2020年4月21日火曜日

プロスペクト理論-からのツームストーンセーフティ

例えばリギングプランで、巧くいきそうな時には
「失敗するかもしれないから確実な方法を採ろう」っていうクセに、
途中で失敗しそうになると「きっと巧くいくからこのまま行っちゃおう」って
なっちゃうこと、ありますよね。
本来は行動経済学での心理理論ですが、プロスペクト理論ってのがある。

プロスペクト理論は、不確実性下における意思決定の理屈で、
利益を生みそうな場合には、利益を大きくするより確実に入手することを優先し、
損失を被る場合は、損失を最小限に抑える方法を優先する傾向のこと。
大成功よりは少し損しても確実に「得」する方法を選び、
大失敗しそうな場合は少しでも「損」を回避しようとギャンブルにでるといった感じ。
でも本当は、最初に巧くいくって思った時の見積もりが甘い、んじゃないのかなぁ?
自分の知った方法に当てはめてムリヤリ作業を行った、からじゃないのかなぁ。
いつもはコレで巧くいってるのになぁとか、
オレの鍛錬が足りなかったんだなぁとか。
利益が大きくなりそうなときは確実に手堅く行動しても、
損失をがあるときはギャンブルに走ってはダメでしょう。

犠牲者の死を悼み〇〇に誓う。っていうのは、怪我した人の口は封じるし、すでに死んでるなら死人に文句言われる事は無いし、誓いも伝わらない。周りの人にとっても誓いは何の効力も無い。そしてその誓いは逆にオレじゃなくって良かったって聴こえてしまう。
オレはこうならないように鍛錬しよう。鍛えて、鍛えて。鍛え抜こう。なんて聴こえる。
ツームストーンセーフィティ。

失敗する事は考えない。巧くいく方法を繰り返しトレーニングして、
鍛えて、鍛えて、鍛え抜いて、事故が起きないようにする。
1つの方法を鍛えて、鍛えて、鍛え抜いて、完成させようとする。
スイスチーズの穴を埋められると思っている。

または国や行政のデスクワーカーが作り上げた「安全安心」を信用してる。
やつらの「安心安全」は、自分たちのためだからね。
社会の人間は失敗しない。でも生き物としてのヒトは間違うからね。
そしてみんな自分の都合いいように解釈する。ヒトは間違うからね。
目標に掲げるのはイイけど、
幾ら自動運転技術が精度を上げても事故は無くならないからね。
運転してるのはヒトだからね。
そんなの信用してると逆に万一の時に対応できないからね。

私は手で出来ることを機械に100%任せたくないね。
車の窓は自分でクルクル空けたい方だね。
イザっていう時に手で出来なくなっちゃったりするからね。
手で出来ることを効率よくするのが道具だからね。

幾らチェンソーの扱いが巧くても
樹上で手ノコを使ってない人に
樹上カッティングは無理だからね。

二度と事故が起きないよう、事故を防ぐ対処法を知ろうとするするけど、
「事故を防げる、無くせる!」と思っている前提が可笑しい事に気づいてもいない。
どうして事故が起きたんだろう?って考えても
「ヒトは間違う」ってことに気がついていない。
鍛錬すれば間違いは無くせる、って思ってる。



事故が起きる前提での危険回避方法を
プラクティスすることが
リスクマネジメントじゃないのか?

リスクそのものを無くそうとするのは
ただの幻想でしょ。
どんだけおこがましいのヨって思う。

自分は、
アベンジャーズか! ハリウッドか!


私は「事故は起きて当然!人間だもの」って思ってる。
そしてそうならないように、引き出しを沢山持つ。
作戦はいくらあっても困らないし、そういう余裕が事故を防ぐと思う。
だからさかのぼって勉強する。

新製品を動画で眺めて、新しい技術だ!なんて
言ってる人が信じられない。
世の中にはアホみたいな道具マニアが居て、
実験とか試用とか言って、根拠ない方法を紹介する輩が居るからね。
最新の道後を買って、直ぐさま使ってみました!って
マニュアル読んでないだろオマエ!
そういう輩の動画見て、コレがあればオレも一流さ!ってなるヤツが大勢居る。

そういうのじゃなく、
今までの失敗やベストプラクティスは
ウェブ上に幾らでも見つかるからね。
アホな動画じゃなく
そういう PDFや論文こそ読むべきです。
今はGoogle翻訳とかでも充分に理解できるよ。

失敗する前提でプラクティスを繰り返すってなりましょうよ。

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