11月13日
天気予報で明日からしばらく雪だるまマークが並んでいた。必要に迫られてトレーニングを中止しタイヤ交換をした。家の前の防風林にはカラ類やキツツキたちが騒がしくさえずっているし、青空が広がり気持ちの良い朝だ。しかし今年夏タイヤを新調した時の修理工場でどんだけトルクをかけたのか、手はもちろん蹴ってもスタットボルトがビクともしない。
しようがないので、ネジ山に注意して全体重をかけてレンチに乗っかる。数回煽ってやると「ギュイッ」といってゆるんでくれた。結構響く音で金属が擦れ合う「ギュイッ」を繰り返していた。気がつくと「ギュイッ」の後にすぐ「キョッ」っていう音が聞こえる。「ギュイッ」「キョッ」、「ギュイッ」「キョッ」、目の前の防風林にアカゲラが来ていて、警戒音なのか挨拶なのか、タイヤ交換の音に鳴き交わしてくる。しばらく間を置いて今度は確信的に「ギュイッ」っとやると、やっぱり「キョッ」っと鳴き交わすのだ。今年生まれた若いオスのようだが、あちこちでタイヤ交換をしているので、彼は今日やたらと忙しいに違いない。冬間近のユーモラスな出来事だった。
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