2020年10月11日日曜日

ヤニまみれ作業3

どうしても無理だったロープは、もう捨てる覚悟だったんだけど、何か火がついて、再生できる方法を模索してて、
トライアルとして、エタノールドブ浸け作戦に行き着いた。

エタノールは酒税の関係で
(その気になれば酔っぱらえるので)
安く飲まれちゃ国としても
売上あがったりになるから、
洗浄や消毒用のアルコールは高い。

そういえば中学の時の理科教師が、
実験用のアルコールランプに
ポッカレモン入れて飲んでたっけな。
そういうヤツが居るから
税金を高くしてる。
その先生好きだったけど。

私自身そのレベル限度が
78%という一定の方針ができた。
それ以下だとヤニは落ちないし、それ以上だと高くて実用的じゃないし。
中華製だけど1ℓ1,000円程度で買える78%のエタノールを使い、四角いケースやバットに入れると無駄なスペースが生じて、少ない溶液に無駄な空間が生まれるので、一番良かったのが漬け物用のビニール袋。デカいし厚いし、コイツにエタノールを貯めて、ロープをぶち込んで、ビニールの口を堅く縛って、手で揉む足で踏む。
15mのロープなら2ℓで足りる。2時間くらい揉んでは放置を繰り返し、仕上げはぞうきんにエタノールを染み込ませて手でシゴく。
そうするとベタつきは無くなり、しっかり落ちる感じ。
カーンマントルのコアがストレイトのヤツは、堅く軋む感じになって良くない。
ちなみに汚れが落ちベタ付きも無くなったダブルブレイドと16stは、ドブ浸け後に改めてエタノールを染み込ませたウェスで、流れに沿ってしごいて洗浄すると、とても良い感じになった。これならPPEではなくハンドホールドのタグラインには使える。

酒精洗浄綿はさすがに一番良いと思う。特にハードウェア構成要素はこれが一番。でもロープだと小さいし使いづらいし、78%エタノールが良いと思う。

まあドドやトウヒには、
廃棄寸前のロープを使うが、
ランヤードとかスリングとか台付けとか、
普段使いするPPEが
ヤニで汚れた場合はエタノールが良い感じ。

揮発性が高いので無駄も多いが
大事にしているPPEが
汚れちゃった時にはこの方法がお勧め。
献本的にこれが良いという訳じゃないが
強度や伸び率やその他諸々の条件は
???な部分も多いが
ソレを承知の上で使うのはアリかな?

こういうコトを誰かが
証明してくれたら良いんだけど
無いから自分で検証するしかない。
万全ではないし高価な代償だけど、自分の中で一定の指針ができたのは嬉しい。
元々事故は絶対に起きるという前提で、その対策を自分で確かめることが重要。
そのうち私はコレで死んでるかもしれない。
でもそういう根拠を自分に持ちながら死ぬんだったらしょうがないよ。

ブレーキとアクセル踏み間違うのは、機械やメーカーのせいじゃなく、自分が間違えるからだけらね。とことん精度を上げたってミスの回数は減るかもしれないけど、ゼロになることはないから。だからチームでカバーし合うんだよ。その方が得るものも大きいしね。

オキシクリーンにしても、ヤニクリーンにしても、エタノールにしても、酒精洗浄綿にしても、根拠を自分に持ってることが一番の条件になる。
私を含めて訳の解らんヤツの言うことを鵜呑みにしてはいけない。でも自分で自分の根拠を持って、トライアルしてみるのはイイんじゃない?

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