アーボリストは自分以外にAZTEKを使っている人は見たことが無い。倍力も逆末端の確保もスゴく便利なんだけどなぁ。
単機能のメカプルや○○レンチよりよっぽど便利だし、汎用性も高いと思うのだが、何でみんな使わないんだろう?って思っている。
そんなAZTEKとは違うのだけど、マムートから簡易6倍力のレスキューデバイスが出る!という情報を知り、以前から気になっていたのだけど、発売前だと思うがモニターというか、運良く借りられることができた。
Mammut RescYou
マムートRescYou(レスクユー?)
簡易的に6倍力で抜重できる。
セルフレスキューはもちろん
ビクティムの荷重を抜く装置で
ピックオフレスキューに使えそう。
このRescYouには
マニュアルがまだついておらず
詳細を調べようにも
本家サイトにも無い。
というか製品についていたURLに
アクセスしてもエラーになる。
手元にあったRIGと比べても
この小ささは、かなりキテる。
製品のプロモーションの
YouTubeはあるが
RescYou
条件や正式な使い方はまだ判らない。
両側にトリプルプーリーと
ワンウェイのロープクランプがあり
ロープクランプはクロールのような
ロープを噛む針タイプで
直接ロープに食い込む。
タブを引くことでボディに架かり
解放になり、
レバーを引くとロックする。
グレー側はカラビナのホールがある。
ロープクランプは一方向なので
必ずグレー側がアンカーになる。
ブルー側には機械的な
ラチェットプルージックというか
戻り防止のストッパー。
こちらは針ではなく
締込むタイプのストッパーで
レバーを引かない限り不可逆。
華奢な作りでちょっと心配。
ソフトマティリアルに馴れてるので
どうも、心配。
肝心のMA用ロープは、、、
3mmのプロコード!
おいおい大丈夫か?っと思うが
1.8kNx6本=10.8kN
動荷重にならないし、
まあ良いのかなぁ?
但し、使えるロープは8〜11mm!
これは、7/16in.以上のクライミングラインには使えない。残念!
しかし考えようによっては、アクセスラインを11mmのセミスタティックを使うとか、別系統でレスキュー用ラインを11mmとかにすればイイわけで、AZTEKとは比べようも無いが、コンパクトさを考えるとアリだと思います。
一刻を争う時にシンプルに荷重を抜く装置は単機能ながら魅力的ですね。
* * ファーストインプレション * *
●ラチェットプルの代わりの、戻り防止ストッパーがズリズリコードを擦るのが気に入らない。
●ハウル側エンドのアルミ棒は必要か?
●せめて12mmまで対応にして欲しかった。
●3mmのコードは、すぐボサるので、マメに換える必要があると思う。
エアリアルレスキューの場合、意外に見落としなことは、荷重方向と抜重の方法だと思う。
どうしても体重差に目がいくが少しでもアンカーから角度があると、荷重を受けるのがなかなか難しい。これはやってみないと判らないし、地上で考えても殆ど意味が無い。
アンカーとなる場所や部分の荷重方向が、ビクティムと同一な場合は良いが、地上と空中で丸っきり違う方法になり、後手後手で複雑化する。
汎用性の高いギアの使い方、理屈の組み立て方で無限になる。
その点、こういう機能を制限して、
目的のためだけに存在する
コンパクトな道具は、魅力的だし
トレーニング次第では
力強い武器になると思う。
MAMMUT RescYou スゲェ。
これからアーボな世界でどう使えるか?
いろいろやってみる。
0 件のコメント:
コメントを投稿