例えばリギングプランで、巧くいきそうな時には
「失敗するかもしれないから確実な方法を採ろう」っていうクセに、
途中で失敗しそうになると「きっと巧くいくからこのまま行っちゃおう」って
なっちゃうこと、ありますよね。
本来は行動経済学での心理理論ですが、プロスペクト理論ってのがある。
プロスペクト理論は、不確実性下における意思決定の理屈で、
利益を生みそうな場合には、利益を大きくするより確実に入手することを優先し、
損失を被る場合は、損失を最小限に抑える方法を優先する傾向のこと。
大成功よりは少し損しても確実に「得」する方法を選び、
大失敗しそうな場合は少しでも「損」を回避しようとギャンブルにでるといった感じ。
でも本当は、最初に巧くいくって思った時の見積もりが甘い、んじゃないのかなぁ?
自分の知った方法に当てはめてムリヤリ作業を行った、からじゃないのかなぁ。
いつもはコレで巧くいってるのになぁとか、
オレの鍛錬が足りなかったんだなぁとか。
利益が大きくなりそうなときは確実に手堅く行動しても、
損失をがあるときはギャンブルに走ってはダメでしょう。
犠牲者の死を悼み〇〇に誓う。っていうのは、怪我した人の口は封じるし、すでに死んでるなら死人に文句言われる事は無いし、誓いも伝わらない。周りの人にとっても誓いは何の効力も無い。そしてその誓いは逆にオレじゃなくって良かったって聴こえてしまう。
オレはこうならないように鍛錬しよう。鍛えて、鍛えて。鍛え抜こう。なんて聴こえる。
ツームストーンセーフィティ。
失敗する事は考えない。巧くいく方法を繰り返しトレーニングして、
鍛えて、鍛えて、鍛え抜いて、事故が起きないようにする。
1つの方法を鍛えて、鍛えて、鍛え抜いて、完成させようとする。
スイスチーズの穴を埋められると思っている。
または国や行政のデスクワーカーが作り上げた「安全安心」を信用してる。
やつらの「安心安全」は、自分たちのためだからね。
社会の人間は失敗しない。でも生き物としてのヒトは間違うからね。
そしてみんな自分の都合いいように解釈する。ヒトは間違うからね。
目標に掲げるのはイイけど、
幾ら自動運転技術が精度を上げても事故は無くならないからね。
運転してるのはヒトだからね。
そんなの信用してると逆に万一の時に対応できないからね。
私は手で出来ることを機械に100%任せたくないね。
車の窓は自分でクルクル空けたい方だね。
イザっていう時に手で出来なくなっちゃったりするからね。
手で出来ることを効率よくするのが道具だからね。
幾らチェンソーの扱いが巧くても
樹上で手ノコを使ってない人に
樹上カッティングは無理だからね。
二度と事故が起きないよう、事故を防ぐ対処法を知ろうとするするけど、
「事故を防げる、無くせる!」と思っている前提が可笑しい事に気づいてもいない。
どうして事故が起きたんだろう?って考えても
「ヒトは間違う」ってことに気がついていない。
鍛錬すれば間違いは無くせる、って思ってる。
事故が起きる前提での危険回避方法を
プラクティスすることが
リスクマネジメントじゃないのか?
リスクそのものを無くそうとするのは
ただの幻想でしょ。
どんだけおこがましいのヨって思う。
自分は、
アベンジャーズか! ハリウッドか!
私は「事故は起きて当然!人間だもの」って思ってる。
そしてそうならないように、引き出しを沢山持つ。
作戦はいくらあっても困らないし、そういう余裕が事故を防ぐと思う。
だからさかのぼって勉強する。
新製品を動画で眺めて、新しい技術だ!なんて
言ってる人が信じられない。
世の中にはアホみたいな道具マニアが居て、
実験とか試用とか言って、根拠ない方法を紹介する輩が居るからね。
最新の道後を買って、直ぐさま使ってみました!って
マニュアル読んでないだろオマエ!
そういう輩の動画見て、コレがあればオレも一流さ!ってなるヤツが大勢居る。
そういうのじゃなく、
今までの失敗やベストプラクティスは
ウェブ上に幾らでも見つかるからね。
アホな動画じゃなく
そういう PDFや論文こそ読むべきです。
今はGoogle翻訳とかでも充分に理解できるよ。
失敗する前提でプラクティスを繰り返すってなりましょうよ。
2020年4月21日火曜日
2020年4月18日土曜日
特殊な伐採じゃないツリーケア
先日良い機会があって、
まだ樹上作業に手慣れていない方々と一緒に
ツリーケアの基本というか、
軽く・短く・危険の少ない現場を行った。
基本に忠実に、アドバイスしながら、
地球の力を巧く使って、
予想通りの動きを体感することで、
ツリーケアの良いプラクティスになった。
こういう機会を与えてくださった、
親方や施主に感謝です。
スゲェ作業をやった事なくたって、
立派な看板がある一流じゃなくたって、
数々の危うい現場をこなしてなくたって、
経験豊富な手慣れでなくたって、
最初はみんな、軽く短く危険の少ない
簡単な作業から始めるとイイよ。
どういう訳か、ど素人の輩ほど
しっかりと理屈を学ばなかったり、
いきなりオオモノを扱ったり、
数少ない知識を無理矢理当てはめたり、
名の知れた一流の手法をマネしたがるよね。
それでたまたまセーフだったら
その手法を繰り返す。不思議ですね。
農道にはみ出した枝を、
伐り方でゆっくり頭下げたり、
重心よりチップに出来るなら
角度考えて吊ったり、
引く方向をタグで変えたり、
トラッキング使ったり、
もちろん自由落下もアリで、
スマートなツリーケアの
基本をみんなで学んだ。
翌日は、ちょっと難易度が上がり、
一方は屋根にかかり、一方は電線があり、
一方は他の立木が邪魔になり、
結構タイトに考えないと、ヤバイやつ。
普段から一緒に作業していなくても、
基本が一緒だと考えてることが共有できて
2人で登って、次々に吊って降ろして
スマートに作業が進みます。
これ地面に立ってるようだけど
屋根より遥かに高い位置だから。
そこでどれだけ安定したワーク
ポジショニングをとれるかだから。
安定姿勢だから地面に立ってるみたい。
YouTubeや、
何だか訳の解らない怪しい樹上作業テキストなんかを眺めて行う
危険な特殊伐採とは違い、
(あのテキストと講習を受けて何でもできると思うヤツの気が知れない)
どんな簡単な作業でも、地球の力を巧く利用して、基本に忠実にやってみる
ということの重要性を確信した。
そこに気がついたら、あとはサイズアップしていけば良い。
簡単なものは今まで通りエイヤッってやって、難しいものをいきなりやれば
それは本当に特殊な伐採だと思う。
だって理屈判ってないんだから、特殊だよね〜
判っていないで「男祭じゃぁ」ってやるから、特殊だよね〜
海外では女性のアーボリストも沢山いるよ。男祭じゃないよ。
まず、ろくに段取りも決めずとりあえず登って、
無理なポジションでもチェンソーさえ届けば、枝の動きも、自分の回避も考えず、
目の前のヤツを適当に手っ取り早く伐ろうとする。
でも練習してないし安定してないから、結びにもシステムにも時間がかかる。
グラウンドもその間ポカ〜ンと見てる。
そうじゃなかったら、人の道具をじろじろ見てる。
伐り方ダサイから、思わぬ方向に動く。
後手後手でシステムが複雑になる。
そんな特殊な伐採が多いよね。
命がけの特殊な伐採ではなく、アーボリストのツリーケアは
危険を予測し回避しするために、チーム全員で地面で段取りを済ませて、
登ってからも微妙な修正を共有するから、登ってからが早いよ〜、スマートだよ。
その分、結びとか力学とか、日々の勉強は怠らないからね。
私はツリーケアを特殊伐採と呼ぶ人が嫌いです。
俺は命を張って危険なコトをやってんだゼ!的なダッサイ心意気で、
自分を特別な人間だみたいに「トクバツ」と呼ぶ輩がおぞましい。
現場に入る前に、システムの勉強をしているのは当たり前。
そのシステムによる作業工程を全員が承知している。
当然のように結びは練習している。
いざ現場に入ったら、プランを共有する。
樹上で細かな修正をする。
その行程に必要なポジショニングは手間を惜しまない。
そしたら作業はとてもスムーズで疲れないし早く終わるよ。
今回は自分も含めて、みんなとても勉強になったと思う。
ツリーケアは、始めるスタート地点が「トクバツ」とは違うから。
それが判らない人は、命をかけてトクバツすればヨシ!!
仕事に命をかけることがカッコいいって思ってる人は
どんどんトクバツをやってください。
脳ミソを筋肉にして、気合と根性で鍛錬して進めてください。
そうしてもらった方が、ゆくゆくコッチに仕事が廻ってくるから。
2020年4月16日木曜日
ツリーイングインストラクター検定

先日久しぶりにツリーイングの
インストラクター検定を行った。
ツリーイングは、自分が愉しく危険少なく
木に登れる手段を使って、
自分が樹上の世界を体験する遊び。
登れるようになったから、
ソレを教えたいって人は北海道ではお断り。
インストラクターは、自分の危険じゃなく
第三者の危険を予測しそれに対応する。
技術だけじゃなく、全く別の知識も必要。
誰かの言った根拠を鵜呑みにせず、
自分でスタンスを決める必要がある。

予測不能な動きをするヤツが居るから、
その予測不能を上回る経験や知識も必要。
トラブルが起きないことが前提だけど、
当然レスキューも必要になるだろう。
今回は模擬体験イベントで、
百戦錬磨のインストラクターが
自分の経験を活かし、
予測不能の動きをしたから、
受講者に取っては迷惑な話だった。
瞬間的に自分のアンカーの上に立って
ポケモン探すヤツなんてイネ〜けど、
可能性はなきにしもあらず。
参加したインストラクターも、
自分の疑問を解決するため
セルフトレーニング。
かなり際どい、救助が
本当に出来るのか?
ってプラクティスしていた。
こういう機会に疑問を持ち込んで、
知識陣も道具も揃ってるから
みんなでやってみるってスゴイ大事だと思う。
インストラクターは、今は巧くいかなくてもイイ。
パニックになってケツを捲らなければ良いと思う。
予測不能を可能な限り無くして、
自分で WHY? を勉強して行けば良いと思う。
私は登って降りて、ハーネスを外したとたんに
メット被ったまま、走って逃げて居なくなるって
アバンギャルドなかくれんぼをやったんだけど、
ごめんなさいね。
あ〜楽しかった!
Slaice®の謎
TeufelbergerにSlaice®っていうアイスプライスの製品がある。
いわゆるファクトリースプライスの方法で、
ロープ強度は低下するんだけど、
フリクションマネジメントや他のデバイスにも、
スムーズに通るし、非常に有用。
数値的に見て、1人荷重で作業するには何の問題も無いが、
レスキューで2人荷重になったら使えない。
痛し痒しのスライス。
使い所も考慮しないとイケナイので、簡単には受け入れられない。
そして、中身がどうなってるのか判らない。
なんかダイニーマが入ってるらしいけど、見たことないんで判らない。
メーカーが作ってるんだから問題ないだろ!
って言う発想にはなりたくない。
だからこのSlaice®製品は持っていなかったのだけれど。
誰か、このスライスをバラしてくれないかなぁって言っていた。
でも、Teufelbergerではもうこの Slaice® は廃止になって、順次spLIFEという新しいメソッドに置き換えられるらしい。
そしてこのspLIFEは、公認のトレーナーに師事して行われないとダメらしい。
ダメと言いながら、やり方が紹介されている?どうして?
これまで通りダブルブレイドのアイスプライスは出来るけど、
spLIFEのメリットも享受したい。
Slaice®の疑問が解かれないままに、
spLIFEになってしまう。のはいかがなものか?
っと思っていたら、機会があり、
ある人がこのSlaice®のdrenaLINEを買って、
自分でspLIFEしてみて、
末端のSlaice®をバラして疑問を解決してみよう!ってことになった。
drenaLINEは、ナイロンコアが9本、
シースはポリの32本。
質量のうちコアが42%、シースが58%
カチコチのステッチの所には何か秘密が
隠されている。と思い、
早速、触って、問題なさそうな所から
シースを切り開いてみる。
カッターで丁寧に切り開く。
でもカタいんで、段々大胆に切り開く。
あらかたシースを開いたが
問題のステッチの所は
一筋縄では行かない。
このステッチ部分にはWEが
入り込んでると思うが、
今のところ判らない。
ダイニーマが
隠されてるとしたら
もう見えてもイイが。
そしてこの糊付けされた
ステッチを無理矢理開いて、
WEを引っ張り出すと、
WEにもステッチがある。
そして見えました、
ダイニーマ。
ん?でも入り込み方が
ちょっと予想と違うゼ!
この時点でコアは見えない。
ステッチ部分までしか
コアは入ってない。
コアは引っ張ったら
ヌケてしまったんで、
ダイニーマを引き出してみる。
オープンスリングとかの
一般的なダイニーマスリング
のようだけど、
まあ何となくこんな感じで
図式してみた。
ダイニーマは入っていたけど
入り方というか、
行程でどうやって
ダイニーマを入れるが判らん。
結局Slaice®の謎は解決せずに深まるばかりだった。
でもこうやってみないと判らないことも沢山ある。
やっても判らないことが増えたけど、、、
drenaLINEのSlaice®を惜しみなく提供してくれた、
素晴らしいアテンションに感謝、ありがとう!
いわゆるファクトリースプライスの方法で、
ロープ強度は低下するんだけど、
フリクションマネジメントや他のデバイスにも、
スムーズに通るし、非常に有用。
数値的に見て、1人荷重で作業するには何の問題も無いが、
レスキューで2人荷重になったら使えない。
痛し痒しのスライス。
使い所も考慮しないとイケナイので、簡単には受け入れられない。
そして、中身がどうなってるのか判らない。
なんかダイニーマが入ってるらしいけど、見たことないんで判らない。
メーカーが作ってるんだから問題ないだろ!
って言う発想にはなりたくない。
だからこのSlaice®製品は持っていなかったのだけれど。
誰か、このスライスをバラしてくれないかなぁって言っていた。
でも、Teufelbergerではもうこの Slaice® は廃止になって、順次spLIFEという新しいメソッドに置き換えられるらしい。
そしてこのspLIFEは、公認のトレーナーに師事して行われないとダメらしい。
ダメと言いながら、やり方が紹介されている?どうして?
これまで通りダブルブレイドのアイスプライスは出来るけど、
spLIFEのメリットも享受したい。
Slaice®の疑問が解かれないままに、
spLIFEになってしまう。のはいかがなものか?
っと思っていたら、機会があり、
ある人がこのSlaice®のdrenaLINEを買って、
自分でspLIFEしてみて、
末端のSlaice®をバラして疑問を解決してみよう!ってことになった。
drenaLINEは、ナイロンコアが9本、
シースはポリの32本。
質量のうちコアが42%、シースが58%
カチコチのステッチの所には何か秘密が
隠されている。と思い、
早速、触って、問題なさそうな所から
シースを切り開いてみる。
カッターで丁寧に切り開く。
でもカタいんで、段々大胆に切り開く。
あらかたシースを開いたが
問題のステッチの所は
一筋縄では行かない。
このステッチ部分にはWEが
入り込んでると思うが、
今のところ判らない。
ダイニーマが
隠されてるとしたら
もう見えてもイイが。
そしてこの糊付けされた
ステッチを無理矢理開いて、
WEを引っ張り出すと、
WEにもステッチがある。
そして見えました、
ダイニーマ。
ん?でも入り込み方が
ちょっと予想と違うゼ!
この時点でコアは見えない。
ステッチ部分までしか
コアは入ってない。
コアは引っ張ったら
ヌケてしまったんで、
ダイニーマを引き出してみる。
オープンスリングとかの
一般的なダイニーマスリング
のようだけど、
まあ何となくこんな感じで
図式してみた。
ダイニーマは入っていたけど
入り方というか、
行程でどうやって
ダイニーマを入れるが判らん。
結局Slaice®の謎は解決せずに深まるばかりだった。
でもこうやってみないと判らないことも沢山ある。
やっても判らないことが増えたけど、、、
drenaLINEのSlaice®を惜しみなく提供してくれた、
素晴らしいアテンションに感謝、ありがとう!
2020年3月18日水曜日
豊平館強剪定
札幌の街中の中島公園で
倒れたら重要文化財の建物を
傷める恐れがある。
ということで、
ニセアカシアの
強剪定を行った。
恐らく名の知れた庭師とか凄腕の木こりとか、いろんな業者に問い合わせたのだろうけど、作業中に倒れてしまったら「ぶつかる」とか「危ない」とか言われて強剪定になったのだろう。
確かに建物と近いし、
反対側は日本庭園だし、
下には回廊の手すりや竹垣も
あるし立派なマツもある。
しかも重心が建物側で
建物に向って1m程の
段差と言うか斜面。
ちょっと見た目にはヘタすると倒れてきそうなので、地上からバッサリいくには難しいし、クレーンや高所作業車も入らないし、ハシゴや脚立で対処できるコトではないし、今までのヤリ方だったら危ないと思う。
私の見積もりだと、降ろせる幅はあるし、面倒だけど有効なシステムを使って、吊って・移動させて・降ろせば、時間はかかるがそう難しくない。でも強剪定ということならばスパーも使えないし、リギングアンカーも今イチ信用できないし、柔くて粘ってでもパキンッと折れるニセアカなんで、複数アンカーでバックアップを多用しなきゃならん。メンドクセー!
ニセアカだから本当は倒しちゃった方がよっぽどラクに短期で仕上げられる。けど、何の看板も無い私の言うことなんか信用も無い。
プランも戦略も持ってない、
男らしい命がけの職人や、
トッピングカットしか知らない
似非アーボリストには手に負えないだろう。
ドスン!バタン!
なんでんかんでんバッサバサ!
っちゅうヤツらにはどうしようもない。
と思う。
まさにアーボリカルチャーの
ツリーケアの腕の見せ所って感じの現場。
でもその分工期もたっぷり貰え、普段ヤラ無いような戦略を試用できたし、10m以上・150kgくらいの大物をロードトランスファーでスタティックリギングとか出来たし、作業中にレスキュープラクティスもできたし、自分的には最高に愉しかった。
まあ作業に余裕ができたので、
途中にはエアリアルレスキューの基本。
刻々と変わる状況、
それに対処する方法の選択、
角度と重力の関係、
スナッチの難しさ、
準備するのは道具じゃなく、
知識と実践プラクティス、
色々考えなきゃならなかったり
勉強もしなきゃならないけど
最初から2系統の方が良いよ。
ってことが、伝わったかな?
やっぱり天辺はバットヒッチに
なっちゃうけど、
リギングアンカーを隣にして
ピーク力を分散して、
クライミングアンカーには
極力エネルギーが伝わらない。
タグをチップで結んで
トラッキングで制御する。
これなら切り手も安心だし
万が一にも怪我は無い。
何でもかんでも立派で高額な道具を使うんじゃなく、ベーシックの組み合わせや、知識の引き出しを多く持つことが成功の秘訣だと思うんだけどな〜。
まあ手っ取り早くコトを完了しようとしたり、知ってるコトだけで無理矢理やったり、その浅はかさが死を招くんだけどなぁ。
以前ノット強度の話をした時「じゃあ、どの結びが一番良いんだ』なんて言ってた人が居たが、それは自分が完璧にT.D.S.を遂行している前提でしょ!ロープの太さとか素材とか編み方とか、いろんなファクターがあるからケースバイケースで結びは使い分けるということをせず、「何がイイんだ」ってどんだけアホなんだ。
私の知ってる限りここ日本では、研究資料でノット強度を意識するべくちゃんとT.D.S.できてる人なんか、片手で足りる人数しか居ない。それ以前に自分の根拠を意識していればそんなアホな質問でないと思う。
救助も1つの都合の良い方法を一度やっただけでレスキュートレーニングしてる!みたいな人が多く存在してるが、チャンチャラ可笑しいぜ。
監督やグランドワーカーは、絶えずクライマーの危険を予測して助言したり、注意喚起したり、そして今のクライマーの状態で救助になった時に自分はどう動くか?とか、じゃあどういう道具を用意しておく必要があるか?とか考えていなきゃならんのよ。
プランも戦略も共有せずに、クライマーが勝手に伐って、グランドワーカーは修正も危険予測も助言できない関係だと、もうチームじゃないからね。監督もへったくれも無い、基本的に監督は優秀なレスキュアーじゃないとね。
クライマーは自分の危険を見つけてくれるグランドワーカーをリスペクトしなきゃイケナイし、グランドワーカーはクライマーができる限り楽に、そして危険少なく作業を進められるように動く必要がある。
あー登った、そこに結ぶんだ、あー伐った、あー吊られた、あー降りてきた、引っ掛かるけど無理矢理引っ張ろう、なかなか結びが解けない、みたいな作業をしている人たちが居る。クライマーが動いてるときはグランドは見てるだけ、グランドが動いてるときはクライマーは見てるだけ、1人づつしか動いてない。それじゃ時間もかかるよね。
正面から見るとあんまり
変わんないけど、
右側の屋根越しのトップが
無くなった、だけ、
やっぱりもっと伐った方が
安心だけどな。
なんにせよ、今回のように工期に余裕を持って、クライマーとグランドワーカーがプランと戦略を共有し、短く軽い対象から、ちょっと難しいしシステムにトライして、プラクティスを繰り返し、知識の引き出しを増やして行く。そしたら難しく長く重い対象もイチかバチかの危うさが無い、結果が読める作業が出来るようになるぜ。
そしてそういう人たちが育ちつつある。疲れず、楽に、愉しく、動荷重にならず、危険少ない作業ができる人たちが増えてきたら、仕事も安全に寄ってくるし、今までのヤンチャな事をヤル人たちが淘汰されるんじゃないかな。凄く嬉しいゼ。
2020年2月7日金曜日
冬のヤツら
なんだかんだで、もう2月も半ば。
今年は暖冬で雪の少なく、
鳥たちは早くも繁殖のさえずりだったり、
追廻していたり、
ん、春なんか?って錯覚してしまう感じ。
でもまだ2月だし
これから必ずやってくるゼ!って
大雪・暴風雪の覚悟はしているが
それさえも揺らぎそうだ。
今年の冬は、林に出向くと必ず
オオアカゲラが居る。
ガシガシ突いてる。
もう完全にアカゲラとオオアカの
突く違いが判るようになった。
メトロノームでもあれば
♩=のBPMが決められるけど。
エナガの群れも多い気がする。
いつもは梢を忙しく移動する様子だけど
木の根元や幹のすき間をよく突いてる。
キクちゃんを見ていたら
アカエゾの深みに居たりする。
動きが速いから
偶然羽を広げたシーンにも出会える。
そしてキクイタダキ
相変わらず忙しなく移動して
アカエゾの間をクルクル。
声を聴くと、なんかどうしても
アカエゾに吸い込まれるんだなぁ。
キクちゃんはこの角度
頭頂部が見えるのがやっぱりカワイイ。
いつもの年なら、ウソが居ると
レンジャクは姿を現さず
ナナカマドの取り合いにならないんだけど
今年は両方が結構居る。
朝日に当たって
ピカ〜っと光るのど元が素敵。
レンジャクも大群でナナカマドを襲ってる。
見つけると必ずヒレンジャクを
探してしまうが、
見た限り「ヒ」は居らず「キ」ばかりだ。
どうしても少ないヤツを探してしまう。
これはこれでどうしても欲が出てしまう。
ヒでもキでも、あのモッチリした
かわいさには違いが無いんだけど。
まだまだ冬の鳥たちに楽しませてもらおう。
ツリーケアにおける重要なアップデート
近々何らかの指針と言うか
Tree Work at Heightの
作業規範がイギリスの
ICoPから出るらしい?
これまでを完全否定する可能性もあるし、
巧いこと折り合いを付けることが出来るか?
出来ないか?
あと2ヶ月!すっげぇ楽しみ!
現在世界的に見て、樹上作業(ツリーケア)は、ロープ高所作業(いわゆる産業用ロープアケセス)とは違うアプローチをとるべきであると合意されています。
それを日本の法令は「2m以上の作業」なんて位置づけにしてミソもクソも一緒になってるからダメだと思います。しかもそこにぶら下がってる商売人ステークホルダーが調子良く日本の法令に乗っかったチグハグな樹上作業を唱って、アーボリストのための講習なるものを行ってる。
日本の法令はさておき、ツリーケアは、産業用ロープアクセスやロープ高所作業とは明確に分岐するべきです。
世界的に見ても便宜上 SRS (SRT)は「ロープアクセス」に分類されています。ただの分類です。断じてロープアクセス= SRS (SRT)ではありません!原則として独立したアンカーで2系統のラインを組み込む必要があります。ロープアクセスは、バックアップまたは安全ラインを持つための法的要件に関してより高いレベルのコンプライアンスが必要とされています。そして救助を想定した知識とプラクティスが必須となっています。そういう事象をクリアした上で1本でも良いということです。単にシングルでロープを上昇下降することがロープアクセスではありません。
長年にわたって業界の慣習と実践であり続けている1本ロープの作業は否定されそうです。今までは当然のように1本のロープで作業していましたが、これまでもいろんな論争があり、まあ1系統は必ずしもダメと言っていない。それは「人的エラーに対するバックアップとして純粋に2本のロープを使用する手法がリスクを高める可能性がある場合には使用しなくてもよい」という一文があって、ソレを拡大解釈すると1本で良いことになります。ですが2系統に出来るのならするべきです。アーボリストは1本だ!みたいな訳の判らぬ伝統は破棄すべきです。私もバックアップが取れて作業がスムーズなら使ってましたが、必ずではなかった、というか殆ど1本で作業しています。
有能なアーボリストがサポートまたは安全のためにセカンドラインを使用する状況がたくさんあります。したがって、推奨されるプラクティスの変化は微妙ですが、明確です。
作業規範は刻々と変化します。Tree Work at Heightは、基本的に個人作業用落下防止システムをツリー作業に常に使用する必要があることを示しています。 インフラの実践規範 ICoP(Infrastructure Code of Practice)は2020年4月に改訂を公開し、その後技術ガイド1のドラフトが予定されています。
木の条件と構造のために、常に独立した2つの独立したラインを持つことが実際に不可能な状況は避けられず、この状況を正当化するには堅牢なリスク評価が必要になります。
もし、必ず2系統にする!的な結果が出ても、日本ではフタをしちゃうか、知らんフリするか、ここは日本だって開き直るか、まあ日本の状況はどうあれ、自分の根拠が危険回避にある以上従う必要はあるかな?
https://www.trees.org.uk/News-Blog/Latest-News/Industry-Code-of-Practice-Consultation-Update
登録:
投稿 (Atom)

























