2020年11月10日火曜日

ツリーケアは活かす仕事


アーボリストの仕事のうちツリーケアは、
その名の通り「ケア」だ。
ケアっていう世話とか手入れとかの感じだ。
殺さずに世話をする。
ドスンバタンって伐って倒すだけじゃない。
伐って降ろすにしても
丁寧に静かに動かさず降ろすんだよ。
地味だよ〜。見た目に勢いが無いよ。

一方「特殊伐採」という世界観は伐採なので
手入れっていう感じではなく、
樹木を伐り除いて木材として切り出すこと。
いわゆる生き物としての樹木を殺して、
人間の作り上げた世界で二次利用する
っていう生産林業っていうか、
その材をどう使うかっていうこと。

特殊伐採の人は、無理矢理力で樹木をねじ伏せるっていうか、自然を制圧して、管理コントロールしようとする人たち。
ってか、管理してると自分で思ってるだけ。
だから高所作業車だクレーンだグラップラーだって効率だけ考えて機械化するんだろう。
そして自分の都合だけで訳の解らん道具の使い方をするんだろう。
生き物を人間のために殺して、自分たちの都合の良いように利用する。または生き物を殺して凄いっと言われたい人?仮に自分たちが育てた植林した物だとしても、その命を絶ってカネにする。人間にとって都合の悪いヤツらや社会っていう常識から生き物を殺してカネになるなら何でもする。面倒くさいから同一樹種で植林しちゃう。そうやって日本の森は荒れていくんだろうな。
私はそんなエゴイスティックに考えられない。

根本的に違う。

自然から幾ばくかの必要な分だけを頂き生活したい。
自然から自分たちの都合の悪い部分だけを取り除きたい。
足るを知ってるよ。余計なことはしないよ。殺さないよ。

ツリーケアは、造園に近いのかなぁ。活かす仕事だと思う。
決して命を奪ってドウダコノヤロ!って商売じゃない。
だから樹木をリスペクトして、ワイズユースっていうか、善き方向を模索したい。
街中の庭先の樹でも、伐って無くなっちゃったら、そりゃあ落ち葉の片付けとか、隣からの苦情とか無くなるかもしれないけど、風向きが変わっちゃったり、日差しがキツくなったり、変な虫が多くなったり、林床の花が枯れちゃったり、トリが来なくなっちゃったり、いろんな障害が出てくるかもしれないよ。

以前に庭の目隠しで植えていたヒバを全部倒して欲しいという要望で、色々提案したが施主のご主人はガンとして譲らず、皆伐にした。ここのお庭は長い付き合いなので、最初はセイセイしたって言ってたが、それ以降、他所の落ち葉が舞い込むようになり綺麗にしていた花畑が余計手間かかかるようになった。風が通り抜けるようになってブルーベリーが実らなくなった。日差しがキツくなりヒバ下にあったチヨノドグサが枯れた。カメムシが大発生した。奥さんが好きだったヤマガラやヒガラなんかの小鳥来なくなった。かわりに餌台にカラスが来るようになった。っていう問題が次々に発生した。
無くして始めて気づくんだよ。
目隠しのヒバだって倒せば良いってモンじゃないよ。
ご主人は先に亡くなって、奥さんが「倒さなければ良かった」って言っても、無くしてしまった木はもう元には戻らない。長いスパンで予測するのは難しいけど、少しずつ手を入れて状態を確かめてから方策を導き出す、ってのがツリーケアだ。
伐ってしまったら、もう戻せない。我々の仕事は無くす事なんで、無くす前に考えようよ。無くなった後の事を考えようよ。
ただ伐るだけじゃ、活きてるヤツを殺すのは簡単だけど、いろんなファクターが絡んでくるよ。長い目で予測して少しづつ手を入れる方が、住まう人も伐る人も他の生き物も良き方向があるよ。生き物を殺さなくてもウィンウィンの方策はきっとあるよ。

そうなんだよ。伐ってしまったら無くなるんだよ。結果が残らないんだよ。眼に見えづらいんだよ。生き物を殺さなくてもウィンウィンの方策はきっとあるよ。
別に木こりが悪いって訳じゃないけど、それにはそれなりのヤリ方があるでしょ。
昔の木こりはそうじゃなかったと思うよ。長いチェンソー振り回してどれだけ速く何本倒せたとか自慢する輩じゃなかったと思うよ。

そういう生産林業の方が、自分たちの都合だけで良さそうな道具を見つけたからといって、ツリーケアの道具を使えばもっと儲かるっていうベクトルがおかしいよ。
だから林業の事故は減らないんで無いかい?
根本が何処か間違ってるよ。間違ってる人が多いよ。間違ってる社会があるよ。

私は活かす方法を選びたいよ。殺さず都合が良くなるなら、殺さない方法を考えるよ。 根こそぎ伐倒しなくても良い方法を模索するよ。
クライアントが面倒だから倒してくれって言っても、倒さなくて良い方法を提案するよ。きっと倒さなくていい方法があるよ。手間がかかっても良い方法があるよ。
長い眼で見たらその方が儲かるしね。

「ツリーケア」と「特殊伐採」は、全然違う。
「活かす」と「殺す」まるで正反対だ。
活かす道具で、殺しにかかるなよ。

特殊伐採は始めっから伐倒ありきだから、倒して自然を制圧する事しか考えて無いから、倒して得意げになるんだろうね。生産林業だから儲けないとダメだから効率だけを考えるんだろうね。一時的に儲かるって、林業の担い手ってキャッチーに使い捨ての人材集めるなよ。若いヤツ騙して補助金目当ての使い捨てを雇うなよ。だからちゃんとした人材は育成できないんだろうけどね。林業の親玉も特殊伐採を礼讃してるしね。アホか!
そうやって知らないヤツを騙して何でもモノを売りつける商売すんなよ。そういう輩が業界をダメにしてるって思わないのかね。

木に登れる技術を何処かで聞き齧って、チェンソー持ってるからって、ツリーケアはできないのは当たり前だけど、マネすんなよ。
出来るんなら誰がやってもイイけど、出来てないからね。
活かすって根本が無いから、殺すだけだよ。
マネして登れるからって特殊伐採とか言うなよ。
マネはあくまでマネだから、本筋じゃないんだよ。
ツリーケアはそれなりのセオリーがあるからね。考え方を知らないでマネすんなよ。
そして事故るなよ。

2020年11月9日月曜日

フルハーネス型墜落制止用器具

私は「フルハーネス」って言い方が嫌いだ。
ホームセンターに行ったらデカデカと「法規が変わりました。フルハーネスじゃ無きゃダメです」って偉そうに書いてある。
それは安全帯に対して言う意味だと思う。


フルハーネスは日本特有の言い方だ。
フルハーネスとフルボディハーネスは、
全くの別物だからね。

フルボディハーネスは、
ANSI Z359やEN361だからね。

フルハーネスは、
日本工業規格 T8165で、
全く別物だからね。

ワークソリューションで一定の販売許可が
無いと売れないフルボディハーネスと、
ホームセンターで売ってるフルハーネスは
全く別物だって言うことを承知してね。


日本でオカミに準拠して作業するならフルハーネスだからね。
[JIS]マークが入っていない機材は使っちゃいけないよ。
[EN]や[CE]や[EAC]じゃダメだからね。
ヘルメットも帽体ドカヘルしか認めないからね。

チェスト部分の胸の[A]も無く、センターDも、サイドDも無くても、背中にD環があればフルハーネスだから。
墜落制止らしいから。

墜落制止っていうと、何か落ちた時に止めてくれるもののように感じるのは、私だけ?
墜落制止はショックアブソーバーだけと思うが、フルハーネスもフックも着脱式連結ベルトもランヤードも全部、墜落制止用器具らしい。
フォールプロテクションもフォールプリベンションもレストレインもフォールアレストも何の違いも無く、墜落制止。男らしい。カッコいい。 如何にもワークレストレインな、絶対に落ちないっていうか、ハザードまで行けない装置だから、落ちる所まで行けないからこの引張強度?で良いんだろう。


フルハーネス
フルハーネス墜落を制止する際に墜落制止用器具を着用した者の身体にかかる荷重を肩、腰部及び腿等において支持する構造の器具をいう。らしい。

引張試験の方法又はこれと同等の方法によってトルソーの頭部方向に15.0kNの引張荷重を掛けた場合及びトルソーの足部方向に10.0kNの引張荷重を掛けた場合において、破断しないこと。

日本工業規格T8165(墜落制止用器具)に定める引張試験の方法ってのは、試験質量100kg又は85kg?ただし特殊の用途に使用する場合はこの限りではない。らしい。

ISO規格10333 Personal Fall-arrest Systemと整合性を図るために行う試験も「日本人の体格等を踏まえた我が国独自の基準がふくまれる」らしい。

実際にこの「我が国独自の基準」とか「特殊用途」がどういうものか判らないが、それじゃあおおかた曖昧な、規格でしかないじゃない。特殊だからってことで済まされる。

世界的にはMAFは6kNだからね。
試験や実験で得た数値や方法によって、6kN以上のフォースが生まれれば、身体に何らかの障害が発生する可能性があるからね。
フルハーネスや胴ベルトが壊れなくても、着用者が壊れるからね。
法規的には道具が壊れて訴えられるのがイヤだから、過剰な強度基準にしているとしかも思えない。それとも日本人は大和魂なんで、強靭な精神力と体力に寄って壊れないって前提なのか?
私は機器が壊れることより自分の身体が壊れる心配をするよ。

作業者は6kN以上のフォースが生まれないように作業する必要があるよ。

墜落してハーネスが壊れないことが目的になってしまってるから、
ハーネス着用者が壊れたら、間違った使用方法(人的要因)とか、特殊な使用(機材要因)で片付けられてしまうよ。

このISO規格との整合性を取るための、日本人の特性を踏まえた独自の基準を調べようとしても、探しきれない。出てこない。
当然、工業規格を作る協会とか団体は、その運営資金が必要なので有料で販売している。 もちろんソレらを買えば疑問は明確になる。
以前興味のあった規格をちょっと買ってみたが、次々にヒモ付きの規格が出てきて、ソレを全部購入する必要があって、興味本位だし一個人がソレを全部揃えるにはモノ凄い金額になってしまいそうで、途中で諦めた。
ヘンな情報とか要らないインフラ整備をするくらいなら、こういう情報を一般公開することに税金を投入する方が、よほど主目的に合っていると思う。
でもそういう工業規格は規格製品を製造する会社が、他者の排除や自社の囲い込み独占とか、業界のカルテルがあるんだろうな。

ISO規格やEN規格も同様に販売しているが、ソレを共有したい個人や企業が、現場の作業員向けやリクルート資料として、一般にもどういう試験をしているか?という疑問に応える形で公開している所が多い。また、取組む企業によってアテンションがあり、自分たちはこうやってるぜ!ソレより厳しい基準を作ってるぜって言う姿勢を見せるために公開している企業も多い。規格団体としては勝手に広められることに対して穏やかじゃないだろうが、目的が労働事故防止にあるので、多めに見てるのかなぁ?
だから私みたいな東洋の端っこで興味を持った個人にも、ISO規格やEN規格は調べることが出来る。

一方日本の企業は、あんまりそういう姿勢が見当たらない。オカミが決めたことに逆らわないというか、言われたことの表層を形だけ守っていれば文句を言われないとか、守っているテイにしておけば、眼をつけられないとか。
また現場もそういう規格に興味ないというか、そんなの上が勝手に決めたコトでしょ、労働安全衛生とかも自分の身を守るためじゃなく、上司に文句を言われないために準拠するって言う姿勢でしょ。
自分達が何の基準に則って「ハイハイ言われたとおりに動きます」って言う感じで作業しているか興味無いんだと思う。
その規格がどういうモノかとかどういう試験かってことに興味無いんだろな。

それが本当に立派な良い基準だったとしても、時代によって変化する部分が多い。
レスポンス良く改変されたり、検証し直したりっていう行動を起こしたりしない。
それどころか、今までの昔の考え方を否定できないから、これまでの規格を守りつつそれに上乗せする形で、テンプラな、衣が膨らんだ、本筋が不明瞭な、改変になる。
だから複雑で面倒臭い、時代に合っていない怪奇な文章で、、、一般を煙に巻いているとしか思えない。

日本の現場作業員は、素晴らしいオカミや協会の指針だけを当てにした方が良いよ。
ロープとかハーネスも洋物を使ってはいけないよ。
使うんだったらそれを使う根拠を自分で持ってないといけないよ。

他にもっと危険回避の考えがあるなら、個人的に受け入れれば良いと思う。
「自分がやっている方法は自分で考えた危険回避だから、日本の法規には整合性がない」 しかしその危険回避は、日本以外では有効な考えだよって言う根拠を自分で持っていればイイんじゃないかなぁ?
「オレは一流の講習を受けたとか、労働基準や協会の指針に準拠している」って言うコトを主張するってことは、オカミや雇用主に逆らわず、睨まれず、言う成りってことで、オカミや雇用主のために自分の命を削ってるって聞こえる。

ロープ高所作業特別教育を受けた!これからフルハーネスだ!って言ってる人は、特別教育で言われたことを聞いて恐くならないのかね?
他者を排除するような安全基準とか、組織に所属しない奴らは死んでも構わないっていうことは、業界の囲い込みや、組織の利潤のために命を削れ!ってことだと思うよ。

日本の法規なんで、日本人は全てこれに準拠すべし!ってことだけど、在日カイゴク人はどうなんだろう?作業現場でもパキスタン人とか居るし?
テレビのバラエティで最初は日本の法規に準拠した装備だけど、実際にアクティビティが始まると外してたり、一瞬写るカメラクルーとかも装備してなかったり、
最近多い娯楽施設でのアクティビティだって、日本人なら全て特別教育受けなきゃならないんじゃないの?
屋根の雪下ろしで落っこちるジジイもそれに準拠するのか?
特殊な使用だから大丈夫なのか?
消防だって、特殊事情での出動だから、現場ではこの法規に準拠する必要がないらしい。 どういうこと? 但し訓練ではコレに準拠するべしっていうこと。
訓練で本番と違うことを練習するって、もう意味が判んない。

木登りの人たちは、もうコレは、特殊作業なんだろうな。
特殊伐採って言ってるし。

電力系の、もともと国策インフラだから政治と繋がりがある人たちが、電柱登るのに使う装備と始めから耐荷重アンカーがある人たちの仕事と、木登りは別だと思うけどね。
特殊伐採っていう言い方も、電力系の電線整備するセクションの伐採で、電線に引っ掛かる枝とかは危なくてしょうがないんで「特殊伐採」って言い方をしていたのが、
いつの間にか、始めから木に登って作業をする人もそういう電力屋の言い方に引っ張られて特殊伐採って言ってる。
オレは始めっから木に登ること前提だから、特殊でも何でも無いけどね。
でもラインマンとツリーワーカーは別だから。
ティンバーマンもフォレスターもツリーワーカーも、本当は全部違う。
杣も木こりも木地も空も全部違う。

私は日本ではモグリのツリーワーカーだから、ENに準拠するよ。
フルハーネスじゃなくて、フルボディハーネスを使うよ。

安全フルハーネス

先日ある人から電話が有った。講習を受けたいらしい。
安全フルハーネスを欲しいらしい。

どうやらハーネスをくれって
ショップに行ったらしいけど、
用途は様々だけど木に登って作業するなら
とても危険なんでそれなりの
講習等を受けた方が良いよって
言われて私の連絡先を聞いたらしい。
そのショップは
ちゃんとした販売店なんで、
そういうアプローチをしてくれるけど、
例えばホームセンターに行っても、
フルハーネス売ってる。
それを買えば自分の目的は
まっとう出来るじゃん!
いつもは脚立やハシゴで、ちょっと高くなったら簡単にレンタルで借りられる高所作業車を使って仕事をしているらしいけど、それ以上高くなったら胴ベルトじゃあ危ないから、安全なフルハーネスで作業をしたいらしい。
脚立→二連ハシゴ→高所作業車→ハーネスっていう、よく判んない理屈。
ロープじゃなくハーネスらしい。
日本の法規に準拠するつもりなのか?
何処かでそういう仕事を見たのか?
とにかくハーネスって言う。
今使ってるのだって、安全帯じゃん!「安全」って言ってるじゃん!
日本の法規では、それが安全ってモノだよ。
プロノでもワークマンでも売ってるよ。藤◯電工とかの。
安全帯は安全なんだから、それ以上の安全は無いよ。
これが安全っていう物だよ。
日本の安全はフルハーネスだから、
フルボディーハーネスは日本人の安全じゃないからね。

日本の安全帯は安全!って意味判んないけど、それでもちゃんとした道具を手に入れようとショップに行くと戒められて、しゃーないから講習って何よ?って電話をくれた。ショップで黙ってハーネスを売ってくれたらそんな話にはなっていないだろうし、講習の話を聞いたら面倒臭そう。
何だか良く判んないけど、ネット通販で買えば良いな。ってことにならなきゃ良いけど。
誰でも関係なくモノを売ってくれる特殊伐採用品屋さんがあるから。
(カモが来たぁ!)って喜んで、いらっしゃいませ~って知識も無くモのが売れれば良いだけの道具売ってる店を、検索しなきゃ良いけど。

道具は道具なんだから、
ちゃんとした道具を手に入れても、
ちゃんとした使い方が出来なければ、何を使っても危ないよ。
よりシビアにリスクが高まるだけだよ。

企業や行政が安全と言ってる安全は、ごく一部の狭い範囲の使い方における安全で、それ以外の部分はグレーにして見えにくくした安全だから、危険が減ったことには成らない。それ以外の危険は逆によりシビアに危険に近づいているから。だから事故だって、
脚立・二連ハシゴ→ねんざで済んでも、
高所作業車→骨折になったり、
それ以上は死亡かもしれないんだよ。
そんな事はおかまい無しで、道具を手に入れれば仕事ができると思っている。

私は、便利に早く効率良く作業をするための講習はやってない。
私のワークショップは危険回避をテーマにしてるんで遅くて難しいよってって言った。
それにハーネスの問題じゃなく、ロープ作業だよって、いくら言っても、
何か言ってる意味が判らなかったらしく、伝わらない。
講習を受けてハーネスを買えば直に高所樹上作業が出来ると思ってる。思い込んでる。

技術よりも知識の講習だから、受講後のあなたの考え方次第で戦力に成れる場合もあるけど、直には出来ないよって言ったら、面白くなさそうだった。
結局、一番良い?ハーネスは幾らだ?とか、講習は幾らだ?とかの話から発展しない。
ハーネスならその辺でも売ってるよって言ったら、ちゃんとしたのを欲しいらしい。
一番良い?ハーネスを買えば、ちゃんと仕事ができると思ってるらしい。
道具を買えばその技術まで手に入ると当然のように思ってる。
知識なんて無くたって道具を買えば儲かる仕事が出来ると思ってる。

そういう人には電話じゃ何を言っても伝わらないから、一度会って考え方を対面で説明して方法を伝えて道具を見せてやろうと思うけど、それでも道具さえ買えば何とでもなるって言う考え方が変わらなければ、講習を受けても意味が無いしそんなヤツに基本を伝えてもコッチがイヤな気分になるだけだから、やんわりとお断りする。
ワークショップを受けたっていう看板で仕事をするだろうから、
やっちゃうだろうからイヤだ。
怪我や事故を増やす加担はしたくない。

2020年11月8日日曜日

秋深し



最近カモたちも少なくなり、
近所は渡ってしまってつまんないんで、
河原に点在する水たまりを見に行った。

そしたらいました、ミコアイサ。
冬羽になった白いミコさんは
よく見かけたけど、
この時期あまり見た事が無かった、
ミコアイサのエクリプスだった。
コイツらが春になると、
あんな綺麗な白になるとは
なかなか思えないけど、
メスばかり集まってるとも思えない。


空には風にのって制止しているような
ノスリ。
風に流されながら、地面をサーチ。
流れに乗ってどんどん近づいてくる。
これもホバリングっていうのかなぁ。


ノスリを見てたら、
なんか遠くなんだけど、デカい。
スケールがおかしくなったか?
風に流されて近づくオジロワシ。

この時期、猛禽をよく見れるので
原っぱや水たまりが面白い。

秋深し。

ダークサイド

こういう言い方もナンだが、相変わらずダークサイドに落ちる人たちが居る。
悪貨は良貨を駆逐する
社会で名目上の価値が等しく思われ、見た目の価値が異なる貨幣が同時に流通すると、良貨は現場から姿を消し、悪貨だけが流通するという「グレシャムの法則」。


せっかく良好な知識を学び始めても、
ある程度出来るようになると、
根拠なく手っ取り早く見た目に
良さそうな感じのする方法に飛びつく。
ダメとは言わないが、勿体ない。

根拠なく手っ取り早く
見た目に良さそうな感じのする事は、
何処かに落とし穴が潜んでるって
思った方が良いよ。
ハンソロとレイヤの息子だって、上質なフォースを身につけながら、手っ取り早く力を誇示したくなって「どうだっオレは凄いだろ」って、葛藤があるもののダークサイドに落ちていった。
ダースベイダーを叔父に持ったカイロレンは切ないね。
神格化した叔父は厄介だよ。

恩師がダークサイドだったら、もうそれしか見えなくなるしね。
もの凄いイイカッコしいな、外面の良い、例えば学校の先生とかで、当たり前に正しい事のように伝えてる事がもはやダークサイドだったりね。
ダークサイドを隠して、反乱軍のような顔をして、正義の見方ズラしてるヤツが、最も危なかったりね。その威光だけで中身空っぽだったりね。
正当評価は他方向から見ないと判らないよ。一面だけでは判断しない方が良いよ。

そしてダークサイドの人は、自分たちの良い所ばかり見せつけて、仲間を平気で使い捨てるからね。チームじゃなく、恐怖と好意で操ってるだけだからね。
ダークサイドは良く見えるよ。面倒な物理や力学の勉強しなくたって、YouTube見れば現在の最前線やヤリ方が判るよ。でもそれが直ちに自分のモノになるとは限らないよ。

道具をポチッと買ったって、マニュアルには都合の悪いコト書いていたって、使っている人と体格が違ったって、自分のシステムと整合性が無くたって、PPEじゃなくたって、やろうと思えば作業は出来るよ。但し適切で効率良くはならないだろうけどね。
まあ要は個人の判断だけど、見てみないフリは良くないよ。
ダークはダークなんだから。

ダークサイドの人は、そこを知ってか知らずか、
知っててダークサイドに成ったんなら良いけど、
知らずにダークサイドに立ち寄ったくらいなら、引き返した方が身の為だよ。
絶対に良い事なんか無いよ。
その間に目的を持った奴らがチャクチャクと自力着けるからね。
目的を持った奴らが自力着けちゃったら、ダークサイドはもう太刀打ちできなくなるよ。

2020年11月6日金曜日

どんなダンスも巧くリードしてやるゼ!

見積りで、施主の条件が、ゴミだしはせず、鋪内にまばらにバラして、断幹剪定。
しかし鋪内は斜面だし、総重量30t位ありそうだし、民地に転がったらオシマイだし、高さ3mのフェンスも邪魔だし、手作業で行うには無理がある。
これは、2車線の高速道の片側潰して誘導して50tクラスのラフタークレーンを入れれば、2日で出来るよ。
その方が速くて危険少ないのがハッキリしてる。

しかし施主は「登って出来るんだろ?」ってな感じで、登る方が良いって言う。
一旦は、時間も作業員も危険も少ないってラフタープランで納得したが、事後にやっぱり登ってやってくれって言う。カネがかかっても構わないと。
そんなに面倒臭い分けない、チャッチャと登ってチャッチャと伐り落せば良いって。
その実、クライミングの作業を見てみたいって感じのようだ。

まあ、伐る事は出来るけど、その後の処理っていうか、斜面を持ち上げて鋪内にバラす伐った後の処理の方が大変だよ。人力では無理が大きい。
こういう人には、どういう方法が良いか?見せる必要がある。
全く効果的じゃないけど、見せつける必要があるのさ。


高速道と民地の緩衝地帯の斜面に立つ、
下から見上げると見通しは良いが
まず立ち上がる根元まで行くのが一苦労。
高速道の法面を10m程下がった所に
軌道鋪内を分けるフェンスが有り、
多分フェンス建築用の一瞬平地が有り、
またそこから40˚程20mの斜面が続く。
ハシゴじゃないと登れない急斜面を
荷揚げする必要がある。
雨で泥濘んだ地面は、とても滑るよ。
それだけでも大変だ。

そして対象がポプラなんでヤワい。
強度に不安がある。
真っ直ぐ立ってるとは言え
変な力がかかったら直ぐ折れる。
耐荷重アンカーを選びに登ったら、
遠く石狩平野の端の丘陵地まで見える。
斜面立ちなんで下まで45m越え。
大っきなウロが有るし、
枝って言っても胴周60cm以上あるし、
小枝多すぎるしいちいちデカいし、
山裾なんで風が四方から吹いてるぜ。
どっかんどっかん落とすには
太い幹でもとても耐えられそうにない。

プランとしては、ラフターが一番楽だけどクライミングなんで、トッピングカットなんてヤンチャな方法やったら、幹が左右に揺れていつ事故が起きるか判らない。出来るだけ幹を揺らさず落下エネルギーを生まないチップタイリフトか、縦の重力方向に相殺してゆっくり降ろすしかない。
距離を取ったダイアゴナルテンションラインで、タグラインとコントロールラインで鋪内の中間地点に集材するのがベストかな?


ベースになる方法は
ダイアゴナルテンションラインで
やりながら方法を変更模索して
取っ掛かったけど、、デカい。
20本くらいの樹が一株になったような
高さ30m弱、ボトムは円周5m越え。
ボトムアンカー台付けが届かない。
リギングラインでW4P3のSRT

クライマーは所々にアンカーとって
まるでリードクライミングの完全2系統。
ワークポジショニングだって駆使し
場合によっては3〜4系統。

この距離感。高いデカいヤワい。
ちょっと枝払っただけで、
高いからもの凄いエネルギー。
片手で持てる10kg程の枝でも
地面に着いたら2トン位の衝撃よ。
離れてください!って言っても
そんなに飛ばないと思ってた
担当者もびっくり!
4m程の長い枝が粉々に砕ける。

そうなんだよ。
あんたが出来るって言ってた作業は
登って伐る事は出来ても
落とすとモノ凄く危険なんだよ。
砕けなかったら転がるんだよ。
フェンス際でヘタに落とすと
高速道に跳ねるか、民家に転がる。

基本的に高い他の枝が多いから、交互にシステムチェンジして、クライミングの下にリギングトップアンカーを移動設置して、対象には重心以上の所でチップタイで、グラウンドは出来るだけ平地でAZTEK作業しやすいようにCDかけて、受けすぎず追いすぎずノッチの形も工夫して内側受けのリフト。
クライマーはあまり上下しなくても済むように、セッターとカッターの分業。
お互いのチェックも出来るし、縛りに行く人と伐る人の絶妙なコンビネーション。

グラウンドは、追う前まで2人でAZTEK操作。
対象が300kg近くても、AZTEKとポータラップで揺らさず制御できるよ。
離れたらタガーとラッパーに分かれて、ラッパーは一気に進ませる下降と、タガーとクライマーに指示してロープを振らしたり少しづつゆっくり降ろしたり操作を指示して、タグラインで上向いてる下枝にも引っ掛からずに、ラッパーは対象が踊らないように、集材はテンションラインで移動できるよ。


でも最後は上にアンカー無いんだから、
トップカットしかないよ。
落下係数2は辛いね。
それでもタグラインで出来るだけ、
落下エネルギーを生まないよう、
クライマーを揺らさないよう、
対象を制御する。

クライマーの危険回避を最優先して、
動きやすいポジションでサイズを決めて
グラウンドがそれに従い巻き数を決める。
なんと素晴らしいチームだ。
フェンス際でヘタに落とすと高速道に跳ねるか、民家に転がる。
落とせない・跳ねさせない・デカい・長い・ヤワいという
久しぶりにハードなツリーケア。

人間はラフターと同程度の事が出来る。ラフターは人間がもっと楽に便利にって考えて作った道具だからね。でもラフターの方が危険が少ないならそっちを選べば良い。選べる知識を持てば良い。
正直全くの素人が2年でここまで出来るようになるとは思っていなかった。
道具の特性やシステムの条件を正確に理解して、大きなリギングも、最初は小さく軽く短い対象で基本に忠実に行えば誰でも出来るよ。

真摯に基本に忠実にだよ。
テキトーに有る物使ってはできないよ。
そういうコトを伝えてるよ。

そういう積み重ねで徐々にサイズアップしていけば良い。違うシステムを勉強して行けば良い。便利で楽な道具なんて無いよ。自分が効率良く作業をこなすための選択が出来るかどうかだよ。それには時間とカネがかかるけど、出来れば良いって仕事してたら消耗するだけだよ。そのうち身体が言う事訊かなくなるよ。それで無理したら事故るよ。
いきなり大きい仕事はできないよ。小さな物から時間がかかっても基本に忠実に積み重ねていくんだよ。出来ないのは、基本を判ってないからだよ。だからいい加減な見積りしか出来ないんだよ。手間をかけず儲けようとしても疲れるだけだよ。
経験だけではリスクが曖昧になるし、そもそも基本を判って無いヤツの経験なんて屁の突っ張りにもならない。消耗するだけだよ。チームが殺伐となるだけだよ。
立派な資格やプロモーション活動だけでは、良い仕事はできないよ。

クライマーは各々2系統でカッターとセッター、
グラウンドはタガーとラッパーがどんなダンスも巧くリードしてやるゼ!
勝手に伐ってドカンドカン落とすだけの特殊伐採のクライマーや、グラウンドの役割を判ってない特殊伐採のアホ監督に見習って欲しいぜ!

2020年11月1日日曜日

AZTEKあるある

倍力装置って土を噛むことが多くとても汚れる。ブレーキプルージックに泥が堪ってる。
オムニプーリーの溝にもホコリが吸着している。汚いAZTEKは嫌いだ。


まあ定期的にバラして洗うんだが、
昨今のコビッド-19の影響で
手に入れていた、酒精綿が役に立つ。

注射打つ時に、シャッて拭ってもらう綿
大きさはそういうユースなんで
小さいんだけど、
何枚か重ねて、無水エタノールに浸して
シゴくように拭うと
見違えるようにキレイになる。

そうやって汚れ落としてから洗う。
あるある1.
倍力装置は、プルージックやロープの曲がる部分が堅くなって、いざ使う時巧く引けなくなったりする。途中で詰まったりするとイラッてくる。
使用後は優しく振ってエネルギーを抜かなきゃね。
だから洗うんだけど。

あるある2.
どうしても地上のステーションで使うことが多いし、引くときはあまり余裕が無いことが多いから、ビロビロって引っ張り出し、ズルズルって地面を引きずる。
だから泥を噛むんだけど。

あるある3.
洗濯する時、もちろんバラバラにバラして、ハードウェア構成要素と繊維マティリアルを別々にして繊維だけ洗う。
ハードウェア構成要素は、えっこんな所にも泥が詰まってる!ってプーリーの小っちゃな穴が泥で埋まってることがある。
せっかくバラしたんだから、オムニもしっかり点検。

あるある4.
バラして洗うととてもキレイになるんだけど、乾燥後再び組もうとしたら…出来ない。 いつも使ってるし、構成をしっかり知ったつもりで居るが、ソラで組もうとすると間違う。通す位置や向き、プルージックの配置が違ったり。
しょうがないから、マニュアル引っ張り出して観ながら組む。
ウェブで見つけようとしたら結構間違ってる。例えそれが有名所であっても。
何でいっつもやってるのにスカッて一発で出来ないんだろう。
リードは冗談言いながらテキトーに組んでたけど。

あるある5.
しっかり組んでキレイになって、バッグにしまおうとする時に、あっバッグ自体を洗うの忘れてた!ってガッカリする。汚ったねえバッグに、洗ったばかり組んだばかりのAZTEKをしまうのは、心が痛い。

あるある6.
そして実際に使うと、まだブレーキプルージックが馴染んでないから、ブレーキが利かなかったりする。3オン2のドレッシングが出来てないと、オムニの角に巧く当たらなかったりする。ズルズル出ちゃったりする。
洗った後は気をつけないと、せっかくの倍力効果が無駄になったりするんで、必ずテストやプレテンションが必要だよ。

あるある番外偏
よくAZTEKは高いって言われるけど、その汎用性や機能から考えると、全然高いと思わないんだが。ダブルプーリーを2つ使ってテキトーなロープで〇〇TEKなんて呼んでたりする人が居るけど、多くはスイベル無しの倍力側だけなんでパクリにもなっていない。そして機能的にもちゃらんぽらんで、向きがおかしかったり使い勝手が良くなく、単機能だからかえって高い物になってるんじゃないか?
AZTEKのパーソナルギアたる所以は自確側のエンドだからね。プロダクトがあそこまで煮詰められてる、使えば使う程需要と機能が見事にマッチしている製品は少ないと思うよ。TEKはTechnician Edge Kitだからね、バッタもんを〇〇TEKなんて呼ぶんじゃないよ。

AZTEKは大好きな道具で結構ヤンチャに使うんだけど、実は繊細なコンビネーションで、しっかり理解してないと巧く扱えないじゃじゃ馬だ。

デカくてゴツくて、いかにも力技な男らしい道具よりも、小回りが利いて持ち運びやすく、レスポンス良く対応できるし、自確も取れるから斜面使いとか便利だし。
GRCSは重いしね。力一杯回すモノじゃなく手で回せる範囲の使用のみだから、無理するとベースがぶっ壊れたりするんだよ。そしてベースの取り付けがシビアだから、いい加減に取付けて曲がったりぶっ壊れたりする。持てる力をフルに頑張る44倍力とか要らないよ。
えっこら回すタイプじゃないから楽だしね。
フィドルはデカいしね。便利だけどエンヤこら引きするとブレーキぶっ壊れるし、あのクランプの付根ヤワ過ぎるよ。
AZTEKだって構成を少しかえれば27倍力とか作れるしね。
どうも高くてデカくて重いモノの方に価値を見いだすんだろうね。そしてまともに活かして使えてない。
私は小さくて軽いモノに価値を見いだすけどね。
使い勝手良ければ仕事も疲れずに速く楽になると思うよ。
一生懸命に危なっかしくて疲れるコト自体に、作業の甲斐を感じてる人は、俺から見るとダサイ。
仕事は100%の力を出したらダメだよ。緊急時に力残って無いじゃん!
40%位で今の作業を効率良くできれば、疲れないし緊急対応もできるし、そういう勉強する時間もできるよ。
使う力は程々に、頭をフル回転させた方が楽になるぜ。

先日もある方に紹介してもう実作業に使われてる方なんだけど、もうコレが無いと作業にならないと、クソデカい装置をエンヤコラ運んで相変わらず使っているヤツラが不思議だって言ってた。
本当はまだまだ効率的な使い方が有るんだけど、あのパッケージは手軽だしレスポンス良いしチョイ使いするには持ってこいだね。
そしてその方に何か不満な所は無い?って聞いて、更に使いやすくなるようレスキューセンダーを勧めた。
信じられないって感動していたよ。

まだまだ隠し玉は有るんで、徐々に教えてやろう。っていうか、まだ結局リードは全部教えてくれないけど、100通り以上の使い方が出来るしね。
使ってるうちに、ここにもあそこでもって色んなシーンで気が利く繊細な秘書のような、でも丁寧に扱ってやらないと機嫌を損ねる。
そこがツンデレでかわいいんだけどね。