季節が色濃くなってくると、なかなか鳥が見つけにくくなる。
でも、声がある。鳴き声を頼りに鳥を探す。
昔、鳴き声の知識はカセットテープの「ボイスオブホッカイドウ」だった。
それからCDになり、山渓の「野鳥の声」や、
「日本野鳥大鑑」で日がな一日CDをかけっぱなしにして、ながら勉強した。
ずぅ〜っとかけていると、イヤが応にも覚えてしまう。直接関係ないトラックの順番とか、ナレーションまで覚えてしまうから、なんか一連で記憶している。
この辺りこの時期はエゾセンニュウが夜通し鳴いているんで、ジョッピンカケタカ?って防犯している。
夕方近くなるとよく鳴き始めるアカハラ
たまに日中でも鳴く事がある。
普段は林床の暗がりが多いが
どういう加減か判らないが、
唐突に目の前に出てきて鳴き始めことも。
それでも避光性というか
ちょっと暗い所で鳴く。
ピンッと張ったよく通る声で
キョロンキョロンチリリ、@∑∆©ßç∂
この最後のカタカナにできない感じの
金属音的な声がイイ。
草原ではノビタキたちが飛び回っている。
延びやかでゆったりとした鳴き声は
気持ちを安らげてくれる。
今時分は子育て真っ最中で、
イイ声より、警戒鳴きというか
ジェジェジェジェってのが多いが
コイツは幼鳥なのか?
鳴きもせず、ジッとしていた。
見た時は逆光で素敵だったが、
あまりパッとせんなぁ。
この辺りを代表する夏鳥、ホオアカ。
ノビタキと生息域が被るけど
鳴き声が全然違う。
ホオアカはフレーズがはっきりしていて
同じテーマを繰り返し主張する。
しばし聴き入って、
写真を撮ろうと構えると
飛び立ってしまうことが多いが
たまにこういう飛翔も撮れるので
面白い。
なんか鳴き方が
アオジにしてはオカシイぞって
探ってみると、ノゴマのことが多い。
聞き分けられないけど、
ハリがあって抑揚が艶っぽい声だと
ノゴマなことが多い。
ときたまググッとかピョーとか
変な地鳴きをして、
でも割りと見つけやすい所に居るので
嬉しい限り。
ツヤツヤのベルベットオリーブって
感じの色に、鮮やかな赤が特徴だけど、
この個体は喉の日の丸が薄い。
繁殖時期を過ぎて着飾るのを止めたのか?
しっぽをピョンピョン上下させて振って
アピール度は相変わらず派手だが
色があまりツヤっぽく感じない。
この時期を代表するイイ声は
やっぱりコヨシキリかな?
これでかなり勉強し、鳴き声主導で
鳥を見つけるようになった。
ひと際印象深かったコヨシキリ。
イントロから飛ばして
ず〜っと鳴き続ける。
どこでブレスしてるんだか。
鳥の声は、見つけられなくても環境や季節や時間で同定できるし、聴いてるだけで楽しくなるし、見つけられない分だけ夢が膨らむ。
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