2020年5月7日木曜日
気持ちいいチーム
先日の作業で仕切ってくれた人は、
そんなに経験が無いんだけど
モノ凄く勉強している人で、
イマイチ自信無かったのか
一緒にやりましょうって呼ばれた。
その人はグランドをやりたいと言っていた。
チームがそれほど熟成してないから、
ゆっくり確実に勉強しながらできたら
イイなと思っていた。
一緒に作業している他の方も
そんなに経験が有る訳じゃ無いから、
巧くいかないことも多い。
でもそんなとき直ぐさましっかりと
セカンダリプランに移れるのが
チームだしグランドの仕事だ。
そういう経験を積みたかったんだろうけど、
いざ現場が始まると、その方は率先して登って、次々に片付けて、私は申し訳ないなと思っていたが、ここはオレが出しゃばらない方がイイよ思って粛々と作業していたけど、やはりちょっとづつ遅れるし、思ったとおりには行かないことが多いから、頑張らなきゃって思っていたと思う。
「現場をこなす」は失敗はできないし、天気も有るし、人の手配の関係で大体のケツは決まってるからなかなか難しい。ICoPでも[Sufficient time to undertake the work]; (作業を実施するのに十分な時間)という項目も有る。厳密な工期制約は無かったけどやはり焦る。そうなるよね。
作業が遅くなるのは仕方がないし、そこで「もっと速く動け!」ってんじゃなく
それはきっと<見積もりが甘かった>ってコトだと思う。
自分ではセオリー通り行っても、なかなかそのとおりに現場は動かない。
最終日に、やっぱり思ってた行程よりちょっと遅れ気味になり、悠長なことは言ってられねえなって最後にはその方と一緒に登ったんだけど、
吊る必要があるヤツのセッターをやりながら、吊らなくても良いような軽く短いものを手ノコで片付けていた。手ノコでは屋根に架からないように、理想的なポジションで、理想的な伐り方で、動荷重を生まないようにできていたんだが、いざ自分でエンジンを回さなきゃならない時には、どうも思ったとおりに対象を動かせない。伐り方がダサイから思ったより激しく動く。
手ノコだと8割がた思った通りに動かせるけど、あとの2割は危険にならないけど予想以上の動きをした。自分の危険回避や対象の動きは制御してたけど、どうも納得できる動きじゃなく不満が残った。
しかしチェンソーになったとたんに、伐りすぎる。派手に動く。3割くらいしか思った通り動かせていない。自分がイヤになった。自分の不甲斐無さを痛感した。まだまだだ。
でも回を重ねるごとに伐らなさすぎるくらいにして、最後は手ノコで制御すると巧くいく。チェンソーは難しいね。
一方一緒に登っていた方のチェンソーテクニックは申し分ないと思うし、
セオリー通りとんでもなくスムーズに吊れるし
「いや〜凄い手慣れてるね」って言ったら
「そんなにやってないですよ。ただ地上での勉強は、いっぱいやってますから」って、
シビレた。素敵だ。ホレた。
こういう人が今後引っ張って行ってくれたら
ツリーケアの世界も素敵になるだろうなっと思った。
そう言うことだよ。
地上でできる勉強は手を抜かないんだよ。
だから疲れずに手早く作業が進むんだよ。
その点オレは、偉そうなこと言ってるだけで、
まだまだだな。
当人はあまりグランドを希望だったできなくて申し訳なかったけど、
チームで動く大切さとか、互いに信頼して行う作業はとっても魅力的で、
危険が少なく、満足感も充実感もあったと思う。そう思いたい。
ありがとう。ご苦労様でした。
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