2017年9月25日月曜日

Slaice?

私の大好きなロープのひとつにTeufelbergerのタキオンがある。そして最近アイ加工された製品を買うと(っていうか買ってないので、買ったものを見せてもらうと)何だか頼りない感じのスプライスが施されている。
さらに最近Bealから出ているツリー用のロープ(Biloba)を持っている人がいて、そのロープもアイ加工されていて、同じ感じでこれって外皮だけのアイのような気がするがなぁ?最近はこういうのが主流なのか?って、、、
まあCEでEN1891 typeAだし、メーカーが作ってるんだから間違いない!って言う風に妄信することが出来ない性格もんで、いろいろ調べていた。
(Bealはツリー用のはペチャっとしたアイなのに、その他はマシニングでがっちり縫製した、いわゆるファクトリースプライスなのだ)

海外のコミュニティサイトで話題になっていることも多く、Teufelbergerの[slaice]®のページを見て拙い英語力を駆使しても良く判らず、おそらくターミネーション限定的な事を書いているので、人ひとりでぶら下がる分にはOKという事?ただフィックスの単独アンカーとか落下を想定できる箇所には使わないでねってことでslaiceは存在している感じ?そしたらそういうこと知らずに単に、スプライス=ロープ強度を100%近く使えると思ってるとヤバいのかなぁ?

調べれば調べるほどどんどんグレーになってしまい、悶々するなぁ、、、っと思っていた所、本当タイムリーな感じでtreemagineersのblogで「Full body load on slaice? YES!」っ記事が書かれた!

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分解したこと無いのですが、Teufelbergerのタキオンなどにはアイを通過してステッチされてるダイニーマテープが入っている、これによって堅牢で弾力性のあるターミネーションになってる、らしい。

EN1891 typeAでは、15kN/3minで、Z133では終端強度要件は定義されておらず、構成強度を考慮する必要があるとされている。
またZ133では製造者の仕様に従ったスプライスじゃないといかんよ。
欧州規格ではハーネスの必要要件が15kNのMBSで、ターミネーションは25kNというちょっとチグハグな規格で、まあ何れにしてもこの位の負荷がかかった場合「先に身体がぶっ壊れる」ということ、らしい。まあドレッシングされてないフィギュアエイトオンアバイトより良いだろ。的な。

そして、判っていてこういうのが好きならば良いけど、そうじゃなかったら使わない方が良いヨってなこと。
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これで少しはスッキリした。

昨日まではあの外皮だけのアイってどうよ?オレはどうも信用できないって思っていたけど、なるほど理にかなってるコトが納得できたので、あとは好き嫌いで良し! ヒッチコードのレッグは徐々に硬くなる方が好きだけど、クライミングラインのターミネーションはフニャとした柔い方がプーリーもスムーズに通過するし、リングセーバーやシンブルもスルッと行く。イイなぁ。


例えば、ブーリンは古くさい結びなんで危なくて使えない(って言うアルパインの人が多く存在します)とか、言う割に、誰それが使ってるから間違いない!って言う人も沢山居て、根拠を誰かに押し付けて、見よう見マネでパクっても自分のモノにはなっていないと思うがな〜。
ガースヒッチは危ない!とか言う前に、必要に応じて自分がどうなるかをイメージできて、ここならイイか!って道理が通るなら判断し使うのは良いだろう。
私もちょっと前まではガースは極端な強度低下を起すので使わない!って鼻息荒く言ってたけど、最近はマイロンはさんでハイストレングス的にガースするのが好きです。

重要なのはやっぱり自分でいろいろ確かめて、納得して、自分のモノにして、危険度のランク付けした引き出しとしてストック知識とすれば良いってことだな。

それでもまだシツコク、[slaice]®の中身がどうなってるか見てみたいので、ちょっと短くなるけど、コトの後Class1で元に戻すから、誰か[slaice]®のロープ買って私に分解させてください。自分で買ってヤレってか。

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