2019年2月9日土曜日

アキンボー!




やってきたゼ。アキンボー!
いわゆるメカニカルヒッチの仲間で、ジグ◯グやランナーや犬の骨やジャックなどと同列。使われどこが違うがウニセンダーのツリーに特化した後継器。
ソフトマティリアルを使わないのでハイカーやレンチとはちょっと違う。
私はペツラーじゃ無いので、ジグ◯グが発売された時にもかなり懐疑的だった。イメージの中で使い難さやポジションのとり方に疑問があり、なぜ皆が期待するのか判らないし、浮き足立つ人々を見て不思議だった。

そんなに自分には合っていないし、実際凄げぇイイ!っていう人の登り方降り方を見て「楽に登れる」とか「スムーズ」なんていう言葉を聞いても、そんなに楽そうでもスムーズそうでも無いから、本当に不思議だった。
ジャックはちょっとイイと思ったけど。まぁその後周りの人が色々持ってくるので試せたが、ジグは身体の向きに追従しないし壊れるし、ランナーはスムーズだけどつぶれるし落としそうだし、犬の骨は重いし長いし、レンチにいたっては必要性を感じない。やっぱりイメージ通りというか「オレにはメカニカルヒッチは必要ないね」と思っていた。

でも、そんな懐疑的な部分がアキンボには見当たらない。コイツは良いかもな?っと思っていたので、ちょっとしたルートから手に入れることになった。
今までは自分に一番合ったのはジャックだったけど、抜いたね。

後発メーカーだけあって、SRSもMRSも使えて、ミッドラインに取付けられ、陽極酸化されたアルミニウムアロイなんで軽くて、なんと言ってもコンパクト。
小柄な小デブにはもってこいのサイズ感!
モーションとかで顔の前にターミネーションが来て、ソコから手を伸ばして上のシステムをバンザイ操作するって、ダサくない?FBIが捕まえた宇宙人みたい。システムは肘を少し曲げたくらいで目の前にあった方が良いよ。誰か教えてくれなかった?
そういう七五三のようなクライマーたまにいるよね。
コンパクトだからまあそういう人にもイイかも?



一番の欠点は、CEを取っていない。
ヨーロッパで売れないのだ。イイねぇ。

最近のデバイスはやたら注意書きが多く
読み解くのが難儀だけど、
コレには一切認証データが無く
WLL100kg/11.5≤13mmだけ。
多分そのうち認証すると思うけど。
でもそういう潔いトコ好きだなぁ。
欠点じゃないな。

何か判らずCEがイイっ!って、
ランヤードとか使っている人は、
エビデンスが無くなるから
使ってはダメですよ!
そんな理由でCEがイイって言ってる人は、他のシステムにも根拠が無いパターンが多いから、良いのかなぁ?

道具にはメリットとデメリットがあり、自分で考えて、工夫して、合わせて、、、当たり前にそうだけど、実際はそういう所いい加減で、イイ道具はイイ!とかその道のプロが使ってるから間違えないって人多いからな。欧米人並みの身体の人はいいけどね。
自分に合っていないシステムで無理なコトして、こりゃダメだって、そりゃ道具がダメじゃなく自分がダメ。ファインチューンするし、登り方だって効率的にすりゃ良いのに。

何にせよ手に入れたんで、使ってみるんだけど、その前にちゃんと読まないと、って言うか先行してマニュアルPDFがブラ下がってんで落として勉強していた。

摩擦の設定は上下のボラードの
フリクションセットで行う。
アッパー = A(-)〜G(+)で、
ロワー = 1(-)〜7(+)で、
A/1で最小の摩擦、G/7で最大の摩擦

メインアタッチメントポイントは、
オーバルのトリプルロック
(これはキャプティブ付きが無難)
チェストアタットメントポイントは、
ロックXをお勧め。



そしてしか〜し、ロープを選ぶみたい。
まあ、ダメ!っとは言っていないが、、、
WLL100kgで
サムソン/ボイジャー11.8
トイフェルベルガー/Xスタティック11.7
エール/ポイズンアイビーとブルームーン11.7
WLL130kgで
カシン/Aトラックス11.6
スターリン/シリオン・ワークプロ・HTP12.5
トイフェルベルガー/フライ11.1
トイフェルベルガー/ドレナライン11.8
エール/スキャンドレ11.7

う〜ん、この中で持ってるのはシリオンとフライだけ。HTPは7/16だし、仕方なくシリオンとフライでテスト。そしてHTP7/16とティンディルとべアールのイチョウの2種も。


ロープとの相性があるので、バウンズテストしながら、フリクションセットを行う。
これはロープの相性や、登り方のクセがあるので、個人的に対ロープのデータを取っておかないといけない。
上下のコントロールアームが接触した時に下降するなら、摩擦設定を下げる必要があり、少しスキ間が開くくらいで下降するのが理想的。
最初にロープとの相性をみて、この細かい設定がキモになり、使いやすさが変わってくる。海外のトークでもこの設定で盛り上がってるようだ。でも人の設定を鵜呑みにしても、自分の根拠にはならないからね。
最初っから摩擦強めで、上下のコントロールアームが接触する程度まで下げないと下降できないなら、それは設定ミスだ。
何か「硬ぇ〜なぁ、手が痛いよ」なんてロープの選定やセッティングを無視してレビューして、一瞬で犬の骨の方が数段イイ!なんて言っちゃう人間もいるだろな。

ステーショナリーロープシステムでは、上昇ではチェストアタットメントポイントをチェストやテザーに接続することが条件だけど、下降は外す?ムービングロープシステムでは、このチェストアタッチメントポイントは使わなくても良い。ってか、使うとどうなるんだ?って使ってみると、、、
MRSでチェストアタッチメントポイントを使うと、、邪魔なだけでした。SRSの下降時も同じ、っていうか外れるパターン。後述するが外れるように出来ている。
写真では、上下のボビンの色が若干違うのかな?って思ってたけど、これは基本的にアルマイト加工のロット差だね。作りはアメリカ製って感じで、オムニプーリーやAZTEK程の色気はない。社長が替わって....そんなことってあるかな?

マニュアルにもあるけど、「摩擦は頻繁に、そして場合によっては装置を使用しながら調整する必要がある。 登ってる間に摩擦設定を変更するには、二次アンカーでポジショニングしている間に実行する」これは、ログブックを点ける必要大だ。
「SRS→MRSの切り換えや、気温・天気・雨・雪・湿度などの条件で変化する」とも書いてあるから、ファインチューンはとても大事になる。

あと、ハンドアセンダーとの組み合わせは条件があり、フットループ付きで使うのは禁止。アッパーアームに干渉して墜落を招く恐れがある。ただMAを使う場合のみOK。
下降はもちろんセルフビレイですよね。

パニック機能が無いので、上部コントロールアームに下向きの力がかかると、墜落を招く恐れがある。そして早く降りると熱が溜まって火傷するゼ。当たり前ですね。
ライフタイム制限はないが、条件や用途によって寿命ははるかに少なくなる。 場合によっては使い捨てになることさえある。以前にテストされた設定を使用していても、上部と下部のカムは最終的に摩耗するからスリップし始める。 カムが摩耗し始めたら、摩擦設定を増やすか、ロープの直径を増やす必要がある。 機能テストに失敗した場合は、使用中止。汚れたロープでの使用を避け、長いまたは速い下降を避けることによってライフタイムは長くすることができるゼ。


そんなこんなで早速ロープをいろいろ試しで登ってみよう!



●トイフェルベルガー/フライ
まずはお勧めのヤツ。さすがにイイ感じ。
まずMRSでセット。
最大のAdjust [G7]、凄くキツい。
ロープが引けないくらいなので、
1こづつづらすが、[E5]くらいで
やっとこ動く感じ。
結局[C4]でイイ感じ。
登りは何の問題も無い、快適。
降りもアームがぶつからない程度。
フライは見た目タキオン同様だけど
カーンマントルなんで違うのか?
なぜ?フライなんだろう。



登ってからSRSにチェンジ。
普通逆だな。
ランヤで二次確保とって、、キツイ。
慣れていないせいもあるけど、
まあロープが入れ難い。
しっかりボディを伸ばさないと、開かない。
上下のアームをつなぐパンタグラフ機構で
途中で開かないようにできている。
雪が凄く深かったんでコグのも大変で
スポーツハーネスにしたんだけど、
コレはやっぱり失敗。



●スターリン/シリオン
フライよっかちょっと細身のフィール。
Adjust [E3]でイイ感じ。
これはSRSで登り降り。
上のアジャストはキツめで
下は緩めが好みかな?
試しに[E2]でやってみたが
コレくらいでも充分。
ロープ上に停まるっていうより
効率良く動くには下が緩い方が良さそう。



●*スターリン/ティンディル
ここからは未承認のロープ。
Adjust [D3]でイイ。
シリオンとそう変わらないフィールだから
設定も同様で良いのか?
ハンドアセンダーでRADSシステムで登る。
フットループを着けたいけど
それは、ダメ!なので
末端をフットアセンダーで登る。
こりゃあんまり良くない。
ハンドアセンダーと末端を掴んで
同時に動かすからメリットがあると思うが こんな面倒なことをしなくても
ロケットとフットで良いと思う。
でも、今までで一番好きかなぁ



●*トイフェルベルガー/タキオン
コレも未承認ロープ。
私の周りではタキオンを使う人が多い、が
あんまし良くない。
硬い感じかな?
設定は、結局[A1]にした。
まあ[C3]くらいで登れるんだけど、
効率良く動けそうも無い。
そして下降がモノ凄く硬くなり、
ガチっとアームがぶつかる程引かないと
降りていかない。
試しに[A1]にしたら調子良かったよ。
でもこれ以上ユルくできないから
作業中汗かいたり、雨で濡れると
メッチャ硬くてうっとうしいだろうな。



●*べアール/ビロバ
重くて持参できなかったんで、
ここから室内。家中のアンカーで登る。
メカニカルデバイス用にと作られた
ツリーワークロープ。
ちょい太く感じるけど、軟らかいんで
スムーズだわぁ。
[C2]で昇降しだか[B1]位でも良い。
緩くてイイ。ってか緩い方がイイ感じ。
最初はMRSで登る。
一応マニュアル通り、ハイドラで。
ターミネーションがアイじゃ無いので
このくらい間が空いた方が良い。
さっきはスポーツハーネスの
ビレイループに2枚ビナかけたけど
でも、ハイドラ好きじゃね〜し。



●*スターリン/HTP7/16
最後は今までとはちょっと異質の
セミスタティック7/16。
このロープめっちゃ好きなんです。
アジャスタは[D5]
何となく、設定がキツめユルめの真ん中が
いろんな場合に対応できそうで良い。
っと思っていたが、正にこの設定[D5]
そしてMRSはどうしたものかと
コングのブレブを使ってみると
相当良い。
MRS←→SRSの切り換えも、
ノット干渉問題も解決する。




ロープの特性上ちょっと扁平になるが、
非常に安定していて、今のところコレだ!
って感じのロープが見つかった。
未承認だけどね。
更に、SRS専用のセミスタだから
今まではフリクションヒッチでもMRSは
出来なかったが、コレなら両方行ける。
セミスタティックを使って
SRSでサクッと登って、MRSで作業。
正に理想的。
あとはアイ問題だな。
HTPアイ加工はファクトリースプライス
しか無いもんな。
ベーシックアンカー作りに登る時とか
慣れたシステムでチョイチョイって
でもCE取ってないしな。

まだファーストインプレッションだが、幾つかロープを試してみて、また幾つか登り方も変えてみたが、アキンボーは私が理想としていたメカニカルデバイスにかなり近いんじゃないかい!という結論になった。
コンパクトで操作性も良く、極端な動きではあるけれどユルユルで使える。ロープ上に停まる為のモノというより、効率良く動く為のモノで、動く時にFF0.3以上にならないように絶えず張っておくクセがついていれば、ユルユルの方が良い。相当武器になる。ランヤとしても有りだし、セカンドシステムとしても有用性を感じる。

チェストアタッチメントの穴は、当初シャックルが着いていたが、軽量化やキャンセルの容易さから、荷重がかかると抜けるように故意に重さに耐えられないように設計変更。下向きの力がかかると強制的に解放する仕組み、コレが素晴らしい。欲を言えば向きというか90˚ずらしてヨコ向きにして欲しかったかな。ってかRockXより直接テザーを掛ける方が良いかな。今回は35cmのスリングをテザーとして使って見たが、ジャンプコード的な方が良いかも?




その他感じたことは、ロープセットが慣れるまでちょっと面倒。新しいIDとかもそうだけど、簡単にスルッとは入らない。

氷点下10˚以下の時には、グローブ履いてないとヤバい。ツルツルの表面に肌を持って行かれる。ロープセット時に慣れなくて、グローブ外して持ったとたんに手に乾っ付いた。

コングのブレブがめっちゃイイ。SRSからMRSに切り替えて作業する時には、もってこい!ケビングやキャニオニングでエイドの長さ調節とかで使う道具で、本来の使い方じゃ無いからNGだけどコレが便利。(UIAAでもENでも使い方が違うので保証は無いのでマネしちゃダメ)でも今はもう販売してないんだなぁ。

それから、スポーツハーネスで、腹筋プルプルしながら、揺れ回転しながら、逆さま近くなって、変則的な姿勢で写真を撮るのはツライ。何かこう広角のカメラだな。やっぱヘルメットカメラかドローンかな?



今ギンコを人に貸してるんで
テストしてないが、
何か感じとしてギンコがかなり良さそう。
早くテストしたい。

一応メーカーが確認している
ロープの中では、
スターリン/シリオンが最も好き、

未承認はスターリンのHTPの7/16
本当はコレが一番好き。
良いではなく好きだからね。
くれぐれも、私感ですからね。

楽しいおもちゃを手に入れた

2019年2月8日金曜日

鉄道林



今日から風も雪も激しくなるっつうことで
昨日の晴れのすき間を狙って
例の鉄道林にトライした。
スノーシューで結構な距離を
歩ってく必要はあるんだけど、
またしばらく吹雪が続くらしいから
今のうちに見に行こうと、、、
ここは濃いねぇ。
日中でも平気で出てくる。


今日はこの前よっか低い枝で、
メッチャ見やすい。
全くって言って良い程に警戒しないから
300mmのズームだと入りきらないくらい。

今日もハンの雄花雌花をむさぼっていた。
太めの(と言っても7mm程の)枝に飛び移り
ソコから伸び上がって梢を狙う。
下から見ると、ハムスターっつうか
正真正銘のネズミですね。


器用にパキッと新芽のある枝を折って
良いポジションの所で抱え込み
次々に芽や花をたいらげる。

ムシャムシャと音まで聴こえる。
すっげー可愛いし、
手でメンコメンコできそうだけど、
動物由来の人との共通感染症や、
まだ知られていない寄生虫なんかもいる。
相当ヤバイやつ。

2019年2月5日火曜日

東の防風林



今日はちょっと趣向を変えて
東の防風林と鉄道林。
ここは冬期は除雪してないから
まったく行き難い。
スノーシューでワシワシ歩き続ける。
天気が良く風の無い日じゃないと遭難する。
今日も強烈な風が吹く予報だったが
朝起きてみると風は強いが晴天で、
しっかり硬雪なんで、歩きやすい。
全く人が入らない林は気持ちイイ。
早速いました。エゾモモンガ。


日中だというのに元気に動き回り
枝から枝へと飛び回る。
それにしてもすばしっこい感じ。

こっちのことなどおかまいなしで
ハンの雄花をむさぼっている。


雄花だけかと思いきや、
冬芽の樹皮も雌花もむさぼる。
器用に新芽を折り、両前足で抱えて
むしゃむしゃ喰いまくる。

真下に入って見ていると
喰い終わった枝をポトリと落とす。
雌花も雄花もしっかりっ喰ってる。


ここしばらく悪天候が続いたから
あまり喰っていなかったか、
もう繁殖の時期が近いからか、
それともここは猛禽の脅威が少ないのか。
JRの通過音もおかまいなしだし、
枝から枝に飛び回り
(だから長い距離飛ばないけどね)
忙しく慌ただしく。

遠くまで歩いてきた甲斐があるってモンだ。

2019年2月3日日曜日

TEXORAラウンドスリング



最近チマタを騒がせている
っと言っても私の回りだけだが
TEXORAのラウンドスリング
ドラスティックな色使い、
Breakload:100kN、
ラトビア製。
何処を取ってもウサンクサイ。


触った感じ、ウネウネの軟らかさ。
いわゆる吊り荷用の玉掛けスリング、
幅5cmくらいの緑色のゆるゆるのヤツ。
アレは幅が広くてバスケットでカラビナに
掛けるとメジャーアクシスになる?
って、疑問も出てくるし、
あんなにユルユルじゃない。
そしてオープンスリングのように
重ねて縫い合わせた縫合部が無い。


おそらく縫合部だろう箇所も
意外と軟らかく、なんか2本のモコッとした
チューブ的な盛り上がりがあるだけ。
そのセンター辺りをステッチしているだけ。
もうこういうヤツは、どうなっているの?
柔らかいし、しなやかさはなんで?
何で強度高いの?
疑問ダラ〜ケで、納得がいかない。
CE取ってるし、EN354とEN795Bで
ランヤードやアンカーの規格も通っている。
でもにわかに信じがたい。


だから、バラしてみましょう!

早速この縫合部分をタテ(輪の方向に)
縫っているステッチを1カ所切って
**この1カ所がこの製品のキモであることを
 のちに知ることになる***
まあ、簡単にほぐれる。スルスル抜ける。
益々怪しさ満載で簡単にステッチは抜けた。


そうすると、インフォシートが外れ
このドラスティックな外皮がスルスルと
ムケてきて、コアが現れる。
コアはやはり編まれていない。
それどころか撚られてもいない。
このまま剥いていくと、
ストランド(本当は撚って無いので違う)
ファイバーをまとめたヤーンでもない。
便宜上「束」というしかないモノが
24本単位で束になっている。


何処かにつなぎ目があるはず...と
触ってみてもほとんど感触が無い。
それでも何となくココかなぁ?ってトコを
剥き回してみると...
ありました!1カ所。テープでテキトーに
止めてある箇所。
そしてここをよ〜く見ると、
片側2本束で、もう一方が3本束?
なんだコレ?どういうこと?


判らないから、更に剥き回してみると、
微妙に、2本の束だけが弛んでくる。
元に戻そうにも、戻らない。
仕方がないから、更に剥き回してると...

スポッて2本の束が抜けてしまった。
アチャ〜やっちまったか?と思いきや

待てよ、ここが末端だとすると...


更に剥き回してみると、
グルッと周回してしまった。
ということは、このテープ部分が
もう一方の末端なのか?

ということで、テープを剥がしてみると、
そうでした。
何のことは無い、もう一方の末端を
適当な所で(3本の束に)止めてあっただけ。


そこで初めて、この2本の束を単純に
グルグルグルと12周してるだけ?
だからさっき剥き始めた時24束だったの?
2本の束を12回巻いて外皮に入れてるダケ。

だから遠慮なく、2本の束を掴み
外皮をグルグル廻し続けてると、

ヌケました。バラバラ。
最初のステッチ以外
撚っても、編んでも、結んでも、いない。
ロープは撚ると、撚っただけ強度が低下する。
力のかかる方向と、繊維の方向が、一緒の方が良い。
ファイバーアングルってヤツで、
この角度が力のかかる方向と同一な時に一番強度が上がる。
理論上の繊維1本の強度X本数ということになる。
でも、実際はバラバラの繊維だと、扱い難くてしょうがないので、
撚る。

でもキンクしやすいので、何本かのストランドを編むことになる。
相対方向に半数を編むことで扱いやすく強度も高いロープになり、
これがホローブレイドのロープになる。
同じ太さならダブルブレイドよりも高強度になる。
ファイバーアングルがより力の方向に近いまま、
繊維の束をそのまま外皮に入れてまとめただけなんで、
編んでも撚っても無いので強度が高くなる。
編みや撚りの方法で扱いやすくしようとするのと全く逆転の発想で、
編まない撚らない結ばない縫い付けないで、まとめるだけ。
だから縫製も要らないし、巨大な編み機も要らない。
加工に手間がかからないんでコストもかからない。
しかも強度は一流になる。

恐らくは、2本の束を緩すぎずキツすぎず、12回巻き付けることで、繊維同士の摩擦や、ハイストレングスタイオフのように強度を分散し、オイラー定理では12回巻いてるとほとんど力がかからないことになるんで、丁度良いサイズで片側の末端をテープで止めるだけ。もう一方は外皮の中にしまうだけ。ってのが高強度の秘密のようだ。



長さが細かく設定されていて、
バラしたのが、50cmのスリングで
1周で100cmになる。
ちなみにこの2本の束を延ばして
ザックリ測ってみると、
14mほどあった。
2mは天使の分け前ってヤツ。
大体そんなもんだろう。


この軟らかさと、しなやかさと、
適当な堅さと幅の細さが決め手。
ドラスティックな色使いはダテじゃない。
これならバスケットでカラビナも入る。
マニュアルには、EN795Bで
チョーク、バスケット、数回巻き
が紹介されている。
まあ、100kNあればガースで半分としても
G-USEの規格さえ通る。


ちなみに、
ポータラップの台付けだと難しいかな?
根元をガースにするんで、ジャストな
サイズで設定するのがムリかもね。
チョークポイントからの遊びが長過ぎる。
まあポータラップの台付けは地面に立って
結ぶのでカウヒッチだって簡単さ。


しかし樹上でタイトなポジションで使うなら
コイツは良いかも?
ガースやさらにプルージック的に巻いたら
ティンバーヒッチよりは信頼が置ける。
長さ調節も数回巻きでクリアになる。


長めのスリングなら、ラウンドスリングでも
カウヒッチのように決めることができるゼ。
これは色々有用ですね。

玉掛けスリングも強いから良いけど、ビナが掛からず使い難い。
プロダクトって、アイデアですね。
ラトビアすげぇよ。
ロープアクセスやツリーケアでも
使い所を考えて、条件を満たしていれば
凄い武器になる予感。

TEXORA Round Sling Lanyard
編んでも、撚ってもいないので、
これ逆行程でリメイクできる。
エビデンスが無いけどね!

BEALのツリーワーク用ロープ



BEAL biloba 11.5mm
EN1891 typeAで30kNと高強度で軽い。
シースがポリエステルで
コアがポリアミドの
メカニカルデバイスのDdRTに特化した
クライミングライン。
ブレイド構成が特徴的で
プリクションヒッチには向かないのかな?
ってな訳でヒッチコードで登ってみたけど
何の問題もなさそう。
時代は機械式なのだろうか?
ダブルブレイドなんでどうせなら
アイ加工しようと思ったが、、、
コアとシースの割合があからさまに違い
これは難敵だ〜ね。
製造者末端アイ加工は18kNの表示あり。


Beal Gikgo 12mm
EN1891 typeAで破断荷重が27kN。
同じべアールのバオバブと同じ製法で、
より細くより軽くしなやかで扱いやすい?
とあるが、細くなったが、
しなやかな感じがしない。
どっちかっていうと硬い印象。
イメージとしてエールとかの16st.だが
一般的な16st.よりも細い感じ。
12mmって言ってるけど、7/16かな?
ユニコアでコアとシースのズレは無い。
シース率は69%らしい。
荷重の受け持ちの表示は無い。
何か情報が無さ過ぎで良く判らない。
でも表面の平滑性が高そうで
ちょっと硬く芯がしっかりした感じなんで
ランヤードにはもってこいかも?


ユニコアはどういうものか?ちゃんと見たことが無いけど、スプライスできるって書いてるし、これでサムソンの16st.のやり方で出来るゼって人もいるので、早速バラしてみる。いわゆる16st.はコアで荷重を受け持っていないので、シースの引き入れで良いのだけど、まあファイバーがいちいち硬く、一筋縄では行かない。そしてどこがどうユニコアなのか理解できない。まあバラしたらユニコアもなんも無いけどね。
そんなこんなで、サムソン方式で3度トライしたが....惨敗。硬くて引き込めねーよ。ムリ。誰か出来る人がいたら教えてチョ。
個人的にはアイ加工は諦めたんだけど、ポジショナー2に突っ込んでみたら、メッチャ相性がいい。メカニカルデバイスとの相性はスコブル。これはカーンマスターを越えたかなって思うけど、ノットでコネクタ接続するのは個人的にイヤだし、どうにかならんかなぁ。

アイ加工はいつもは失敗から学んで、改善していけるのだけれど、データを変えてやっても、同じ所でつまずく。っていうか引き込めないのだ。両方5回トライで10連敗。これはキズつくなぁ。これ以上やってもロープの無駄が生まれるだけなんで、ヤメた。
両方ともメカニカルデバイス向けよ!って言ってるから、これはもうアイ加工がもってこいだけど、メーカーの製造者末端アイ加工は、デカい。デカ過ぎてカラビナ回るし、気に入らん。どうしたもんかなぁ。

* * * * * * * *
Bealのロープ2種類、Ginkgo Biloba だけど、これ、イチョウの学名の前半と後半なんだな。ラテン語の生物の種や分類に付けられる二名法をそのまま2種類のロープの名称として付けたのは、ツリーワーカーを意識してだろうが、単純なのか、凝ってるのか、判らない。
でも、べアールのロープ、なかなか良いと思う!大好き!

2019年1月31日木曜日

樹上アンカー・アドバンス



前々から気になっていたんですが、
スローラインアドバンスは、
スリックトリックのワークショップのために
制作したものでした。
純粋に樹上アンカー架設のためのモノに
書き換えたいなぁ。ということで
今回スローラインアドバンスの部分の
内容を見直して3Dで描き起し、
更に新しくフリクションマネジメントの
地上からの設置・回収を追加した形で、
「樹上アンカー・アドバンス」として
16ページ増で価格据え置きで新発売です。

これに伴い今まで発売していた
スローラインアドバンスは廃盤です。


樹上アンカー・アドバンス
A5サイズ/フルカラー/46ページ
http://satocbook.web.fc2.com/

最近の林



すっかり時間が空いてしまったが、
公私にわたりバタバタと
良いことも有り、悪いこともあり、
禍福は糾える縄の如し。
それでも自然は活き活きと
人間のことなんかおかまいなしに
太古から続いているんだろうな。

庭で猟りに勤しむハイタカ
相変わらずカッコいい。


庭には隣地との境界にヒバを植えていて
冬になると脂身とひまわりを振舞っている。
ソコに小鳥たちが集まり
ソレを狙いにハイタカがやってくる。
ハイタカがジッとして枝に留っていても
警戒しながらも小鳥たちはあまり動じず、
ヒバの中に隠れているんだけど、
そのヒバに突っ込んでいく。
羽根を器用に傾けてクイッキーな動きで
勢い良く突っ込んでいく。
羽が枝にぶつかってケガしないのだろうか?


林を歩くと、今日はカケスがお出迎え。
お腹がいっぱいなのか?余裕がある様子で
興味ありげに顔を傾け覗き込み、
額を服らませて後をついてくる。
カケスは飛び立つ時、
羽を畳んだまんま落下するように
勢い良くジャンプする。
何かこの姿がカッコいいい。


エナガは飛び立つ時
羽を広げて、上に向って跳ねる。
こっちはこっちでカッコいいい。


ふと足元を見ると、キバシリがいた。
この辺りは風が信じられない程強く、
まあそんな環境だから防風林があるんだけど
吹き込む雪によって
木の根元は空力抵抗に逆らわないように
フラッシュサーフェイス化され
イイ感じにミゾになり流麗な窪地が出来る。
結構な深さになる所もあり
給餌に根元から螺旋で登って行くキバシリは
そんな中からヒョッコリ顔を出す。
可愛いなぁ。