2020年5月15日金曜日

2系統じゃん!

過去というかこれまでに蓄積した知識と技術のみが、変化に耐えられる。あくまで知識や技術であって、それは経験ではない。経験則は変化に耐えられない。
それまでの経験則だけで、レベルの高いコトをやろうとすると、それはレベルじゃなくてリスクが高まるだけ。

「危なかったなぁ、でも今回たまたま失敗しただけ」って話を現場でよく聞く。私が見ていて怪しいなって思っていて、大体失敗するのは、多分それは「今までが、たまたま上手く」いただけ。これはもう経験則でしかなく理屈に敵ってないから、本人は失敗するのが見えて無いだけだと思う。

グランドで見ていてヤバいっと思うことが上手くいかないことは、クライマーのたまたまの失敗じゃなく、今までのギリギリのセーフなのじゃないか?
だからグランドのレベルが、クライマーと同等かそれ以上じゃないと、注意喚起もアドバイスもできない。
クライマーはとにかく伐りたがるけど、グランドの指示や助言に聞く耳を持ってないと、これまでのギリギリセーフがこれまでの蓄積で、それは経験則でしかない。
いきなり大きな仕事はできないし、経験則じゃ変化に対応できないよ。

4月に出るよって言われていた、ICoPの重要なアップデートだけど、なかなか出ない、
コビッドー19の影響だろうけど、どうなるんだろうか?

そこで2月に出た2002/02のEdition 2 を見ていると、随分変わっているようだ。2015/02のEdition 1 では、Fall Arrestが、一切登場しない。その代わり Fall Prevention がよく登場する。2系統で作業するコトはもうマストなんだろうが、ワーキングラインとセーフティラインの2本じゃなく、プライマリー/セカンダリーの2本になっている。ってことは、フォールアレストは必要がある場合のみで、基本は必ず独立した2本で作業することが求められている。


最近手に入れたWesSpurのカタログ。

仕事でヘロヘロになって帰ってきて
酒飲みながらコレ見て、
読んで理解するんじゃなく眺めて、
(っても重要のことは出てないけどね)
酔っぱらった勢いで、ポチッとする。

そんないわゆる「悪魔のバイブル」だけど、
202年版を見てハッとした。

皆さんお気づきでしょうか?
この表紙のシルエット、
2系統じゃん!
コトの重要性は出てない?(まだちゃんと読んでないからね)
こういう所から2系統を伝播させようと言う魂胆か?
でもそれはとても大切だと思う。

日本以外のArboristの会社は、2015年から2系統を実践している。ICoPのEdition 1 からそうしようゼってことが指針として出たから、会社や団体で2系統をトライしてみよう。ってかプラクティスで検証し、自社独自の基準とかを作っている。

私もその2015/02のICoP Edition 1 を見てから、極力2系統を実践している。最近では1本だけで登るのが恐ろしくなってきた。でも周りのイケイケはそんなことより、犬の骨とか早撃ちとかハイキングする人とか締緩工具とか減速帯走り屋とかそういう道具のコトばかり気になるようで、2系統を試している人はあまり見かけない。

知識は生活の糧になるよ。
怪我しないように工夫する方が大事だよ。


なかなか重要なアップデートが出ないから、
ドラフトのEdition 2 を読んで
最近は実践するようにしている。

まだまだ納得はしてないし、
まあ、読み難いから
自分用に判りやすく作ってる。
しまうまプリントはコンビニで
プリントするより安いから
PDFを訳して自分用に作っている。

まあこれは
Industry Code of Practice
for Arboricultureじゃなく
Parsonal CoP だけどね。

WesSperのカタログだって、2系統だぜ!このままだと日本はどんどん世界から置いてかれる。日本人は命知らずのバカなの?って思われるぜ?それでも構わないならイイけど、その場合は海外の道具に走らず危険な「安全帯」使った方がいいゼ。

でも、この表紙もターミネーションは1つだけどね。残念!

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