近くの防風林は適当に放置されたおかげでイイ感じに自然が再生され、そこを拠点にしたり移動する生き物の回廊になっている。
深山から丘を経て大きな川をつなげる回廊。
ギュッと絞り込んでいる道なので、生き物たちに遭う機会も多い。だからなのか?最近目にあまる人たちが来るようになり残念だ。自分もそんな防風林を楽しみにしている1人だが、一応自分なりの関わり方を考え迷惑にならないような行動を心がけている。
先日の朝、防風林をワシワシ歩いて丘まで行く途中、クマゲラの番に会った。鳴き声や気配があったのでジッと動かず木陰で待ってたら、目の前を通り過ぎて川の方へ渡っていった。定時運行って感じで同じ時間帯で同じ方向に移動しているので、恐らく個体識別もできている。川の方で昼過ぎまで河原をウロチョロしてまた同じルートで山に帰っていく。
ところがその日は小一時間で山の方へ戻ってきた。その時自分は丘の上に居たので、鳴きながら防風林の上を戻ってくる番の姿を見た。
軽く2時間ほど歩いて自宅近く戻ると、多量の車が路上駐車していて、多量の人が防風林を寸断するようにバズーカ砲のようなカメラを構えて集まり世間話や自慢話でガヤガヤやっている。椅子やテーブルまで持ってきてるヤツも居る。
まあこれじゃあクマゲラだって通りたくないわな。一度や二度では無く最近は毎週末こんな感じ。今週は連休なので3日連続。そしてゴミは捨てるし、う◯こはするし、やりたい放題である。せめてキジ撃つなら土まで掘って埋めろや!
以前大雪が降ったときそのエリアに近づいたキツネやエゾクロテンが明らかに踵を返して戻って行っく足跡になっていたり、そのエリアで寸断されて流通が滞っている。
防風林を自然の血管とするとまさに動脈瘤である。
自然や生き物が好きなんじゃなく、ただ被写体として動物のねぐらを狙っている。出てくるまではワイワイやってる。こういう写真屋は最低だ。本当にイラっとする。
狙った芸能人の自宅を取り囲み兵糧攻めで出てくるのを待って写真を撮るマスコミと何ら変わらない。
そんなヤツらが「北海道の自然」みたいな写真を紹介していて「この写真を撮るのはもの凄く大変だった」みたいな苦労話をしたり、自然を愛する写真家みたいな扱いだったりする。そういう写真はポートレート的な記念写真といった感じだし、第一生き物の目が死んでる。定年退職して時間を持て余し趣味が嵩じて撮る写真は孫の運動会だけにせよ!虫唾が走るゼ!
私も大好きな写真家が居るんだけど、貴重な出会いを求めていても、自然の一部として生き物を扱うし、活き活きした瞬間を切り取る。そういう写真とはデキが全く違う。
ダメとは言わないが、デバガメ写真屋さんよ、もう少しなんとかならんモノかなぁ。
今日は15台並んでいた。
2 件のコメント:
動脈瘤!
良い比喩!
こういうヤツらが「自然保護!」とかおこがましいことを言っている。
第一ヒトが保護するってことは人為的に管理することが多く、保護じゃないんだけどなぁ。
動脈瘤、残念!
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