2020年8月12日水曜日

可能性は無限

先日来、新しい作業様式を模索しているが、どうもプルスルーのバタフライノットが、ヒッチコードのシステムに干渉しやすく、いかがなものか?って、スチールアンカーもリングセーバーにするとどうなるだろう?とか、
そしてワーキングラインはMRSで、バックアップラインがSRSでってことになると、ロープのセンターでバタフライノットのは都合が悪い。
まあ。両方MRSでバックアップ付けても問題ないんだけど、ターミネーションで弛みやすく、弛んでたら落下距離も延びるし、その場合にはアブソーバの抑止距離も伸びちゃうし、 それに高さの4倍のロープ長や(取り扱いが鬱陶しい)ターミネーションのマイナーアクシス問題も残ったまま。
なんだかなぁっていろいろ模索している。

そして最近は、プルスルーを独立した2本のロープでカマセないかと、色々やって、まあこれがイイかなって感じまでなってきた。

リングセーバーを使ってプルスルー

リングセーバーのリングに両方のロープを
通しちゃったら、、、
マイロンを使わず小さいリングに直接
通すのも、あまり良くない。
大きいリングに
ターミネーションを通すのも
これまた都合が悪い。
上に行ってから、SRS>MRSの
チェンジが巧くいかない。面倒臭い。

見通しの良い真っ直ぐの枝なら
問題が起こらないが、
狭い股ならもうトラブル続出。

結局リングセーバーに、
鉄ビナとマイロンを付けるって
何か無駄だな。

もういっそのこと、リングセーバーじゃなく、高強度のオープンスリングや、片側ソウンアイのスリングの方が、よっぽど良いかも?
今後の課題だ。
プルスルーのセンターは、両方のロープのターミネーションをカラビナで繫いで、OKだった。高さがあってコントロールラインが届かず、フライで対応。


そして登ってから、例のごとく
3rdアンカーに荷重を移し
MRSにチェンジ。
これはもう巧くできるようになった。

荷重のやりくりが慣れないと
複雑に感じるかもしれないけど、
懸架状態でも、問題なくできる。

バックアップがフォールアレスターなら
作業中はロックしておいた方が良い。
気がつくとズルズル下がってしまう。

そして、今回のテーマは、こうしてチェンジしたシステムで、何かしらやった後、樹上でアンカーを上げたい時どうするかだ。
ベネットフィットとかで、3rdアンカーが取れれば一番だけど、敢えて今回はこの位置でスローラインを投げて、地上でやった動作を、ぶら下がったまんまでできるかどうか?


結果から言うと、できた。かな?
ただし荷重を移動する際に
身体の向きや重力方向のズレで、
回転する。

そしたらもうターミネーションが
どっちからどこに向いて力がかかってるか
判らなくなる。
いわゆるハウスキーピングが重要になる。

アクセスやってる時もこの身体の向きで
システムがねじれることがよくあるが
ダブルブリッジなんで、ヘンなテコが
生じやすく、荷重移動しようにも
そっちに載ってくれないことがしばしば。

考えて順序や手法を組み立てないと
二度手間三度手間が増えて、疲れるゼ。
荷重移動の難しさを承知して、何度も繰り返しミスって、組み立てないと、無理な体勢になってシステムがコンフリクト起すと、もう動けなくなっちゃうことがありそう。如何に整理してハウスキープするかがポイントになる。
ってか知らないで無理矢理にやると、レスキューになってしまう。
最初はさらに高いとこに、ラインを1本かけておく方が良い。
自分のターミネーションがグチャグチャになって、そっちに荷重を移せるようなシステムを用意しつつプラクティスした方が良い。
私もその危険性が承知できたので、予めスローラインだけ1本かけてそれで助かった。


確かに面倒臭いコトになるけど、
一応、アンカーの掛け替えも、移動も、
絶えず2系統3系統でできたので、
オペレーション全体が2系統で統一され
万が一の落下転倒墜落が起きても
大丈夫な状態で、完遂で来ましたよ。

この日は
私が何をやってるか判ってくれている
頼りになる友だちがいたから
安心していろんなコトができた。

対象の木も、ワイルドツリーで、
初めて登るクロポプラだから
どんなことが起こるか判らない。
予測できないパラメータを予想しながら
敢えて難しい木で、できたから、
もう大丈夫。

背丈ほどある笹で覆われ
刈り払いから始めて、地上は蒸し暑く、
面倒くさく、しんどかった。

でも樹上は川のそばってこともあって
気持ちイイ風が吹いていました。
今のところ考えられるファクターは、ひとつづつ潰していってるので、だんだん完成に近づいてる感じ。そう甘くないだろうけど、一歩一歩だね。
次は、どんなヤバいシナリオを作ろっかな!

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