2020年8月20日木曜日

アンカーの適正の違い?

前記のポジショニングアンカーの追加で、
●Personal fall protection anchor
●Positioning anchors
may fulfil the same criteria as fall protection anchors but do not necessarily have to (i.e. they may not be fully load bearing).
ポジショニングアンカーは、フォールプロテクションアンカーと同じ基準を満たしますが、必ずしもそうである必要はありません(完全に耐荷重性があるとは限りません)
これもそう言う事だ。


ポジショニング三角を作るために
メインは耐荷重アンカーで
ポジションアンカーは耐荷重が必要ない。
一時的に身体を支えたり、
作業姿勢の安定のために作るアンカーは、
そこにぶら下がる事を考えなくても、
小指ほどの枝だってイイんだよ。

小指ほどのポジショニングアンカーでも、
ポジショニング三角は作れるよ。
逆にその枝のシナリを利用して、
効率良くノコを動かせたりするよ。

シナリを利用した、
シナジー効果なんっつって。


ここでは掛かる荷重の事だが、荷重はメインでしっかり受け持っていて、仮に合力で重力方向から5°偏差したら、偏差エネルギーは1%に満たなくてもポジショニング三角は作れるんで安定するよ。

ちなみに15°くらい偏差しても2%程だよ。体重と機器合わせて100kgとしても、メインアンカーにかかる負荷の上昇は2kg程度だよ。高々2kgの負荷でも三角の面積は何乗にもなるから、かなり安定するんだよ。
荷重が載らないそのくらいの偏差をポジショニング三角で作ることによって、
もう目一杯安定するよ。

そして複数支点を取る事で荷重の分散も出来るよ。
細く頼りない枝でも身体を安定させる事はできる。
ハシゴでグラグラしながら、ストロークも取れない状況で作業する事はないよ。

先日、陽当たりが悪くなったということで
庭木の細っそいヤツに登る必要があった。
まあ幹が太ももくらいで、
登る枝は手首かそれ以下。
クライミングシステム+小さいデバイスの
ランヤード2系統とチョークスリング。
一つとして耐荷重アンカーは無いけど
形の整ったケヤキだったんで、
4方向に荷重を分散させた。

今時分は水を勢いよく上げてるようで
手首くらいのヤツも、セオリー通り
受け/追いで伐らないと、
形成層から樹皮が剥けてしまう。
面倒臭くてもポジションを安定させ
繊細なノコ入れで丁寧に作業する。
こんな時もポジション三角よ!
ポジショニングアンカーってイメージじゃなくても、ワークポジションングランヤード以外に、長さ違いのオープンスリングを何本か持っていれば、ソレだけで円運動の複合のポジショニング三角が作ることが出来る。
オープンスリングは殆ど22kN以上あるから、ガースで決めても11kNだよ。15˚の偏差で 2%程の荷重しか載らないなら十分ですね。枝の方が心配だな。

何かランヤードを架ける時、イメージとして耐荷重アンカーじゃなきゃならん!しかも切削保護とか言ってワイヤーランヤード使ってる人も居るけど、訳判らん。

ワイヤーランヤードはモノ凄く太い大径木で振り回すのが大変な時とか、最悪のシナリオのスパークライミングなんかの時は役に立つけど、普段は邪魔だよ。重いし。
危険回避のワイヤーランヤード使って、使い難いから使わないで、おかしなポジションで作業する方がよっぽど危険だよ。
ポジショニングアンカーは、一時的で少しの偏差なら耐荷重じゃなくても良いし、作業安定性や作業効率を考えて、意識すべきはポジショニング三角だと思うよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿