2021年4月12日月曜日
Tandem Line Secured M-rig System
タンデムラインを使った
セキュアードMリグシステム
こう言うのをどこで使うの?っていうか、
環境や条件と状態によって
使いたいシチュエーションが有るから
機器のコンビネーションの整合性を確かめ
「行けるんじゃん!」って作ってみる。
だからそんな複雑なシステムを組む
必要性というと、殆ど現実的に無い。
ただコレがとても有効な場合が有るから
引き出しというか戦略の手段として
持っておいた方が良くって
イザという時にギアさえ持っていれば、
よりセーフティに安定した作業が望める。
例えば、ジャストの位置にアンカーが無く、対象の枯れ枝はヤバくて載ることが出来ず、リディレクトの荷重を受け持てるような枝も無く、ランヤードを掛ける所も無い対象は細いけど長い。隣の木に良いアンカーが有るから、予め投げておいたラインを取って、殆ど地面と平行の対象を梢まで移動しながら、面移動だけでは難しいので、移動した後にデフレクションとかで三次移動しながら、短く軽く落としていく。
別系統のデュアルラインでジグザグに動くより、タンデムならあまり身体が上下せずに移動できる。Mリグは両側で操作できるので細かい位置関係を修正しながら、確実に近づいて安定する。時間はかかるけど、こんな仕事に命はかけられず、勢いで出来るほどヤンチャになれず、苦肉の策でやってみた。
イイじゃん!
耐荷重アンカーとして自信が持てないから、セキュアードにしたMリグは、ヒッチコードが4ポイント有るけど、結局操作するのは1本づつだから、それほど難しくない。とってもニッチだけど的確なシステムだ。
時間がかかるのはセットアップだけど、タスクが始まったら、おっかなびっくりヤッてるより確実で早いんじゃないか?
眼先の時間に捕われて、とにかく動いてヤッてるテイの男らしい仕事より確実だし、何より見てて安心だし、ヤバい動きの状態でレスキューになるより、計画が組立てやすい。
今後コウやる作業は殆ど無いだろう。でもまたひとつ道具の新たな使い方がアイデアとして蓄積できた。時間に追われとにかく片付けなきゃならない作業は、新たな戦略も考察できないし、その場でアイデアを考える余裕も無いし、何よりヤバい方に向っちゃうから、やりたくないね。
仕事は40%の力で出来る方が良い。
50%はレスキューのために残しておいて、残りの10%が新しいアイデアを生む。
現場でアイデアを生む事が出来てこそ、Art of Clean Riggingだよ。
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