ラフターって言うけど、略称なのか?本当はラフテレーンクレーン。クレーンと走行が一緒に出来るし、比較的高速な公道自走式だからセッティングも早いし、不整地にも対応するから、レンタル料金も安価。
スペースがあって、タスクが限定的な解体で、最もセーフティな方法なら、選択しない手はない。その方が安いし、早いからね。
結構大きな株立ちした木で、登って伐ったらアーボリスト4人で片交誘導や片付けで6人、2〜3日で3〜40人工。高所作業車2台と契約リフトのオペ込みラフターで解体作業は半日。その後じわじわ4人で片付けても1日で終わる。
ジャストな位置にアンカー取れるし、伐り方もシンプルカット。動かず危険も少ないから伐り手もオペレータも次々にタスクをこなす。
パラメータが少ないから、計画した段取りが正確に行え、皆んなやるべき事を承知して、有効なコミュニケーションで適材適所で1つの戦略をワーカー全員が動いてるから早い。
不測の事態が起きた時のことだけ考えて、次の状態を予想して、レスキューギアを選んだり持っていったり、殆どが必要にならないコトだけど、側から見たらみんな一生懸命作業してるのに、アイツだけ右往左往して何にもやってない!って見えちゃうよな。
でもそれが有るから皆んな安心して自分のタスクに没頭できる。
ラフターのオペレータは揺らさないし、正確にホイスト動かすし、伐り手も高所の動きも地面の作業もちゃんと見てるから、動きに無駄が無い。カッコいい!
今まさにTG:4と5に取り掛かっていて、これはクレーンとMEWP(Mobile Elevated Work Platform、移動式昇降作業床:いわゆる高所作業車)のセーフティな利用についてで、一時
は非常に高価なレンタルだったけど、最近はこれもレンタル業者が増えてどんどん安くなっている。しかしツリーワークと同じくモノがあれば作業ができるって思っちゃってるアホが結構ヤバいことをやってる。
チェンソー買ったって立木が伐れる訳でも無く、アーボリストになれるわけでもないから、とっても危険なテキトーな使い方をしてるんで、ますます事故を誘発してるし、知識がないからいい加減な伐り方になるし、伐られた木が今後どう言う生長をするか?なんかを考えて作業していないから、レンタル業者から簡単に借りられる高所作業車はとっても厄介。
あれはエネルギーインフラの電柱の作業する人が使う車両だから、高所樹上作業に向いてる訳でもなく、いい加減な使い方で色んなリスクをカバーできる訳がない。
高所樹上作業ではソレに見あった考え方があるからね。
法改正なんかで最近にわかに注目を集めるフルハーネスは、樹上作業で使えないからね。ワークレストレインと、ワークポジショニングやフォールアレストは、全く考え方が違う。侵入制限であって落下を助けるものじゃないから。日本の電柱作業にスリ寄っても、自分の命は守れないからね。
伐りたい箇所にのみ注目してたら、そこに到達するまでに他の枝がブームがぶつかったり、外れた後に枝がゴンドラやブームにぶつかったり、落下のエネルギーを賄えるほど強くないから、落下物を想定していない電柱屋とは違うからね。
そしてワークレストレインではカーゴから体を乗り出したりできないし、対象まで届かないから片手チェンソーで使う作業をしてはダメなのだよ。
ラフターはレンタルも高いから、高所作業車だけでヤロう!なんてのも、MEWPだけなら通常の吊り下ろしにしないと結局ダイナミックな予測不可能なピーク力を発生させることになる。ってことは、ラフターと併用するのが最も簡単で危険少なくタスクに相応しい構成になる。
ラフターで吊ってるからこそパラメータが予測出来るし、スタティックなリギングになる。
籠からだけの視点で自由落下は出来ないと思うよ。やっちゃいけないよ。
まあ街路樹剪定なんかを見てると、バンバン伐って落として、地べたのおっさんがすぐに回収しに行って、その間も伐ってるから見ていて恐ろしい。
一般市民が心地よく景観を感じるために、適切に選定する必要があろうと、今後その木がどういう生長をするか?なんてお構いなしに、伐る人は伐るだけ、片付ける人は片付けるだけ。とにかく早く仕事を終わらせることしか考えていないようだ。イヤになっちゃう。
俺も経験が少ないから、色々勉強するためにもラフター作業は興味深い。覚えることがいっぱいある。その時どうなったら、どうやって救おうとか、風や当日の条件が刻々と変わるから考えることがいっぱいある。力使った作業をしていなくても、脳みその疲労がハンパない。
でもこういう作業はちょっと次元の違うセーフティが求められるからやってみるとわかることも有る。面白いね。
現場固有の条件と状態を的確に判断すれば登るより有効な場合だってある。クレーンは良いねぇ、完全にセーフティで早く効率的にしかも安く仕上がる。登るだけがアーボリストじゃないからね。
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