何らかの作業を行うために、当然サイト固有のリスク評価をする必要がある。
それには緊急時対応として、当然レスキューの計画もなされている必要がある。
Does the risk assessment process include dealing with emergencies?
リスク評価プロセスには、緊急事態への対処が含まれていますか?
レスキューなんてまだ必要無いとか
じゃいつ必要になるんだって言いたい。
必要無いなんて言ってたら
いつまでも必要にならないと思う。
ご承知ないかもしれないが、
現在の日本の公共サービスで
樹上から安定して要救護者を降ろせる
知識を持っているチームは無いと思う。
レスキュー隊は、河川の中州救助で
大きなテンションラインを張って
救出するような、高度な技術を
持っているかもしれないが、
樹の上でぶら下がった怪我した人を
止血したり、安定させて降ろす
我々のごく一般的なピックオフが
こなせるとは思えない。
急いでヤンチャに降ろすことは出来るかもしれないが、出血や脊髄損傷を保護して安定させてから降ろす手段は無いと思う。
ストレッチャーに入れて降ろすことは出来るかもしれないが、ストレッチャーを樹上に上げて、安定した体位で入れることは難しいと思う。
トレーニングタワーシンドロームってヤツだ。
基本的に上方にはアンカーがある状態でしか訓練していないから、樹冠にアンカーを構築する手立てを知らないと思う。ワークポジショニングなんて考えてもいないと思う。
脊損の要救を樹上で安定させる手段は知らないと思う。
伐った大枝があらぬ方向に飛んで、挟まってしまった人を救うためには、まず大枝を外す必要があると思うが、出来ないと思う。
チェンソーでもの凄い傷口になれば、すぐに出血多量になると思う。幾ら血の気が多いオラオラな人でも、数分しか持たないだろう。
第一公共サービスが到着するまで、目の前で樹上でダラダラと出血する仲間を、そのまま見てるだけなんて私にはできない。
非常に危険で大きなリスクと隣り合わせの仕事が多いってことを理解すれば、そうなった時のことを考えてないとイケナイし、なったらどうやるかの計画も組立てないとイケナイし、ならないようにするには、どういう仕事の手法を取れば良いかが判ってくると思う。
確かに現実的じゃないかもしれないが、何時そうなるか運に任せてヤル仕事じゃないよ。ヘタこかない自信があっても、人は必ずミスするからね。
あるツリーワーカーの管理者が、日中電話が鳴るとドキッとする、何処かで誰かが事故ったんじゃないかって考えてしまうらしい。電話に出るまでの数秒がとても心臓に悪いらしい。万が一は1年に一度ある確立だから、そういう心配をしたくないからワークショップに参加するって言っていた。レスキュープラクティスをヤルって言う。
そして、レスキューは万が一の対応かもしれないが、その知識を広げれば、タスクに安心感が生まれ失敗し難くなる、ビビりながら行うタスクは、いろんな注意点に気づきやすくなる。そして何よりその汎用性を理解すると、作業が早くなる。
作業効率が高まるセーフティなら、セーフティを意識する方が作業効率も高まる。
そう、レスキューの手法を知るだけでは何の役にも立たないが、レスキューの汎用性を、考え方を知れば、日常の仕事が効率良くなる!
セーフティを意識する方が作業効率も高まるんだ。
だからレスキューは日々のタスクに役立つことが多い。
何も緊急事態の対応だけじゃないんだ。そのことを理解するには、やってみないとね!
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