今年は森に入るとかなりの高確立でエゾモモンガに出会える。
今まで朝夕のマズメの一時にしか
見られないと思っていた。
っていうか夜行性だから薄暗い中に穴から
出てくる一瞬しか見られないと思っていた。
ソレをよく観察して、
時期や環境や天候を見極めて、
哺乳類の行動特性や食性や状況によって、
暗いうちにしか見られないと
思っていた常識が覆された。
そんな事は無い!
補食生物の行動を知って、
風向きや立木の状況を知ると、
青空の日中にもよく観られる。
ウチの周りは、モモンガ狙いの、写真だけ手に入れたい、カメラを担いだ輩が集まるが、そんな奴らが雪上にスノーシューの道を作って一直線に穴に向うルートにも普通に居る。ただ気が付かないだけだ。ムフフフ、そんな姿を観ると嬉しいぜ!
カメラを担いだ輩は集団で群れるので、奴らが居座る場所は動脈硬化して、防風林の生き物にとっては敵で、流通できなくなる。だから観察の機会も減るのだが、生き物は強かでそんな写真だけ撮りたいヤツに気づかれず、強かに生きている。
恐らく生態や環境を意識しない暴虐武人な奴らには見つけることが出来ない。
そして今年はそんなカメラ野郎どもが群がる穴が他所にあって、みんなソコに集結してるので、私の散歩観察ルートにはあまり群がらず、本当に嬉しい。
輩が来ると自然が荒らされるので来てほしくない。幾ら来ても見られないだろうけど。
そんな事より、本当に梢の先まで行くんだよね。
小さい爪を使って信じられない早さでスルスル登る。
梢の先には彼らの目的があり、それ狙いで本当の先の細い梢に向うのだが、
でも梢の先は細くて脆いから、直ぐ折れる。
でも折れてもイイんだよね。
いきなり足場が無くなって、地球の力に引っ張られても、その力を凌駕できる策がある。行動を見てると毎回殆ど同じルートで飛ぶ。
一度そのルート上に立っていると、私の身体に停まろうとしたくらい。
あんまり考えないで枝先に向い、折れたら落ちるエネルギーを相殺する方法があるので、飛んでいつもの所につかまればイイと思っているよう。
飛んでる時にも尻尾をくるくる回して方向を修正できる。
ちゃんとセカンダリプランを用意している。
普通の人間は飛べないから、落ちる。
落ちたくないから、いろいろ考えるんだよね。
落ちない為や効率を上げる道具とかじゃなくて、
落ちたときのフォールアレストって言うセカンダリプランを持っておく。
道具じゃなく、知識としてのフォールアレストね。
今年は雪が多く除雪も大変で、みんな苦労してるが、先日2人で屋根の雪下ろしをしていた人間が、落ちた。
1人は「命綱」を付けて、もう1人は命綱無しで。
命綱を付けていた人は落ちてぶら下がってしまい、その後の策が無いから重体になった。命綱無しの人はそのまま落ちて、運良く軽い怪我で済んだ。
報道や自治体はそれでも相変わらず「命綱」の重要性を説いている。
そういう事故があっても、命綱を着けろって言う。分けが判んない。
その命綱によって、重篤な事故に繋がったとしても、命綱って言う。
どうも命綱って落ちないって言う前提があるから「安心」して「安全」だと思うのだろうが、落ちないことが重要じゃなくて、落ちた時どうなるかがまさに命の綱じゃないのか?
フォールプロテクションはとても重要だけど、
ワークレストレインをフォールアレストと勘違いすると、コウなる。
日本の法規もまったくその辺りは考えてないよね。
落ちたときのことを考えて行動するのがヒトだと思うが、
日本人は落ちないのかね?
落ちるエネルギーをどう相殺するかとか、落ちた時にそのエネルギーを人体に伝えないのが命の綱だと思うけど。
まったくその辺りを考えず「命綱」は安全だと道具に頼って、さすがに命は守られるかもしれないが、重体になるからね。
脊損になって今後歩けなくなるかも知れないからね。
何も考えず、イケイケで梢に向う特殊伐採の人間は、
きっと空も飛べるはずって思ってるのかな?
落ちたときのセカンダリを用意しているエゾモモンガとはワケが違う。
0 件のコメント:
コメントを投稿