2020年7月1日水曜日

個人を磨くネットワーク(案)

国家や行政による法令、雇用主による基準によって、実際の現場で作業員が危険に晒される現状を危惧しています。
また、手っ取り早く効果的な方法や道具など存在しないのに、口当たりまろやかな情報に踊らされるワーカーにも問題があります。
実際には、知り合いの先行者の助言を踏襲したり、団体や販売店のバイアスが懸った情報も多いです。

一部の特化したウェブの情報や、他の作業者のヤリ方を参考にするのも良いですが、根拠を理解せず単にマネをして、苦しく非効率な作業に疑問を持たず、自ら危険に近づいていく人が多く見受けられます。

危険回避と作業効果を両端に置き、自身のリスクと効率に合わせた方法選択や機器選定を、ワーカー自身が自分で構築する必要があると思います。



「個人を磨く」コトは
誰でも何時でも
始められると思います。

最初から知識が有る人など
居ません。
皆、コツコツ基礎から
ノットでもセットでも
ポジショニングでも
時間を作って地上で
シンプルに勉強してると
思います。

それが近道だと思います。

最近、私の周りでもやっとマトモなツリーワークを目指す人が出てきました。地上で知識を貯めることが樹上で活かせることを理解して、個々のリスク評価やプランと戦略をチームで意思疎通しながら取組んでくれ、短く軽い対象からセオリーを学んで、徐々にサイズアップして、計画/見積もりが正確にできるようになってきています。

知識的にも技術的にもツリーワークの向上を目指して行うセーフティな作業が、社員もクライアントも企業的にもメリットが高いと感じているようです。
良い現場や難しい現場が有れば、一緒に作業しながら、他の方法は模索しアドバイスしたり、少しずつ難しいオペレーションにトライアルし、知識の幅を広げています。

いい加減な特殊伐採が横行する中、ヨソに仕事を取られても気にしません。
ダンピングに迎合したら、リスクが高まり利益が減ると承知しています。
安かろう悪かろうの仕事はそのうち自滅してくれると感じています。
逆に考えると、強かで戦略的だと思います。

そうした考えの中、実際の現場でも良い結果を生む事ができ、特にアーバンフォレストでは、スタティックリギングのセオリーがとても有効で、静かで、動かず、スマートに作業を行う事が出来るようになっています。

最近では、その考え方や伝え方が間違っていないと確信しつつあります。

私は一個人として、単なるボヤキでこのページを利用してますが、
勝手にほざいてるコトを「正解」と信じられても困るし、
聞きたくても知識が無いから恥ずかしいって人が居ます。
臆して機会を逃す人も多いみたいで、
直接メールで問い合わせが来たり、わざわざ会いに来る人も居ます。

全国にはそういう知識や情報を求めている人が多いと思います。
みんなどうしてるんだろう? って思いながら、個人の繋がりが無いからアホなYouTubeを信じちゃうんだと思います。

私は初心者やどうして良いか判らない人の為に、本を作ったり、講習したりしていますが、ソレを一歩発展させようと思います。
緩いワーカー同士の屈託の無い会話が出来るネットワークを作れないかと考えています。

ブログやYouTubeって、メーカーが方針を流布するちゃんとした所もあるけど、
基本は勝手で一方的な情報発信だと思います。その人の一側面だと思います。
特にアーボな関係は、実際まだ全然過渡期なんで、
その時点での個人が思う情報なので、明日変わるかもしれません。
対照群との比較根拠にはなりません。

私は判らない事があれば調べるし、直接海外に問い合わせます。
そうした中で、どんなトンチンカンな疑問でも
アホな日本人に対して、ちゃんと答えてくれる環境があると思います。
そして個人が独立した考えを、聞いたり、発表したりできる環境があると思います。
知らないだけかもしれませんが、日本にはそのような環境があまり無いと思います。
海外では、そういう屈託の無いネットワークが存在します。
専門家じゃなくても、間違っても、叩かれたりしない、
知識が無くても、誰でも意見や考えを言える環境です。

日本でも同じような考えの仲間が居れば、
独自のネットワークを構築できると思います。
そうすることである程度の信憑性を持った情報になっていくと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿