2018年10月15日月曜日

ダメ仕事



先日の台風と地震で家の前の
防風林も相当被害を受け
クマゲラの食堂となっていた
ヤチダモも途中からボッキリ

直ちに危険は無いので
時間がある時に手を入れて
やろうと思っていたのだけど
林野庁の車が来て
黄色いテープだけ貼ってった


その後、苫小牧の業者が
ワラワラ来て、
ロクに調べもせんで
いきなりチェンソーを廻し出した。


木の成りとか
伐倒方向とか
重心とか
架かりになってる所とか
そんなのカンケ〜ネェって感じで
いきなりブィ〜ンだもの。


重心無視してたから
チェンソー詰まって
もう1台持ってきて
無理矢理抜いて、倒して、架かり木。

そりゃ架かるわな。
架かったヤツを
無理矢理動かして外そうとして
そんなもん外れね〜よ!

でも、想定以内だったのか
みんな慌てもせず
躊躇せず
架かられた健康な木にも
チェンソーを入れ始めた。
おいおいちょっと待てよ。

架かられた健康な木もろとも
バッサリ倒して
ハイ終了。


それは、
倒す必要があったのかい?
それは、
国民の財産じゃ無いのかい?

持続可能な森林の育成、
自然環境の保全、貴重な動植物の保護。
開かれた「国民の森林」に
ふさわしい管理・経営を行う
林野庁。

素晴らしい!


手を入れたのは道路に面した
数本のヤチダモ。
そうこうしているうちに...
グラップラーのユンボ登場!
スッゲー

でも重機が入れる道は無い。
トラックが止めやすい所に
降りて周辺の木をわしづかみ
台風でもまったく被害が無く
立派で健康な木。
それをブィ〜ンとやっつけて


オレが通る道を邪魔するな!
って感じでドシドシ入って
健康な国民の財産だろうが
あの台風にも良く耐えたね
って立派な巨木だろうが
バキバキバキバキバキバキ
私には悲鳴に聴こえたね。


ユンボが通った道は
何か悲しかった。
粛正って感じ。

これでまた風の通りも変わって
風倒木の処理の為に
更に被害が拡大しそうな予感。


60年以上、恐らく作業員の誰よりも年上の、
ここに長いこと生き続けた、命。
風雪にも耐え、ここまで生長し、
台風にも耐え、これからも生長できた命。
そういうものに尊敬や畏怖を感じ無いのかい?

入札で落としたバブリーな儲け所。
チャッチャとやっちゃえばカネになる。
他にも一杯あるし、もっと儲かる。
風倒木は稼ぎ時だー。
ヤレ行けー、ソレ行けー、儲かるゾー。
知恵は無いけど、重機はあるゼ!
って感じの業者と、
とりあえず見栄え悪いから、
急いで見えるとこだけでも
ちゃっちゃっとヤっちゃって。
ちゃっちゃっとヤルために
グラップラーでも何でも突っ込んで。
知恵は無いけど、権限はあるゼ!
って感じの監督署。

双方の思惑が合致した
ウィンウィンな関係。

持続可能な森林の育成、
自然環境の保全、貴重な動植物の保護。
開かれた「国民の森林」に
ふさわしい管理・経営を行う
林野庁。

枯れ枝の撤去や風倒木処理にも役立つ
自然の成りに従い、生かせる所は生かして、
必要最小限の健全な処理ができるアーボリスト技術。
実際には伐る訳じゃなく伐る方法を訓練したいと
そんな講習をやりたいと思って林野庁にアプローチしても、
国民の財産だから、私的な利用はできません。って
門前払いするクセに、
森林にふさわしい管理・経営を行う監督官庁がコレかよ。

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