2020年5月15日金曜日

春は直ぐ去ってしまう

何か最近いろんな所が自粛って言われていて、ツリーワークの面倒臭せ〜話ばかりだったけど、北海道の今が一番好きな季節で、グレーだった風景は段々色を帯びて来る。まあ三密にならなきゃ良いから、人と会わない沢や防風林の中にはよく入る。自粛って、どこの都会の話だよっと思ってる。



彩度が上がり色付いて来ると
気分もうきうきワクワク、
春は堅く締まった冬芽が徐々に綻び、
日々いろんな表情を見せてくれる。

これはハウチワカエデ。
ハウチワの冬芽の先っちょは2つしか無くて
真っ赤な花から、シベが下垂する。
地味だけどひっそりと林の中間層を彩る。
中低木だし、登る対象にはあまりならないが、
なんか生命の息吹を感じる。


こいつも茶色い枯れ葉の中から
パッと登って来る。
ツヤツヤのイキイキした葉が
とても色っぽい。

ヒトリシズカとはよく言ったものだ。

冬の鳥たちが去って、徐々に夏鳥が現れる。
私の中では春を告げる元気なヤツ
派手でけたたましく勢いのある鳴き方。
センダイムシクイ

コイツの餌の捕り方がまたカッコいい。
枝に留ってジッとしてるかと思いきや
瞬間にさっと飛び、
ホバリングっぽく目の前を行く
ガガンボとかを捕まえる。

すばしっこくてちょこちょこ動き回り、
フライングゲットだぜ!
センダイムシクイは、チヨチヨビーって鳴く。でもチョチョビーだったり、チョビーだけの時もある。キキナシって言う古くから伝わった言葉が有るけど「焼酎一杯グイー」って言われてる。どんな聞き做しよって思うけど、まあウケを狙ったんだろうね。焼酎とは聞こえない。
例えばウグイスは「ホーホケキョ」って言われてるけど、そういう風に聞こえたことは無い。そんなのは西川のりおだけだと思う。私には「もーあっち行ってよ」って聞こえる。鳥をジッと観ているからなのかもしれないが、そうやって聞こえた瞬間に退散することにしている。


コイツも冬には見かけない、コサメビタキ

ほんとうはコサメなのか?サメなのか?
判断がつかないが、
ちょっと薄暗くなった林間や
曇天に見つけることが多く、
その名の通り、小雨っぽい感じがして
とても素敵な名付け方だと思う。

今日は明るい空の下に出てきてくれた。


春はウカウカしてると直ぐに去ってしまう。
コイツを見ると、もう初夏って感じ。

素敵に響き渡る鳴き声を聞くと
もう探さずにはいられない。
でも、クロツやムギマキだって居るし
確認できるまで探してしまう。

まあキビタキとクロツは
何となく判るようになったけど、
声って言うよりも、リズムや音域だけど
だいたい外さなくなってきた。


キビタキはジッとしてると、
わりと近くに飛んできてくれる。

そしてこっちを見てることが多いから
まあフォトジェニックなんだけど、
真後ろから見ると、
なんかおっかない顔に見える。
羽の白班がつり上がった目に見える。

木に登って伐るのは、ツリーワークと呼んでいるけど、本当はアーボリカルチャーって、木を育てるコトだと思うんだ。
むやみに伐るんじゃ無く、木を観て、状態を確かめて、状況を加味し、どういう施工が良いのか?考えて、できれば命を奪うコトはせず、人間の都合と巧く折り合いをつける。
そういう気持ちになると、自然は愛らしく活き活きといろんなファクターも考えられるようになると思うけどね。
観察し、研究し、いろんな状況に対応できる。まずは観ることだよ。

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