2020年5月28日木曜日

Everything will kill you

嬉しいことに、いろんな所から声がかかり、数日間あちこちに呼ばれ、作業や講習を行っていた。作業の中でよりより危険を回避する方法を、見て聴いて自分で納得して、今後の実践に活かすコトを考えて呼んでもらえるのは本当にありがたい。

講習で登れる方法を知っただけで、いささかも作業の組み立てや効率的な対策をせずに樹上にアプローチして伐って喜ぶヤツらには判らないと思うが、ちゃんとした理屈が有ればそのうち、より危険を少なく、より早く、より効率的に出来るようになるんだよ。

そして一週間ほど家を空けていたら、なんと出てるじゃない!
ICoPセカンドエディション!

4月には出るよ!って言われていたが、コビッド19の影響か?なかなか出てこなくって。ちょっと静観していた重要なアップデートが出来上がっていた。早くコレを熟読したいが、今まで時間がなかった。ってか寄る年波に勝てず、ヘロヘロになってた。本当はこんなコトと書いてる場合じゃなく内容を確認したいが、ちらっと見ただけでも、ドラフトよりかなり変わってる。
ALARPとか、thorough examinationとか、competent personとか、incompetentとか、tree protection or preservationとか。
まあ、焦らずじっくり取組もう。


Everything will kill you
so choose something fun.

あるアーボなショップで
こんなTシャツを売っていた。
全くそのとおりだよ。

すべてがあなたを殺すので、
より良いモノを選んでください。

どうしてそういうコトを判らず
登れれば伐れる!って
思うんだろう?
日本では日本語の「アーボリ◯ト」は商標登録されてるんで、気安く発音できないんだけど、それは、商売として儲けようとしているから、商標を登録して、他では使っちゃいけませんよって独占しようとしているのか?「アーボリ◯ト」って言ったら誰かにチャリンチャリンお金が入るの?かもしれないが、そんなことを商標としているコトも商標として認める国家もどうかしてると思う。
世界的に観て、みんな安全にね!って、広く業界の標準を伝えようとしてる団体は多く存在するけど、名称を商標登録して、他に使えなくするってどういう根拠だろう?
民間非営利で組織された団体なら、皆で考えながら、良き道を導き出そうぜっ!ていうソーシャルな組織だと思うが、それどころか自分たちの都合や利潤を囲い込み、本家だ!元祖だ!ってのは何なんだろうって思うが。

まあ、勝手に使われてミソもクソも一緒になることは良くないと思う。しかし先取優先の商標登録している所が、一番正しいとは限らない。一番上手くいく方法では無い。小さな組織の中だけのそれも一部の考えだけを正解だと言うのは、ダメなんじゃないの?
そしてそんな唯一の団体って言ってるコトを信じてしまう人々もどうかしてると思う。

だからツリーケアとかツリーワークって言ってるんだけど、アーボリカルチャーは木を伐るってコトじゃなく、木を育む文化なので「アーボリ◯ト」を使わなくてもイイんだけど、そんなこととは関係なく、Industry Code of Practice for Arboriculture Tree Work at Heightは、海外で一般化している業界の基準なので、でもそれを日本語にしようとすると、必ずソコとぶつかってしまう。世界的に業界の基準として存在しているICoPだけど、日本のこの組織は、ICoPに準じているのだろうか?
日本は独自路線で世界から隔絶されているのだろうか?
是が世界的に認められた団体だって、一方からの見方をマルッ信じる人は信じられない。

一般的に楽天でも買える、日本の法規に合わせたテキストが有るのだけど、それを読むとどうもICoPには適合してないようだ。日本の権益団体と申し合わせて作ってる感じ。まあアメリカの SNS団体との関係を強調しているが、そのSNS団体だってICoPに準じているはずなんだけど、そんなことは何処にも書いてないし、内容的にも全然別物の日本独自路線だと思う。

まあ金儲けは勝手にやってもらって構わないけど、何か独占するのが好きなようで、私の知り合いの会社にもちょっかいを出したり、それが業界の標準だみたいなコトが聞こえたり、そこの講習を受けて私も一流の「アーボリ◯ト」だとか言う人がとてもウザイ。とにかく私の邪魔しないで欲しい。

判断するのはユーザーだからどうでもイイけど、皆もう少し賢くなった方が良いよ。情報は選択するものだよ。ちょっと調べれば簡単にヤマシさを見抜けるよ。知っていながら逆にそれに乗っかって法規上はソレで、実際の作業は自分を根拠に組み立ててる人も居るけどね。それが一番かな?

でも怪しい道具持って、危なっかしい技術だけじゃ、Arboristには成れないと思うよ。
「特殊伐採」も「アーボリ◯ト」も
Everything will kill you
so choose something fun. だよ

2 件のコメント:

さんのコメント...

京都で植木屋をしている風と申します。
縁あって、この十年ばかり、文化財保護のための高木剪定、高木支障木伐採をしてきました。

仕事をこなす度、増える驕りを抑える為、機会があるたび、各地で講習会参加や現場を見てきました。
高木さんの素晴らしい本も嬉しく拝見しました。

ジョンさんの団体にも色々あるのでしょうが、まだクライミングとリギングの初歩を一緒に講習会をしているのが救いだと思います。

山ほど増えた、自称アーボリストさん、吉見さんとこのクライミング講習会に参加しただけで、めちゃくちゃリギングの方が多い事が不安です。

ブロックなどの金物ばかり強く、台付けスリングがクレモナ12mmだったり、ほぼダイナミックリギングだたっり、必要ないのにスピードラインくんだり、いつか全国ニュースになるような大事故が起きないか、不安です。

京都に置いても、先週高木作業にて、詳細不明ですが、死亡事故が起こり、造園組合より注意喚起の連絡がありました。

情報が溢れる、道具も簡単に買える今、本物の情報発信をしてくださる高木さんに感謝です。

satoc さんのコメント...

風さん、
危機を感じて、自分であれこれ考えやってみるのは、イイすよ!
っていうか、私もただのその中の一人です。
潜在的に危険を感じていても、時間とか道具とか色んな言い訳をして、
危険に向き合わないのはただの怠慢だと思っています。

海外では、どんなちっぽけなことでも、利害関係無しに、
自分で思ったことが聞ける環境があると思います。
私もそうありたいと、勝手なことを言ってるだけです。

自分のセーフティを、他人任せにする?とか
完成された知識がある?っと思うのか不思議です。
そんなものは無いです。過渡期ですから。
「本物の情報」というのは、、、ちょっと、
正しいとかじゃなくて、今のリアルな考えって感じです。
だから明日変わるかもしれないし、
情報は時間が経っても変化しないので、
でも新しい情報が出れば、ソレを確かめるって感じです。

トップダウンじゃない、そういう、良い関係の、
ヨコの繋がりが出来たら素敵ですね。