな例だから注意してね。
ダメな失敗を隠してしまう人多い(誰にカッコつけてるんだろうか?)けど、でもこういうトラブルや失敗を紹介する事に意義があると思う。
世の中にはダメな情報は一杯あるから、簡単に信じちゃいけない。
判っていて、マニュアルのやっちゃイケナイことを検証するのは大切だね。
そのダメな理由が明確になる。
イイカッコしいか?ただの道具自慢か?イヤラシイ見せびらかしか?素晴らしい動画は沢山あるが、こういうダメな例ほど皆で共有するべきだと思うよ。
その後も何度か繰り返したが、トラブル大好物な私がそのトラブルを再現しょうと何度やっても、その状態にできなかった。
でもそのスポハマり状態が起きた人は、何度繰り返しても同じトラブル現象が起きる。
そればかりか、ハンドアセンダーの握りの部分にも、アキンボはハマる。
失敗する事を前提に、トラブってみるのは最高に楽しい。良い検証になる。
デバイスは同じでも、なんか登り方のクセなのか?個人によって起きるトラブルの種類は全部異なるんだなぁ。 だから一様に
誰かが危ないって言ったコトも、ある人には大丈夫で、
誰かが大丈夫って言ったコトも、ある人にとってはとてつもなく危ない状態が起きる。
もしこういう現状が起きた人は、機器の問題じゃなく、まず自分の登り方を疑った方が良いよ。勝手に機器を改変するのは、アホだよ。
判らないもんだなぁ。
レスキューおもしれ〜な!
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