2020年4月16日木曜日

Slaice®の謎

TeufelbergerにSlaice®っていうアイスプライスの製品がある。
いわゆるファクトリースプライスの方法で、
ロープ強度は低下するんだけど、
フリクションマネジメントや他のデバイスにも、
スムーズに通るし、非常に有用。
数値的に見て、1人荷重で作業するには何の問題も無いが、
レスキューで2人荷重になったら使えない。
痛し痒しのスライス。
使い所も考慮しないとイケナイので、簡単には受け入れられない。

そして、中身がどうなってるのか判らない。
なんかダイニーマが入ってるらしいけど、見たことないんで判らない。
メーカーが作ってるんだから問題ないだろ!
って言う発想にはなりたくない。
だからこのSlaice®製品は持っていなかったのだけれど。
誰か、このスライスをバラしてくれないかなぁって言っていた。

でも、Teufelbergerではもうこの Slaice® は廃止になって、順次spLIFEという新しいメソッドに置き換えられるらしい。
そしてこのspLIFEは、公認のトレーナーに師事して行われないとダメらしい。
ダメと言いながら、やり方が紹介されている?どうして?
これまで通りダブルブレイドのアイスプライスは出来るけど、
spLIFEのメリットも享受したい。

Slaice®の疑問が解かれないままに、
spLIFEになってしまう。のはいかがなものか?
っと思っていたら、機会があり、
ある人がこのSlaice®のdrenaLINEを買って、
自分でspLIFEしてみて、
末端のSlaice®をバラして疑問を解決してみよう!ってことになった。


drenaLINEは、ナイロンコアが9本、
シースはポリの32本。
質量のうちコアが42%、シースが58%

カチコチのステッチの所には何か秘密が
隠されている。と思い、
早速、触って、問題なさそうな所から
シースを切り開いてみる。
カッターで丁寧に切り開く。
でもカタいんで、段々大胆に切り開く。

あらかたシースを開いたが
問題のステッチの所は
一筋縄では行かない。
このステッチ部分にはWEが
入り込んでると思うが、
今のところ判らない。
ダイニーマが
隠されてるとしたら
もう見えてもイイが。

そしてこの糊付けされた
ステッチを無理矢理開いて、
WEを引っ張り出すと、
WEにもステッチがある。
そして見えました、
ダイニーマ。

ん?でも入り込み方が
ちょっと予想と違うゼ!

この時点でコアは見えない。
ステッチ部分までしか
コアは入ってない。

コアは引っ張ったら
ヌケてしまったんで、
ダイニーマを引き出してみる。
オープンスリングとかの
一般的なダイニーマスリング
のようだけど、

まあ何となくこんな感じで
図式してみた。
ダイニーマは入っていたけど
入り方というか、
行程でどうやって
ダイニーマを入れるが判らん。

結局Slaice®の謎は解決せずに深まるばかりだった。
でもこうやってみないと判らないことも沢山ある。
やっても判らないことが増えたけど、、、

drenaLINEのSlaice®を惜しみなく提供してくれた、
素晴らしいアテンションに感謝、ありがとう!

2020年3月18日水曜日

豊平館強剪定




札幌の街中の中島公園で
倒れたら重要文化財の建物を
傷める恐れがある。
ということで、
ニセアカシアの
強剪定を行った。
恐らく名の知れた庭師とか凄腕の木こりとか、いろんな業者に問い合わせたのだろうけど、作業中に倒れてしまったら「ぶつかる」とか「危ない」とか言われて強剪定になったのだろう。



確かに建物と近いし、
反対側は日本庭園だし、
下には回廊の手すりや竹垣も
あるし立派なマツもある。
しかも重心が建物側で
建物に向って1m程の
段差と言うか斜面。
ちょっと見た目にはヘタすると倒れてきそうなので、地上からバッサリいくには難しいし、クレーンや高所作業車も入らないし、ハシゴや脚立で対処できるコトではないし、今までのヤリ方だったら危ないと思う。

私の見積もりだと、降ろせる幅はあるし、面倒だけど有効なシステムを使って、吊って・移動させて・降ろせば、時間はかかるがそう難しくない。でも強剪定ということならばスパーも使えないし、リギングアンカーも今イチ信用できないし、柔くて粘ってでもパキンッと折れるニセアカなんで、複数アンカーでバックアップを多用しなきゃならん。メンドクセー!
ニセアカだから本当は倒しちゃった方がよっぽどラクに短期で仕上げられる。けど、何の看板も無い私の言うことなんか信用も無い。



プランも戦略も持ってない、
男らしい命がけの職人や、
トッピングカットしか知らない
似非アーボリストには手に負えないだろう。
ドスン!バタン!
なんでんかんでんバッサバサ!
っちゅうヤツらにはどうしようもない。
と思う。
まさにアーボリカルチャーの
ツリーケアの腕の見せ所って感じの現場。
でもその分工期もたっぷり貰え、普段ヤラ無いような戦略を試用できたし、10m以上・150kgくらいの大物をロードトランスファーでスタティックリギングとか出来たし、作業中にレスキュープラクティスもできたし、自分的には最高に愉しかった。


まあ作業に余裕ができたので、
途中にはエアリアルレスキューの基本。
刻々と変わる状況、
それに対処する方法の選択、
角度と重力の関係、
スナッチの難しさ、
準備するのは道具じゃなく、
知識と実践プラクティス、

色々考えなきゃならなかったり
勉強もしなきゃならないけど
最初から2系統の方が良いよ。
ってことが、伝わったかな?


やっぱり天辺はバットヒッチに
なっちゃうけど、
リギングアンカーを隣にして
ピーク力を分散して、
クライミングアンカーには
極力エネルギーが伝わらない。

タグをチップで結んで
トラッキングで制御する。
これなら切り手も安心だし
万が一にも怪我は無い。
何でもかんでも立派で高額な道具を使うんじゃなく、ベーシックの組み合わせや、知識の引き出しを多く持つことが成功の秘訣だと思うんだけどな〜。
まあ手っ取り早くコトを完了しようとしたり、知ってるコトだけで無理矢理やったり、その浅はかさが死を招くんだけどなぁ。
以前ノット強度の話をした時「じゃあ、どの結びが一番良いんだ』なんて言ってた人が居たが、それは自分が完璧にT.D.S.を遂行している前提でしょ!ロープの太さとか素材とか編み方とか、いろんなファクターがあるからケースバイケースで結びは使い分けるということをせず、「何がイイんだ」ってどんだけアホなんだ。
私の知ってる限りここ日本では、研究資料でノット強度を意識するべくちゃんとT.D.S.できてる人なんか、片手で足りる人数しか居ない。それ以前に自分の根拠を意識していればそんなアホな質問でないと思う。
救助も1つの都合の良い方法を一度やっただけでレスキュートレーニングしてる!みたいな人が多く存在してるが、チャンチャラ可笑しいぜ。

監督やグランドワーカーは、絶えずクライマーの危険を予測して助言したり、注意喚起したり、そして今のクライマーの状態で救助になった時に自分はどう動くか?とか、じゃあどういう道具を用意しておく必要があるか?とか考えていなきゃならんのよ。
プランも戦略も共有せずに、クライマーが勝手に伐って、グランドワーカーは修正も危険予測も助言できない関係だと、もうチームじゃないからね。監督もへったくれも無い、基本的に監督は優秀なレスキュアーじゃないとね。
クライマーは自分の危険を見つけてくれるグランドワーカーをリスペクトしなきゃイケナイし、グランドワーカーはクライマーができる限り楽に、そして危険少なく作業を進められるように動く必要がある。
あー登った、そこに結ぶんだ、あー伐った、あー吊られた、あー降りてきた、引っ掛かるけど無理矢理引っ張ろう、なかなか結びが解けない、みたいな作業をしている人たちが居る。クライマーが動いてるときはグランドは見てるだけ、グランドが動いてるときはクライマーは見てるだけ、1人づつしか動いてない。それじゃ時間もかかるよね。





正面から見るとあんまり
変わんないけど、
右側の屋根越しのトップが
無くなった、だけ、
やっぱりもっと伐った方が
安心だけどな。
なんにせよ、今回のように工期に余裕を持って、クライマーとグランドワーカーがプランと戦略を共有し、短く軽い対象から、ちょっと難しいしシステムにトライして、プラクティスを繰り返し、知識の引き出しを増やして行く。そしたら難しく長く重い対象もイチかバチかの危うさが無い、結果が読める作業が出来るようになるぜ。
そしてそういう人たちが育ちつつある。疲れず、楽に、愉しく、動荷重にならず、危険少ない作業ができる人たちが増えてきたら、仕事も安全に寄ってくるし、今までのヤンチャな事をヤル人たちが淘汰されるんじゃないかな。凄く嬉しいゼ。

2020年2月7日金曜日

冬のヤツら



なんだかんだで、もう2月も半ば。
今年は暖冬で雪の少なく、
鳥たちは早くも繁殖のさえずりだったり、
追廻していたり、
ん、春なんか?って錯覚してしまう感じ。
でもまだ2月だし
これから必ずやってくるゼ!って
大雪・暴風雪の覚悟はしているが
それさえも揺らぎそうだ。


今年の冬は、林に出向くと必ず
オオアカゲラが居る。
ガシガシ突いてる。
もう完全にアカゲラとオオアカの
突く違いが判るようになった。
メトロノームでもあれば
♩=のBPMが決められるけど。


エナガの群れも多い気がする。
いつもは梢を忙しく移動する様子だけど
木の根元や幹のすき間をよく突いてる。

キクちゃんを見ていたら
アカエゾの深みに居たりする。

動きが速いから
偶然羽を広げたシーンにも出会える。


そしてキクイタダキ
相変わらず忙しなく移動して
アカエゾの間をクルクル。
声を聴くと、なんかどうしても
アカエゾに吸い込まれるんだなぁ。

キクちゃんはこの角度
頭頂部が見えるのがやっぱりカワイイ。


いつもの年なら、ウソが居ると
レンジャクは姿を現さず
ナナカマドの取り合いにならないんだけど
今年は両方が結構居る。
朝日に当たって
ピカ〜っと光るのど元が素敵。


レンジャクも大群でナナカマドを襲ってる。
見つけると必ずヒレンジャクを
探してしまうが、
見た限り「ヒ」は居らず「キ」ばかりだ。
どうしても少ないヤツを探してしまう。
これはこれでどうしても欲が出てしまう。
ヒでもキでも、あのモッチリした
かわいさには違いが無いんだけど。

まだまだ冬の鳥たちに楽しませてもらおう。

ツリーケアにおける重要なアップデート



近々何らかの指針と言うか
Tree Work at Heightの
作業規範がイギリスの
ICoPから出るらしい?
これまでを完全否定する可能性もあるし、
巧いこと折り合いを付けることが出来るか?
出来ないか?
あと2ヶ月!すっげぇ楽しみ!

現在世界的に見て、樹上作業(ツリーケア)は、ロープ高所作業(いわゆる産業用ロープアケセス)とは違うアプローチをとるべきであると合意されています。
それを日本の法令は「2m以上の作業」なんて位置づけにしてミソもクソも一緒になってるからダメだと思います。しかもそこにぶら下がってる商売人ステークホルダーが調子良く日本の法令に乗っかったチグハグな樹上作業を唱って、アーボリストのための講習なるものを行ってる。
日本の法令はさておき、ツリーケアは、産業用ロープアクセスやロープ高所作業とは明確に分岐するべきです。

世界的に見ても便宜上 SRS (SRT)は「ロープアクセス」に分類されています。ただの分類です。断じてロープアクセス= SRS (SRT)ではありません!原則として独立したアンカーで2系統のラインを組み込む必要があります。ロープアクセスは、バックアップまたは安全ラインを持つための法的要件に関してより高いレベルのコンプライアンスが必要とされています。そして救助を想定した知識とプラクティスが必須となっています。そういう事象をクリアした上で1本でも良いということです。単にシングルでロープを上昇下降することがロープアクセスではありません。

長年にわたって業界の慣習と実践であり続けている1本ロープの作業は否定されそうです。今までは当然のように1本のロープで作業していましたが、これまでもいろんな論争があり、まあ1系統は必ずしもダメと言っていない。それは「人的エラーに対するバックアップとして純粋に2本のロープを使用する手法がリスクを高める可能性がある場合には使用しなくてもよい」という一文があって、ソレを拡大解釈すると1本で良いことになります。ですが2系統に出来るのならするべきです。アーボリストは1本だ!みたいな訳の判らぬ伝統は破棄すべきです。私もバックアップが取れて作業がスムーズなら使ってましたが、必ずではなかった、というか殆ど1本で作業しています。

有能なアーボリストがサポートまたは安全のためにセカンドラインを使用する状況がたくさんあります。したがって、推奨されるプラクティスの変化は微妙ですが、明確です。
作業規範は刻々と変化します。Tree Work at Heightは、基本的に個人作業用落下防止システムをツリー作業に常に使用する必要があることを示しています。 インフラの実践規範 ICoP(Infrastructure Code of Practice)は2020年4月に改訂を公開し、その後技術ガイド1のドラフトが予定されています。

木の条件と構造のために、常に独立した2つの独立したラインを持つことが実際に不可能な状況は避けられず、この状況を正当化するには堅牢なリスク評価が必要になります。

もし、必ず2系統にする!的な結果が出ても、日本ではフタをしちゃうか、知らんフリするか、ここは日本だって開き直るか、まあ日本の状況はどうあれ、自分の根拠が危険回避にある以上従う必要はあるかな?

https://www.trees.org.uk/News-Blog/Latest-News/Industry-Code-of-Practice-Consultation-Update

2020年1月6日月曜日

レンジャク


新年あけましておめでとうございます。

年末年始に日頃の不摂生が祟り体調を崩し、
せっかくのイイ時期にフィールドに出かけられず
殆ど家でジッとしてました。
勝手に好きなことを言うようにしてたら
毒気が集まってきたようで、
今年は楽しい事や嬉しいを考えて、
愉しい事が集まるよう
あまり毒を吐かないよう心がけます。
でも毒を吐いていないと
身体に堪るかもしれないから、適度に。



ここ数年一瞬通り過ぎるだけだった
レンジャクが今年は多数定着している。
年末からドンドン数を増やし、
今は300くらい居るんじゃないか?
去年までウソの独壇場だったが、
この勢いだとナナカマドも無くなりそう。

歩いていると、小さな鈴が沢山響くような
この声を聴くとワクワクする。

今年もよろしくお願いします。

2019年12月23日月曜日

寒い朝



今朝はキリリと冷えて木々も霧氷が着いて、
バムとケロもカイくんを見つけたかな?
キバシリを見つけたんで、
早速森に入ってみた。

私にとってキバシリは幸せの鳥。
コイツに会えるとなんか嬉しいし
なんか良い事がある。


暫くキバシリを追ってると
ガスガス木を削る船大工が居た。
ポプラに大穴を空け船を彫っている。

近くの倒木に身を寄せて
霧氷のすき間からのぞいていると、
他にも音が聞こえ出した。


その場で音のする方を探ってたら
もう1羽いた。
コッチはヨーロッパトウヒを
ガスガスやってる。

完全に2羽に挟まれた。
倒木もあるし身動きが取れない
幸せな時間。


そこへ、もう1羽現れた。
長い事こういう観察は続けていると
導かれて森に入って追う事はあっても
囲まれる事はなかった。

数年前の春先に求愛で2羽同時に
観た事はあったけど、
完全に三方塞がれた。

暫くキョロキョロしながら観察してたが
その3羽もちょいちょい動くけど
なんかその中心に私が居るんだなぁ。
動けない。


ジッとしてるんでだんだん寒くなって、
動こうとしたとき、遠くで鈴の音が、、

このタイミングで飛び出し
船大工を蹴散らし原っぱに飛び出した。

今シーズン初めて、50羽程の群れ。
レンジャクだ!
ま〜イイ声で鳴いている。
ヒは居ないかと探したが全部キだった。

ポプラの高い所に居るんで
なかなか大変。首が痛くなった。
イ〜い季節ですね!

スマート林業???



最近ある方に
こういう写真を見せられて
「出来るようになるか?」
と問われた。

スマートとか言ってるけど、
意味判って言ってるのか?
賢い感じは微塵も無い。
イカしても小気味よくもない。
smartじゃなくstupidだね。
scaryでdirtyでafraidな行為。


何か良く判んないがその人が言うには最前線の技術らしいが、この写真なんか突っ込み所満載で、パッと見ただけで5〜6カ所ヤバい所が見えるのだが、これは少なくともアーボリカルチャーではないと思う。少し判っている人ならナンセンスって一蹴するような写真でも、初見でこういうのを見たりするとすげぇ!って思うらしい。出来るようになるのかと言われれば、出来るようになると思うけど、、、
安全管理がマニュアル化されてるらしいが、そんな事出来るのか?対自然にそんな人間の考えが通用するのか?人間が自分たちの社会通例で自然を管理できるのか?さすが日本人ってすげぇな。アーボリカルチャーは、自然は管理できないから研究しつつ文化的要因を積み重ねて巧くつき合って行くことだと思ってるけど。

登れるからって樹上で刃物を振るうことがそれこそ特殊な伐採で、決してツリーケアやアーボリカルチャーではない。
特殊伐採はハウツーなのかもしれないが、ツリーケアはロジックだから。
そういう人に、あなたの根拠は何処にあるんですか?って聞いても殆どが何を聞かれてるのか判らないようで、道具はインターネットで買えるし、方法はYouTubeにある。より高くより早くって、ルールが決まったエクストリームスポーツだとでも思ってるのか?向いてる方向も危険回避じゃないから、手っ取り早く儲かるみたいな所か?
まさしくこういうのを特殊伐採と呼ぶのだろうけど、私的には=アーボリカルチャーじゃ無いんだよな。まあArboricultureを日本語訳すると、樹芸とか育樹とか言われて、「木本植物の栽培・管理・研究で、これらの植物がどのように成長し文化的慣行および環境に反応するかを研究し、実践的には選択・植え付け・受精・害虫および病原体の抑制・剪定・整形・除去などの文化的手法が含まれる。」
アーボリカルチャーは伐採技術ではなく、栽培管理の知識がメインでそのごく一部の手法で剪定や伐採があるだけです。アーボリカルチャーの中でツリーケアは特殊でも何でもなくって、危険少なく手入れをするただの樹上作業なんだけど、何か特別感を出したいのか?オレはスペシャルだ!とでも言いたいのか?特殊伐採=アーボリカルチャーって思われても、そうじゃ無いからね。

(何処かが私欲目的で商標を登録してるカタカナのソレとは違い日本以外で通用する意味としての)Arboristはこんな曲芸師ではないし、ルールが決まった運動会必勝法でもないし、命張って虚勢挙げる仕事でもないと思うんで、こういう男祭なキワモノを目指してる人は、その筋に依頼してドンドン特殊な伐採をしてもらって構わないと思うけど、私はこういうのが危険だから、誰でも取組めるツリーケアをお勧めしてます。

こういう写真や記事を排出する輩がいるから一向に事故は減らないんじゃないか?
言いたい事の本筋はコウじゃないのかもしれないが、実際危険が少ないセオリー通りのツリーケアは、地味だし絵にならない事が多いので、こういうアイコン的なのをもってくるのだろうけど、ポジションも吊り方も姿勢制御もエスケープゾーンも危うく、そこで片手チェンソーなの?ってビビってしまう。
また何でこういうのを見てオレもやりたいと思うのかね。
どれだけマゾなんよって思ってしまう。
私はスタート地点が違うからかもしれないけど、どれだけ楽に作業できるか?だから。
キビシくツラい業には興味ないもんね。
楽になるから力学を学んだり、早くなりたいから基礎は学ぶし、チームで動くために共有するんだと思う。1人の力なんでたかが知れてるし、力まかせにヤルと疲れるからね。
確かに七面倒くさい勉強なんかセンでも登れれば何とでも成る!部分も多いが、そういう当たり前の事をひとつ一つ分解して再構築する事に意義がある。基本をある程度理解した上で、出来る所は完結に、徐々にサイズアップし、成った結果がコウなら判るけど、人にちゃんと理屈を説明できない事をやって見せても、誰もついて行けないからね。

片手で扱えるような軽くて短い対象でも、七面倒くさい力学や吊り方のセオリーを基礎から取組んでいると、始めは時間がかかるかもしれないが、ゆくゆくは早くて危険が少なく誰でも取組めるツリーケアになっていくのだと思う。
始めっから成功のみをイメージして失敗しないようにタイトロープを渡るようなコトしても、それはたまたま上手くいっただけかもしれないし、二度と再現できなかったらそれは仕事では無いから。ビビりながら失敗の確率を下げるために基礎努力は惜しまず、出来ることを確実に積み上げていると、いつの間にかそれは力に成り、早く効率的に危険少なく繰り返し作業できるカルチャーになって行くものだと思う。
今出来る一部の技術を研ぎすまして(本当は研いでもいない気がするが)膨らませたって直に限界が来るし、何処かに歪みが出るから危険に近づくんじゃないかな?

そしてよくどんな仕事の実績があるのか?とか聞かれるけど、それは過去の事象だから。過去に凄げ〜コトをやったとしてもそれから確実に劣化してるから。劣化しないように慢心せず日々勉強してるから。
私は最終学歴が高校卒だけど、たかが少年時代の数年の成果が数値化され、オレは○○大学卒業だ!なんて言っても、その後何〜にも勉強してない輩の大卒の知識なんて数年で抜けるよ。看板で仕事してるんじゃないんだよ。僻かな?

「物理や力学なんて、私はまだそんなレベルじゃないから」って言う人が居るけど、じゃ何したいの?それが基本でしょ!それが判らんで力で地球を凌駕するのかい?地球に引っ張られる力を体力でカバーできるのかい?重力舐めんなよ!って思っちゃう。
「オレ馬鹿だから、勉強できなかったから」って言ってハナっから物理を否定する人も多いけど、学校教わる物理は計算を正解する事が目的だから。月にロケット飛ばす訳じゃなくて、我々の使う物理は、モノの理由だったり地球の力を巧く利用する事であって、正確な計算が出来なくてもザックリでイイんだよ。そして楽するんだよ。オレは楽するための努力はとことん惜しまないからね。
一方天才的に物理を理解している人も居ます。何だろ?そういう人って本当に凄いし努力でどうにか成るって事では無くって、持って生まれた才能かな?そういう人には敵いません。でもそういう人は本当にごく一部だし、そういう人は自分がやってる事を他に説明できないんだな。他の人が何で出来ないか判らないんだな。だから人を育てられないんだ。チームを組めないんだな。他方私は勉強ができなかったから努力したんだな。努力次第である程度の力学は理解できたから、勉強できないヤツなりの道筋を理解できたから、そして仕事に活かせてるのだろうな。

ノットが覚えらんないとかスローラインがヘタクソだ!とか言ってる人はただの怠慢だから。覚えられないんじゃなく覚えるつもりが無いのじゃないか?練習するつもりが無いんだろ!やりゃぁ出来るんだよ。誰でも巧くなるんだよ。自分の努力を棚に上げでバカの壁を築いて道具に頼るのはナンセンスだからな。
ベーシックを理解せずに最初っからアドバンスに向うからセンスが無いって言うんだよ。って言うかベーシックがある事すら知らずに見よう見まねでハウツーを踏襲しようとするから巧くいかないんだよ。

無理して頑張ってヘロヘロになる→勉強する余裕も無い→自ら危険に近づいて行く。

知識は身体を楽にする→楽になるから余裕も出てくる→より危険の少ない作業が出来る。

モノ凄く単純な事ですね。特殊伐採はとんでもなく危険な作業と認識している人が多いけど、それは安全に出来るという勉強をしてないからでしょ!
ツリーケアは本当は安全を担保できる知識があるから危険は少なく出来ると思うよ。

私がやってる講習も段階が幾つもあって、登れるようになる最初の段階だけ受講して(コレだけじゃ作業は出来ません登れるだけだから。コレだけじゃポジションも吊りも伐りも降ろしもできないよ)それすら中途半端にしか理解出来ずに特殊伐採の資格を取った!みたいな人が居るけど、第一資格じゃ無いから、OJTだから、スタートラインに立っただけだから。プラクティス繰り返さないとドンドン後退するから。安全な作業方法なんか無くってプラクティスを繰り返して危険を少なくする事だから。最初の段階だけ数年前に受けてその時点で思考を止めてその後な〜んにも勉強せずにただ目の前の作業をくり前し特伐のプロだ!なんて言われても、怪我するのは作業員ですよ。

私が伝えてるのは自分の身を守る考え方だから。日本の法令にも準拠してないよ。だって日本の法令が作業員の安全を担保できると思ってないから。世界的には何十年も前からステークホルダーが自分や雇用主を守るための安全管理ではダメだって結論づけてるから。政治家と政治献金をいっぱいしてる業者と御用学者が決めた事に命を預けたくないから。日本も変わりつつあるらしいがそんなに待てないし、ここが日本でもより納得出来る海外の常識を採用して、自分で自分の身を守るだけの根拠を自分で持ちます。って言うかそうした方がイイよって事を伝えてます。それじゃ公共事業は受注出来ないかもしれないけど、最低限自分の身は自分で守ろうよ。

自然は日本でも日本以外でも同じ力を発揮するから。地球上では重力はだいたい一緒だから。日本だけ特別じゃないから。ロープを使って高所で作業する人間は世界中何処でも一緒だから。自分の身を守るためにより細分化された常識があるならそれを使うよ。電柱登りも窓ふきも壁清掃も法面作業も橋梁調査も木こりも、全〜部一緒の日本の法令に準拠しないだけの理由がありますよ。だって全ての作業に違いがあるから。海外ではちゃんと細分化されてるから。電柱登る人と一緒にされちゃ堪らんよ。木こりには木こりのセオリーがあるから。現場の作業員が民間非営利で指針を出してるから。現場の安全を観てるから。調べりゃそんなの直に見つかるよ。

犯罪とか社会生活の法令遵守とは次元が違う。相手が自然だから世界中何処でも一緒でしょ、日本だけ重力が違うのかな?日本の特別教育は寝てても取れる資格ですから。講師が寝ててもイイって言うのだから間違いない。そんな資格を根拠にするのは、ステークホルダーの思う壷でしょ。誰かが儲かる法令よ。そんな法令に準拠する輩も儲かるからでしょ。日本の法令の準拠してますって無理矢理辻褄合わせてある物つなぎ合わせてウチはちゃんとしてますって看板掲げて樹上作業特別教育本なんて売ってる輩が儲かるだけでしょ。そんな輩に貢ぐつもりはないね。日本は安全を社会が担保してくれると思って久しいからそう成るんだろうね。そういう人にはもってこいの商売だね。

命がけで仕事をした充実感を得るならそれでも構わないが、ツリーケアは曲芸じゃ無いから、仕事だから。毎日楽して繰り返せないと続かないから。
アーボリカルチャーは誰でも取組めるんだよ。道具が買えなくたって、学校の成績が悪くたって、しぶとく努力できるヤツなら誰でも出来るんですね〜。
それがスマートじゃないか?