日本の企業がヨーロッパでも商売するなら [CE] を取らなきゃならないから、もちろんEN規格に準拠する必要がある。これは製品として販売する目的ならマストで、素材の提供であれば何の問題もなく輸出できる。あとは製品として販売する所がENに準拠すれば良い。
合成繊維のメーカーでは、デュポンとかハニーウェルとか色々あるが、ロープ等のストランドのヤーンのファイバーって最小単位の素材は、製品の性能に直接関わってくるので、高性能の素材が良い。安くて強いファイバーの方が需要がある。だから日本の東洋紡や東レなどの日本メーカーの高い技術力が評価されている。
でも日本では、そういうロープを作らないよね。
シルキーって刃物屋さんのノコは、どうしてSUGOIとかTSURUGIとかラジカルな名前の製品が多いのかな?って思ってたら、海外向けに作ってるからそういう商品名が多かったそうで、実は日本にもアーボな需要だってあるのに、ターゲットとしては日本じゃなかったからってかなり寂しいね。東洋紡も東レもそんな感じなんだろうな。残念だな。
海外の特にENなんかのスタンダード(基準)って、
一般の疑問や問題を、試験やシミュレーションで洗い出し「オレたちはコウやる!」って方針を出して、それをランダム対照群と比較し民間非営利の団体で揉んで指針として発表する。それを政府や国が採用するって流れで「規格」になっていく。
日本は問題が起きてから、それに対処するように、
御用有識者や一流企業のステークホルダーが集まって、ロビイ活動や根回しで自分たちが「損」しないように法令を作るって構造が、まるで変わらないから、いつまで経っても庶民のための法令は出来無いんじゃないの?
それに日本の法令は、明治時代から作り方も変わって無し、時代に合わせて改善されることも少ないので、甲が乙が...って相変わらずなので、非常に判りづらい。
〇〇によっては、第○条の第○項の第○号…みたいなって、判りづらく複雑な構成で
「正式な文章」かも知れないが、それによって幾らでも拡大解釈できるし、だから過去の判例に頼るんだろうけど、一般で流通してない言葉って、存在意義自体が感じられない。法規は国民が遵守するべき事項かもしれないが、言葉が解りづらいから守ろうとしても???ってなっちゃう気がする。意図が伝わらなきゃそんなモン意味が無いんじゃないの?
言葉だって時代によって変化するし解釈だって変わるのに、一度作った法令は時代に合わせないのかね?
時代や言葉に合わせて判りやすくなったら、儲からなくなるヤツが居るからかな?
デザインは、装飾的なコトって勘違いしている人が多い。ファッションデザインのように、煌びやかで装飾的なデザインも有るけど、一般に平易化するって言うか、目的の機能を果たすだったり、掴みやすかったり、判りやすくしたりするのもデザインだから、その法令だってデザインし直す必要があると思うが、
ハッとする切口だったり、馴染みやすかったり、目を引きやすいっていう手法にばかりに注目されがちだが、目的というかそのロジック自体がデザインで、それを判りやすく平易にすることも大切なデザインです。
だから私の考えるデザインは
「より納得しやすく、見やすく、伝わりやすい」コトです。欲しいモノやコトを、欲しい人に伝える仕事だと思ってます。翻訳に近いんじゃないかな?
グーグル翻訳みたいに、古くさい日本語を現代風に訳してもらえる翻訳って無いのかな?そしたら日本の法規も判りやすくなると思うけど。そうしたら御用有識者や行政書士なんかのステークホルダーが儲からなくなっちゃうからかな?
グーグル翻訳は、話し言葉だったりスラングは、とてもトンチンカンチンな訳になって、判りづらいんだけど、EN規格なんかは、これも英語の法規として堅い文章なんで、逆にグーグル翻訳は噛み砕くのは難しいけど、内容が真逆に成りづらく、よ〜く読むと理解しやすい。そういう堅い文章でも、日本の法規より遥かに判りやすい。
ロープは19.0kNの引張強度でも破断しなければ良い。
カラビナは11.5kN、スリングは15.0kNの引張強度でも破断しなければ良い。
身体保持器具は、垂直面用ハーネスは11.5kN、傾斜面用ハーネスのバックサイドベルト?15.0kN、らしい。
引張強度って何よ?、おおよそは最低破断強度のことだろうが、例えばロープには構造も動的伸びも静的伸びも落下停止回数もピーク力もサンプルテストの数もコンディショニングの状態も径も単位当たりの質量もズレも装置も手順もマーキングの義務もメーカーが提供する情報も何も無い。ただ11.5kNの引張強度らしい。
ってことは、日本人は11.5kNの引張強度がかかっても、ぶっ壊れないハーネスで、身体が壊れないらしい。国際的には6kNで何らかな身体的傷害が発生する可能性があるから、それに合わせていろんな基準を作ってるよ。日本人は世界の誰よりも屈強で壊れ難くそして気合と根性で11.5kNをクリアするようだ。
そしてそれらを使用することが「望ましい」らしい。
ってことは使わなくてもイイんじゃないか!
準拠しなくても良い法令って何よ!
そんな解釈の仕方で準拠しなくて良い法令より、厳密に規定された装置を使った試験で、そのデータを公表し、民間で作った基準の方がよっぽど信用できる。
その基準も「オレ達はコウやるよ」って基準だから、そして「それイイね」って政府が採用して規格に成るんだよ。
私はアーボリカルチャーアソシエーションが出した指針や、ICoPの業界標準や、ANSIのアーボリカルチャーの安全要件を信じるよ。そういった国際的な基準に適合したギアを使っているんだったら、そういった基準を信じるよ。
労働災害を防止するんじゃなく、
労働災害で企業が訴えられるのを防止する。ホーレイ。
労働安全衛生より Code of Practice(業界基準)を優先するよ。
「安全でクリーンなエナルギー」とか言ってた事業連合会も、事故の後一切そういうコトは言わず、エネルギーミックスとか言ってる。自分たちの公平性をアピールして責任を有耶無耶にしている。そんなコトを言ってる連中がオブザーバーとなって作った法令なんか、樹上作業に繋がらないよ。
メディアも都合の良い部分だけ切り取るんじゃないよ。
業界を主導する立場のヤツらが、自分たちに都合がいい、儲かる、いい加減な法令を作るんじゃないよ。
法令、ホーレイって、
hoorayみたい.
フーレイって
やんやの喝采とかのかけ声で、
利害関係者にとっては、
ヤンヤだろうが、
むりやり日本語に訳すると
「ほら」って感じらしい。
ハッとする発見とか
頭に電球が浮かぶヤツ。
でも字面だけ見るとホラね。
法螺ね、ホラ。
嘘つきなんすか?
ホーレイ=ホラなんですか?
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