最悪のシナリオと呼ばれる、トップカット。
これは不確定要素が多過ぎて、それしか方法が見つからない時にしょうがなく行なう手法だから、最悪のシナリオって言われる。
ゆえにパラメータをしつこく検討してできるだけ予測可能な動きにする必要がある、だから時間がかかって危険でワーカーにもメリットがない。ってこと判ってるのかなぁ?
自分のセーフティを理解してない人間や、
手っ取り速く結果を得るための、
最も稚拙でアイデア無しの手法だ。
他のアイデアを知らないから、
直にスパーを履きたがる。
完全に伐倒するような時でも、
できるだけダイナミックにならないように
上に引ければ落ちないし、
他にアンカーが在れば使う。
ただ登って伐りたいから
スパーを履くんじゃないんだよな。
樹木に対してのリスペクトも、
自分のアイデアが貧困な奴らが
思いつく最もチンケな方法で、
それしか思いつかない奴らが、
考える安直な方法だ。
クリエイティブのカケラも無い。
王様かチームを信用しない可哀想な輩。
最悪のシナリオって、情けなく危険に向う、セーフティを意識しない伐る本人が一番ヤバくなる方法だと思っていたが、もちろんそういう側面が主要因だけど、生きている命を奪う意味でも最悪のシナリオって言われるみたい。
枯損木で、その木が生活する人間にとって支障があり、それしか方法が見つからない場合に、仕方なくスパーでトッピングする。
樹木を活かす、ツリーケアワーカーはそんな方法は最終手段で、滅多に使わない。
リギングの基本はスタティックでしょ。
スパーを使ったってスタティックリギング出来ると思うが、何か皆ドスンバタンッてやりたがる人間はどうかしてると思う。
前に知り合いが、失敗や危険を共有するためにYouTubeで紹介する。これは失敗のケーススタディだ!って言ってた人が居る。危険なコトを面白おかしく「こんなバカな事をしたよ」っていう動画を出すんだって。
ヒヤリハットみたいな方が動画としてダイナミックだからキャッチーなんだろうな。
それを「コウやれば良い」みたいに見ちゃうアホな日本人がいるから、ヤンチャ仕事をアップするのは良く無いんじゃないか?って話をしたら「何を言ってるんだ!」と言われた。
アメリカでは意識として失敗を共有するのは当たり前で、失敗を共有すること自体が自分をセーフティにする!らしい。
日本のように失敗を隠して無かったすることが安全って言ってる人には判らないんだろうな。
失敗から学ぶコトの方が多いから、敢えて共有する。
自分がどれだけ凄いかを自慢するのって、カッコ悪いっていう意識があるんだな。
生きてる木を自分のエゴでドスンバタン倒す奴らが、自然にやさしいとか、森に携わる仕事とか言わないで欲しい。そんな奴らただの害虫だ。マツクイムシと一緒だ。
それをだ、これから木に登る作業を始めようとする人間に対して、いきなり体験と称してスパークライミングを教えて、モノを売りつける講習が在る。信じられない。
スパークライミング以前に習得すべき知識が沢山あるのに、スパーの前に覚えるとそんな方法選択に至らないツリーケアも、全部スパーでやっちゃうようになるんじゃないの?
自然の摂理に対しても、人間の危険に対しても、ソレが最悪のシナリオだって知らない初心者に対して、ヤバい指導する事が、森を守り自然を愛する事には繋がらないと思う。
もちろん木こりの全てがそういうアホな考えだとは思わない。
でもツリーワーカーは全て生産林業ではない。
木に登って手入れする人が全て伐採業者じゃない。
その「手入れ」と「伐採」は即ちイコールではない。
最悪のシナリオは、樹木にとっても息の根を止められる最悪のシナリオだ。
人にとっても、最も危険でピーク力の予想がしづらい、最悪のシナリオだ。
植林されたスギやヒノキだって、スパー使わなくたってイイ方法が多分いくらでもあるよ。
アイデアを使って創意工夫しながら、商品価値を高める生産林業だって在る。
時間がかかっても、よりセーフティで、樹や本人にとっても最悪にならない方法を選択出来るのが、樹木を守るアーボリストじゃないのか?樹を切り倒す道具を売って商売するのが樹護士じゃないだろう。サムライ士族ではないと思う。
スパーが一番難しい方法だから、ソレを覚えたら一流だとか思ってるんじゃないの?
見た目に派手だから、そして高い道具が売れるから、まずスパーを勧めるんじゃないの?参加者の要望かもしれないけど、そうじゃ無いんだよって伝えるのが講習の役割じゃないのか?チンケな方法で金儲けする奴らに騙されちゃいけないよ。
それからチェンソーの自慢とか、幾つ持ってるとか、投げるのがヘタクソな奴に限ってビッグショットとかランチャーとかキャプテンフックとかに走る。自然にやさしいとか森を守るとか言ってる奴が沢山いるけど、自分のセーフティを蔑ろにして、自然に対しても最悪なんじゃないか?
冷静に考えてみてくださいよ。
2021年9月8日水曜日
脱皮カニ
プロトス被って、モーション履いて、レンチで、ハスク持ってても、スパー持ってても、外側だけ立派に武装した甲羅のカニみたい。中身がスカスカで旨くない。
プロトス被ってモーションでレンチでハスクな素晴らしいタスクをこなすツリーケアワーカーの外側だけ真似しても、良い仕事が出来るはずが無い。
「自然を愛してる」って声高にアピールする生産林業の木こりは、特に怪しい。
森を守ってるとか言っても、自然を食い物にして私腹を肥やすだけじゃないの?
木を伐るだけが、アーボリストでもツリーワーカーでもない。
もっと根源的な自然に対する畏敬の念がなければただのデストロイヤーだよ破壊者だよ。
アーボリストは樹木を守る人だからね。
自然をぶっ壊す人じゃない。
カニだってぶっ壊す生き物じゃない。
伐倒する凄い技術を持っていても、大きなチェンソー持ってても、それは人間の都合だけで自然を破壊する奴らの事じゃない。
自然に関わる仕事って言っても、破壊者は自然を排除する人間だろうよ。
コンクリートで固める事が理想何じゃないの?
皆伐して、新たに自分の都合の良い木を植えるのは、それは違うと思うよ。
「管理」と呼ばれていても、それはエゴだよ。虐待だよ。
戦後無茶苦茶な植林したから地震で崩壊しちゃった山林。再生するまで50〜100年かかるらしい。
50〜100年で再生するなら放っておいて自然に期待できないの?
むき出しになった斜面を見ると辛いという理由で、とりあえず同一樹種植林やったら、また同じじゃないの?行政や開発局が一時的に体裁を整えるため地元のステークホルダーに発注しても、また同じ轍を踏むことになるんじゃないの?
伐採した山肌がみっともないってグリーンのペンキで塗っちゃうチャイナと同じ考えじゃないの?
c 一代限りで今の土建屋が儲かるだけじゃないの?
そうやって補助金目当てに継続する事業がSDGsってやつか?
そして「木に登る人」がアーボリストだと思ってる人が多いけど、
「木に登る人」はクライミングワーカーで、アーボリストでなくても良いのさ。
それより現場を把握するグランドワーカーが「アーボリスト」であるべきなんだよ。
いろんな書見を訳してると「クライマーとアーボリストは..」って言葉が良く出てくる。この意味が良く判らなかったんだけど、よくよく読んでると、登る人はオペレータとかクライマーと呼ばれて、地上に居る有能な人がグランドワーカーやグランドアーボリストとか呼ばれてる。
日本では、命知らずの漢儀あふれる登る人間をアーボリストと呼ぶ傾向があって、地上の人間を作業員とか人工と呼ぶ傾向がある。あるアホ会社では、登る方が危険なんだから、登る人間のギャラが高いのは当然!というヤツが居る。全くアホで、登る人間が全てを司ってる気になっている。キミを助けに行けるのは地上のワーカーなんだよ。
地上に居る人が、現場を把握し、自然の理に逆らわず、良好な作業を目指すアーボリストなんだよ。登れるバカをアーボリストと呼ぶ訳ではない。
ツリーワーク作業に従事する人間全てがアーボリストでは無く、機器に精通して機器をちゃんと管理できて、スタッフに指示を出せて、生き物としての樹木にも精通していて、出来る限り殺さないで、万が一に対応出来る人が、アーボリストと呼ばれる有能な人だ。
最近林業で注目されているアーボリストの世界は、生産林業の木こりではない。
学びもせず、チェンソー持ってればアーボリストではない。
プロトス被って、モーション履いて、レンチで、ハスク持ってても、スパー持ってても、外側だけ立派に武装した輩だけど、アーボリストではない。
そんな事言ったら、カネがあればアーボリストになれるみたいだよ。
私もアーボリストに成るプラクティスは繰り返しているが、まだまだ自分でアーボリストとは言えない。ただのツリーワーカーだ。
そういう事実を知って、アーボリストって言うのを憚っている。
まあ誰が自分でアーボリストだ!って名乗っても良いんだけどね。
まだまだ自分ではそのレベルではないと思っている。
俺はアーボリストだ!って言ってる木こりは恥ずかしくないのかね?
日本で唯一認められた団体に、称号貰えばアーボリストだって思ってる人も、そんなの樹木医と一緒だよ。何のアレも無い。経験や実績でアーボリストになれる訳でもない。
アーボリストは、一生勉強だからね。
ましてや1回偶然に上手い手本を見ただけで、認定書貰っただけで成れるはずが無い。
プロトス被ってモーションでレンチでハスクな素晴らしいタスクをこなすツリーケアワーカーの外側だけ真似しても、良い仕事が出来るはずが無い。
「自然を愛してる」って声高にアピールする生産林業の木こりは、特に怪しい。
森を守ってるとか言っても、自然を食い物にして私腹を肥やすだけじゃないの?
木を伐るだけが、アーボリストでもツリーワーカーでもない。
もっと根源的な自然に対する畏敬の念がなければただのデストロイヤーだよ破壊者だよ。
アーボリストは樹木を守る人だからね。
自然をぶっ壊す人じゃない。
カニだってぶっ壊す生き物じゃない。
伐倒する凄い技術を持っていても、大きなチェンソー持ってても、それは人間の都合だけで自然を破壊する奴らの事じゃない。
自然に関わる仕事って言っても、破壊者は自然を排除する人間だろうよ。
コンクリートで固める事が理想何じゃないの?
皆伐して、新たに自分の都合の良い木を植えるのは、それは違うと思うよ。
「管理」と呼ばれていても、それはエゴだよ。虐待だよ。
戦後無茶苦茶な植林したから地震で崩壊しちゃった山林。再生するまで50〜100年かかるらしい。
50〜100年で再生するなら放っておいて自然に期待できないの?
むき出しになった斜面を見ると辛いという理由で、とりあえず同一樹種植林やったら、また同じじゃないの?行政や開発局が一時的に体裁を整えるため地元のステークホルダーに発注しても、また同じ轍を踏むことになるんじゃないの?
伐採した山肌がみっともないってグリーンのペンキで塗っちゃうチャイナと同じ考えじゃないの?
c 一代限りで今の土建屋が儲かるだけじゃないの?
そうやって補助金目当てに継続する事業がSDGsってやつか?
そして「木に登る人」がアーボリストだと思ってる人が多いけど、
「木に登る人」はクライミングワーカーで、アーボリストでなくても良いのさ。
それより現場を把握するグランドワーカーが「アーボリスト」であるべきなんだよ。
いろんな書見を訳してると「クライマーとアーボリストは..」って言葉が良く出てくる。この意味が良く判らなかったんだけど、よくよく読んでると、登る人はオペレータとかクライマーと呼ばれて、地上に居る有能な人がグランドワーカーやグランドアーボリストとか呼ばれてる。
日本では、命知らずの漢儀あふれる登る人間をアーボリストと呼ぶ傾向があって、地上の人間を作業員とか人工と呼ぶ傾向がある。あるアホ会社では、登る方が危険なんだから、登る人間のギャラが高いのは当然!というヤツが居る。全くアホで、登る人間が全てを司ってる気になっている。キミを助けに行けるのは地上のワーカーなんだよ。
地上に居る人が、現場を把握し、自然の理に逆らわず、良好な作業を目指すアーボリストなんだよ。登れるバカをアーボリストと呼ぶ訳ではない。
ツリーワーク作業に従事する人間全てがアーボリストでは無く、機器に精通して機器をちゃんと管理できて、スタッフに指示を出せて、生き物としての樹木にも精通していて、出来る限り殺さないで、万が一に対応出来る人が、アーボリストと呼ばれる有能な人だ。
最近林業で注目されているアーボリストの世界は、生産林業の木こりではない。
学びもせず、チェンソー持ってればアーボリストではない。
プロトス被って、モーション履いて、レンチで、ハスク持ってても、スパー持ってても、外側だけ立派に武装した輩だけど、アーボリストではない。
そんな事言ったら、カネがあればアーボリストになれるみたいだよ。
私もアーボリストに成るプラクティスは繰り返しているが、まだまだ自分でアーボリストとは言えない。ただのツリーワーカーだ。
そういう事実を知って、アーボリストって言うのを憚っている。
まあ誰が自分でアーボリストだ!って名乗っても良いんだけどね。
まだまだ自分ではそのレベルではないと思っている。
俺はアーボリストだ!って言ってる木こりは恥ずかしくないのかね?
日本で唯一認められた団体に、称号貰えばアーボリストだって思ってる人も、そんなの樹木医と一緒だよ。何のアレも無い。経験や実績でアーボリストになれる訳でもない。
アーボリストは、一生勉強だからね。
ましてや1回偶然に上手い手本を見ただけで、認定書貰っただけで成れるはずが無い。
2021年9月7日火曜日
すぐ折れる
マンションの駐車場にドングリが落ちてきて困る、この邪魔な樹木を伐ってしまえ!っていう苦情で(ドングリが落ちるのは当たり前で、ドングリが落ちるところに建物を建てて住んでるんだから仕方がないダロ!)と思うが、まあ緑地から越境しているらしく、担当者もそれほど難易度が高くないと言うことだったんで下見に行かなかった。
そして作業当日現場に入ったら、確かにマンションに隣接してる緑地だったけど、土地を削って平場を作ってマンションを建てたようで、木が立っている崖の上まで15mほど高くなっていて、しかも造成仕様に無理があったようで崖の上は斜地でソコには平場が幅4mくらいしかない。越境してなくてもこれは風が吹いたらドングリは飛んでくるな。
それほどシビアな木じゃなかったけど、胸高直径80cmくらいの強者。何せ下まで40mを超えている。ヘタに降ろして駐車場まで跳ねたら厄介だ。
ドングリって言うからよく確認しなかった。
どういう戦略でやろうかと言うことばかり
気を取られて、ミズナラのテイで作業開始。
基本は自由落下でいいけど、
下まで跳ねたらとっても厄介な事故になる。
シンクカットで受けを薄く、状態を見ながら
追いながら梢を下げて地面についたら
離れるくらいのゆっくりダイナミック。
万が一のことやその後の片付けを考えて、
バットをリギングリングでブロッキング。
って思ってたら、、、
追い始めたら、すぐに下がり始め
メキメキ折れて外れた。
ミズナラは硬いし粘るし安定してるから、
経験上戦略の組み立ても難しくなく、
軽く考えていた。ところが簡単に外れる。
コナラだった。
バットをブロッキングしておいてよかった。
植生も生長いい状態で、ただ現場固有の
リスクのためだったが、樹木の特性が違う。
コナラなら追いはきっかけ程度でよく、
自重で外れる。
降りてきた葉っぱを見てゾッとしたわ。
葉柄が長く、葉も冬芽も小さく、
ドングリはとんがってるし、
見るからにコナラだった。どうして
そんなことに気がつかなかったんだろう。
イカンね。この辺りにあまりコナラは無く
ちゃんと確認していなかったからダロウで、
経験則で、ドングリってことで、
自然に接してはいけない。
こんなこと言ってはいけないが、登って葉っぱの近くに行くクライマーも気が付くべきだねぇ。当たり前だと思ってたことは、単に自分の思い込みで、現場の条件や状態で変わってくるし、第一樹種を読み間違ったなんてシャレにもならない。
受けは浅く広く薄く、必ずカフ入れて、バックカットはきっかけ程度。やり方が解れば操作方法だって変わってくる。バックカットは手ノコで十分だから、その分安定した体位や逃げのポジションも取りやすい。グラウンドの操作もフィックスでいい。
硬くしっかりしてるんで単純な2系統でいいが、コナラならアンカーが崩壊する可能性もあるから、アクセスラインとASAPが一番いい。角度がついてもシステムの2系統より操作が簡単だし、セーフティをあまり意識しないで登れる。その分効率が上がり早いし安定するし、樹上ではフリップラインとランヤードでいつものやり方で良い。
上で何かあったら一発ですぐに降りて来れないけど、何も自分でロープだらけになり手間をかけなくても、そして地上まで続く長いロープで作業が複雑になったり、重い作業をしなくていい。レスキュアーが必要なタスクになれば必ず別系統の下降ロープ持ってけるもんね。第一アクセスラインがあるんだから、レスキュアーのすぐに行動できる。
良いアンカーのアクセスとセーフティで、
垂直移動で一気に登ってから、
ランヤードで確保しつつ、アクセスラインに
ASAP付けて、危ういと思われる作業位置に
フリップラインでシステム組んで、
部分的に3系統で危うい作業位置側に移動。
ヤバい側に近づいてら、追加のランヤで
確保しつつ作業すればいいだけだよ。
ヤバいなぁってビクビクしながら、
恐る恐る作業したら、遅くなるし、
視野も狭くなるから、現場固有のリスクに
対応できなくなる可能性も増える。
ちっともイイことないよ。
気合と根性でエイッて男らしい命がけの
作業するくらいなら、
セーフティに手間をかける方がイイよ。
結局早いしね。
よく最初からMRTでエッチラおっちら登ってる人を見るけど、あれは効率悪いんじゃないか?早く楽に登れそう!ってデバイスにこだわったりするのは、肉喰ってる外人がプロモーションのために一気に登ってる動画見て、素早く降りる姿見て、早く楽に登れる!って感じちゃうのは楽天家だね。YouTubeの悪影響でしかない。楽に登るならSRTでしょ。そしてSRTで登っても、長〜いMRTシステム持って登るでしょ。
どうせ使う部分は末端から10m程度。だったらフリップラインでいい。どうしても下まで降りれるロープにこだわるのは仕事が遅い証拠だよ。命がけで仕事する割りに自分のシステムに自信が無いんだね「ロープの短さと仕事の早さは比例する」ってニュージーランドの誰かが言っていたなぁ。
なんのことはないシンプルな現場だと思ってたけど、実際動き出したらそうじゃ無くたって、自分の唯一の成功を当てはめて、無理したり、返って難しくして、危険にビクビクしながら、時間がかかって結果より危険な方に向いてしまうヤツが多いと思う。
現場に合わせて少しだけ改良できる知識を経験で持つと、全体的には意外に早くセーフティにコトが運ぶ事が多い。コナラの特性を承知すればシステムだって変わってくる。
登り方だって、ポジショニングだって、伐り方だって、降ろし方だって、片付け方だって、変わってくるのさ!ただ登れる方法を知ってるだけで作業にはならないのさ。
現場に合わせて戦略を組み替えたり、実際に動いてから予測しにくいパラメータのために、技術でなんとかするんじゃなく、知識で他の考えを提示できないとイイ仕事にはならない。
最初は過剰とも言えるセーフティから始めて、徐々にタスクオブユジュアリーで、早く効率よく手順を省いたり、現場に合わせた修正やタスクそれぞれに合わせた省略するのが、効率を上げる。ただし必ずセーフティを見て行動するってことよ。
そして作業当日現場に入ったら、確かにマンションに隣接してる緑地だったけど、土地を削って平場を作ってマンションを建てたようで、木が立っている崖の上まで15mほど高くなっていて、しかも造成仕様に無理があったようで崖の上は斜地でソコには平場が幅4mくらいしかない。越境してなくてもこれは風が吹いたらドングリは飛んでくるな。
それほどシビアな木じゃなかったけど、胸高直径80cmくらいの強者。何せ下まで40mを超えている。ヘタに降ろして駐車場まで跳ねたら厄介だ。
ドングリって言うからよく確認しなかった。
どういう戦略でやろうかと言うことばかり
気を取られて、ミズナラのテイで作業開始。
基本は自由落下でいいけど、
下まで跳ねたらとっても厄介な事故になる。
シンクカットで受けを薄く、状態を見ながら
追いながら梢を下げて地面についたら
離れるくらいのゆっくりダイナミック。
万が一のことやその後の片付けを考えて、
バットをリギングリングでブロッキング。
って思ってたら、、、
追い始めたら、すぐに下がり始め
メキメキ折れて外れた。
ミズナラは硬いし粘るし安定してるから、
経験上戦略の組み立ても難しくなく、
軽く考えていた。ところが簡単に外れる。
コナラだった。
バットをブロッキングしておいてよかった。
植生も生長いい状態で、ただ現場固有の
リスクのためだったが、樹木の特性が違う。
コナラなら追いはきっかけ程度でよく、
自重で外れる。
降りてきた葉っぱを見てゾッとしたわ。
葉柄が長く、葉も冬芽も小さく、
ドングリはとんがってるし、
見るからにコナラだった。どうして
そんなことに気がつかなかったんだろう。
イカンね。この辺りにあまりコナラは無く
ちゃんと確認していなかったからダロウで、
経験則で、ドングリってことで、
自然に接してはいけない。
こんなこと言ってはいけないが、登って葉っぱの近くに行くクライマーも気が付くべきだねぇ。当たり前だと思ってたことは、単に自分の思い込みで、現場の条件や状態で変わってくるし、第一樹種を読み間違ったなんてシャレにもならない。
受けは浅く広く薄く、必ずカフ入れて、バックカットはきっかけ程度。やり方が解れば操作方法だって変わってくる。バックカットは手ノコで十分だから、その分安定した体位や逃げのポジションも取りやすい。グラウンドの操作もフィックスでいい。
硬くしっかりしてるんで単純な2系統でいいが、コナラならアンカーが崩壊する可能性もあるから、アクセスラインとASAPが一番いい。角度がついてもシステムの2系統より操作が簡単だし、セーフティをあまり意識しないで登れる。その分効率が上がり早いし安定するし、樹上ではフリップラインとランヤードでいつものやり方で良い。
上で何かあったら一発ですぐに降りて来れないけど、何も自分でロープだらけになり手間をかけなくても、そして地上まで続く長いロープで作業が複雑になったり、重い作業をしなくていい。レスキュアーが必要なタスクになれば必ず別系統の下降ロープ持ってけるもんね。第一アクセスラインがあるんだから、レスキュアーのすぐに行動できる。
良いアンカーのアクセスとセーフティで、
垂直移動で一気に登ってから、
ランヤードで確保しつつ、アクセスラインに
ASAP付けて、危ういと思われる作業位置に
フリップラインでシステム組んで、
部分的に3系統で危うい作業位置側に移動。
ヤバい側に近づいてら、追加のランヤで
確保しつつ作業すればいいだけだよ。
ヤバいなぁってビクビクしながら、
恐る恐る作業したら、遅くなるし、
視野も狭くなるから、現場固有のリスクに
対応できなくなる可能性も増える。
ちっともイイことないよ。
気合と根性でエイッて男らしい命がけの
作業するくらいなら、
セーフティに手間をかける方がイイよ。
結局早いしね。
よく最初からMRTでエッチラおっちら登ってる人を見るけど、あれは効率悪いんじゃないか?早く楽に登れそう!ってデバイスにこだわったりするのは、肉喰ってる外人がプロモーションのために一気に登ってる動画見て、素早く降りる姿見て、早く楽に登れる!って感じちゃうのは楽天家だね。YouTubeの悪影響でしかない。楽に登るならSRTでしょ。そしてSRTで登っても、長〜いMRTシステム持って登るでしょ。
どうせ使う部分は末端から10m程度。だったらフリップラインでいい。どうしても下まで降りれるロープにこだわるのは仕事が遅い証拠だよ。命がけで仕事する割りに自分のシステムに自信が無いんだね「ロープの短さと仕事の早さは比例する」ってニュージーランドの誰かが言っていたなぁ。
なんのことはないシンプルな現場だと思ってたけど、実際動き出したらそうじゃ無くたって、自分の唯一の成功を当てはめて、無理したり、返って難しくして、危険にビクビクしながら、時間がかかって結果より危険な方に向いてしまうヤツが多いと思う。
現場に合わせて少しだけ改良できる知識を経験で持つと、全体的には意外に早くセーフティにコトが運ぶ事が多い。コナラの特性を承知すればシステムだって変わってくる。
登り方だって、ポジショニングだって、伐り方だって、降ろし方だって、片付け方だって、変わってくるのさ!ただ登れる方法を知ってるだけで作業にはならないのさ。
現場に合わせて戦略を組み替えたり、実際に動いてから予測しにくいパラメータのために、技術でなんとかするんじゃなく、知識で他の考えを提示できないとイイ仕事にはならない。
最初は過剰とも言えるセーフティから始めて、徐々にタスクオブユジュアリーで、早く効率よく手順を省いたり、現場に合わせた修正やタスクそれぞれに合わせた省略するのが、効率を上げる。ただし必ずセーフティを見て行動するってことよ。
2021年9月1日水曜日
双眼鏡
私は鳥を観るのが好きで、ソレ切っ掛けで遊びで木に登り出し、まあ当初の目的で木に登るととっても楽しく、しかし鳥の営巣後なんかを観察しようと思うとヤバい木に登る必要があり、どうやったらラクにしかもセーフティに登れるかな?って考えるようになった。
色々判ってくると、日本で唯一とか、なんとか認定とか証明とか、ソレらしく見える看板を掲げて初心者を騙すただの儲け主義の商売が横行してる。そしてソレが近道で王道でプロの仕事だ!職人技だ!みたいな輩がとても多い事に愕然とした。
確かに素晴らしい成功例かもしれないが、相手が自然なんだから、どんな状況にも当てはまって必ず良好な結果をもたらすハズがない。
双眼鏡も同じで高性能高倍率の優れた道具が
即ちいい結果をもたらす訳ではない。
幾ら良い道具でも結果が役に立たなければ
全く無用の長物。
どういうことかって言うと、
鳥を観察するために双眼鏡を使うのに、
高倍率過ぎて見つけられない。
肉眼との比較差が大きすぎて探し難い。
見えてる高倍率の映像は
即座に脳ミソが反応できない。
光学機器マニアってわけじゃなく、必要な状況に合わせて条件を選ぶとこれくらいの数がいる。少しはまともなものも欲しいけど、状態を考えると全部安物でいい。
私の脳ミソが反応しやすいのは8倍くらい。視野が広く、明るいレンズ。散歩の途中で鳥を見つけて観察するなら軽くてレスポンス良く手頃な方が良い。
まだ小さい頃に双眼鏡が実家にもあった。
もっともその頃はまだ戦争の影が色濃く残り、双眼鏡って言ったら、水平線のシルエットを自国か敵国かを判断さえできれば良いという目的の、大きく重く高倍率の軍隊が使うような双眼鏡だった。何も知らないガキがイイ振りこいて「う~ん見える見える」っていうモノは素晴らしい双眼鏡かもしれないが、見ることが目的ではなく、双眼鏡を持ってるオレが見られることがメインのもの。ガキだった。お粗末っていうか、情けないっていうか、カッコ悪い奴がカッコつけてるだけ。
形を把握するだけの高倍率なら色やコントラストなんて関係ない、鳥の繊細な色や風切りの位置とかバランスとかで同定するには倍率より精細な明るさやケラレや広い視界だと思う。
双眼鏡を使って鳥を観察するっていう目的を持ってから、ソレを引っ張り出してもなかなか使えない。当時はひとみ径や倍率や被写界深度や明るさやケラレなんて知ってるはずもなく、ただ高倍率なモノは優れてるみたいな認識しか無かった。6倍のレンズより60倍のレンズの方が良いに決まってると思っていた。
だいたい使い方も知らずに持ってるだけだから、そんなの良い結果を生むはずが無い。
ウェブや新聞の広告とかでも倍率だけを唱って拡大写真を載せて「こんなに高倍率」みたいな双眼鏡が宣伝されている。ケラレも明るさも関係なく高倍率が良い結果を生むようなニュアンスで、バカな奴らが飛びつきそうな唱い文句を掲げてる。
肉眼で探してから、ちゃんと正面で立って視線をずらさず肉眼で見ている頭の位置に双眼鏡を持ってくるっていう基本が無けりゃ、見れるはずが無い。
そんな基本すら知らず、双眼鏡を掲げて眼に当てて覗いてからグルグル動かす人が居るけど、そんなんで観察できるはずが無い。
そして最近はズームやオートフォーカスなんてのもある。
まあ返って映像が安定しなく暗いから全然良くない。
見たいモノ以外にフォーカスしちゃえば、ピント調節が出来ないだけだから。
やっぱり固定焦点の8倍くらいが丁度良い。
そしてプリズムやレンズ枚数の少ない明るいのがイイ。ツァイスやスワロフスキーが高価なのは、明るいレンズでムラの無い大口径だから優れているのだよ。
写真を撮るだけが目的のカメラ人も2000ミリ程の大口径を手持ちでぶら下げてるけど、アレは見つけられないだろうな。だから実績のあるスポットに群がるんだろうな。
そういうテクノロジーだけを自慢しても結果がへなちょこならしょうがないな。
ハスクやファナーやモーションなんてのも、全く同じだな。そういうテクノロジーだけを自慢しても結果がへなちょこならしょうがないな。そういうテクノロジーだけを自慢しても結果がへなちょこならしょうがないな。
幾ら良い道具を持っていても、自分の目的に合っていなかったら、邪魔で鈍重になるだけだな。ましてウエアラブルなら自分の身体と脳ミソに合ってなかったら、仕事が遅くなるだけだな。だからセーフティを疎かにして、結果を急ぐんだろうな。
仕事だって良好な結果を生む為に、面倒臭いけど知っておいた方が絶対に役に立つベーシックを伝えている。マヤカシの看板でワーカーの身は守られない。素晴らしい道具を売りつける為に私腹を肥やす為に道具を売るコトが、セーフティな作業になる、そんな訳無いって思って、更に色々経験や実績を重ねてるうちに、賛同してくれる方も多くなり、ワークショップで検討会をしたりして、ソレ用のテキストっていうか、口じゃ説明できない部分を本にして、ソレがことのほか評判が良く今に至っている。
色々判ってくると、日本で唯一とか、なんとか認定とか証明とか、ソレらしく見える看板を掲げて初心者を騙すただの儲け主義の商売が横行してる。そしてソレが近道で王道でプロの仕事だ!職人技だ!みたいな輩がとても多い事に愕然とした。
確かに素晴らしい成功例かもしれないが、相手が自然なんだから、どんな状況にも当てはまって必ず良好な結果をもたらすハズがない。
双眼鏡も同じで高性能高倍率の優れた道具が
即ちいい結果をもたらす訳ではない。
幾ら良い道具でも結果が役に立たなければ
全く無用の長物。
どういうことかって言うと、
鳥を観察するために双眼鏡を使うのに、
高倍率過ぎて見つけられない。
肉眼との比較差が大きすぎて探し難い。
見えてる高倍率の映像は
即座に脳ミソが反応できない。
光学機器マニアってわけじゃなく、必要な状況に合わせて条件を選ぶとこれくらいの数がいる。少しはまともなものも欲しいけど、状態を考えると全部安物でいい。
私の脳ミソが反応しやすいのは8倍くらい。視野が広く、明るいレンズ。散歩の途中で鳥を見つけて観察するなら軽くてレスポンス良く手頃な方が良い。
まだ小さい頃に双眼鏡が実家にもあった。
もっともその頃はまだ戦争の影が色濃く残り、双眼鏡って言ったら、水平線のシルエットを自国か敵国かを判断さえできれば良いという目的の、大きく重く高倍率の軍隊が使うような双眼鏡だった。何も知らないガキがイイ振りこいて「う~ん見える見える」っていうモノは素晴らしい双眼鏡かもしれないが、見ることが目的ではなく、双眼鏡を持ってるオレが見られることがメインのもの。ガキだった。お粗末っていうか、情けないっていうか、カッコ悪い奴がカッコつけてるだけ。
形を把握するだけの高倍率なら色やコントラストなんて関係ない、鳥の繊細な色や風切りの位置とかバランスとかで同定するには倍率より精細な明るさやケラレや広い視界だと思う。
双眼鏡を使って鳥を観察するっていう目的を持ってから、ソレを引っ張り出してもなかなか使えない。当時はひとみ径や倍率や被写界深度や明るさやケラレなんて知ってるはずもなく、ただ高倍率なモノは優れてるみたいな認識しか無かった。6倍のレンズより60倍のレンズの方が良いに決まってると思っていた。
だいたい使い方も知らずに持ってるだけだから、そんなの良い結果を生むはずが無い。
ウェブや新聞の広告とかでも倍率だけを唱って拡大写真を載せて「こんなに高倍率」みたいな双眼鏡が宣伝されている。ケラレも明るさも関係なく高倍率が良い結果を生むようなニュアンスで、バカな奴らが飛びつきそうな唱い文句を掲げてる。
肉眼で探してから、ちゃんと正面で立って視線をずらさず肉眼で見ている頭の位置に双眼鏡を持ってくるっていう基本が無けりゃ、見れるはずが無い。
そんな基本すら知らず、双眼鏡を掲げて眼に当てて覗いてからグルグル動かす人が居るけど、そんなんで観察できるはずが無い。
そして最近はズームやオートフォーカスなんてのもある。
まあ返って映像が安定しなく暗いから全然良くない。
見たいモノ以外にフォーカスしちゃえば、ピント調節が出来ないだけだから。
やっぱり固定焦点の8倍くらいが丁度良い。
そしてプリズムやレンズ枚数の少ない明るいのがイイ。ツァイスやスワロフスキーが高価なのは、明るいレンズでムラの無い大口径だから優れているのだよ。
写真を撮るだけが目的のカメラ人も2000ミリ程の大口径を手持ちでぶら下げてるけど、アレは見つけられないだろうな。だから実績のあるスポットに群がるんだろうな。
そういうテクノロジーだけを自慢しても結果がへなちょこならしょうがないな。
ハスクやファナーやモーションなんてのも、全く同じだな。そういうテクノロジーだけを自慢しても結果がへなちょこならしょうがないな。そういうテクノロジーだけを自慢しても結果がへなちょこならしょうがないな。
幾ら良い道具を持っていても、自分の目的に合っていなかったら、邪魔で鈍重になるだけだな。ましてウエアラブルなら自分の身体と脳ミソに合ってなかったら、仕事が遅くなるだけだな。だからセーフティを疎かにして、結果を急ぐんだろうな。
仕事だって良好な結果を生む為に、面倒臭いけど知っておいた方が絶対に役に立つベーシックを伝えている。マヤカシの看板でワーカーの身は守られない。素晴らしい道具を売りつける為に私腹を肥やす為に道具を売るコトが、セーフティな作業になる、そんな訳無いって思って、更に色々経験や実績を重ねてるうちに、賛同してくれる方も多くなり、ワークショップで検討会をしたりして、ソレ用のテキストっていうか、口じゃ説明できない部分を本にして、ソレがことのほか評判が良く今に至っている。