2012年7月20日金曜日

スターリン

スターリンのロープはレスキューの世界では超有名なんだけど
アーボな世界では今ひとつメジャーじゃない。
硬くしなやかさに欠けるイメージがあるので、
使いにくそうだが、ことSRTであれば絶大な信頼感がある。

そのスターリンもARBOR用の商品を出してきていて、
先日カタログがぶら下がっているのを見つけた。
そしてカタログとは別にテクニカルスペックデータがあり
ほとんど全てのプロダクトに対しスペックがでている。
以前から気になっていたアクセサリーコードもMBSがでている!
MBS/SWLはもとより、300 lbs.架けたときの伸び率と、
MBSの10%(SWLに相当する)の荷重を架けたときの伸び率/
NFPA・CEなどの準拠が表示されていている。

カタログにはソウンアイの耐荷重やANSIの準拠などもでている。
色々なメーカーでアイ加工が行われて一概には言えないだろうが
結構落ちるもので、ちょっとショック。
でも表示してくれていることが、非常に好感が持てる。
まあ「ノットのような減衰がなくロープ強度を最大限利用できる!」
というのを「ノット減衰がない」と解釈していた自分がアホなんだが。

ニヤニヤしながらカタログを眺めていると、イメージの写真で、
tree frog で登って(アセンダーは独立しているよう)
DdRTに掛け替えている感じのものがあった。
SRTと同じ股を使うのはどうも気に入らない。
この状況だと仕方ないかも知れないが、
必ずどちらかのロープに荷重しているので、
ロープ同士が干渉することは避けられないと思う。イヤだな。

そしてSafty Pro というスタティックロープに対し、
RIT e2eというフリクションコードでDdRTを組もうとしている。
このRITというコードは、トワロンのシースでナイロンコアの
耐久・耐熱性能を持ったプルジックコードだ。
さすがファイアーレスキューに関わってるだけあるが
このスタティックロープにDdRTを組むのはどうなんだろう?
プロのアーボリストによるフィールドテストで高い評価を得たようだが。

そしてこのRIT e2e の紹介のページのイメージ写真にやられた。
私もよくSRTのラインにピントリグを使って途中アンカーを取り
DdRTを組んで使っていたが、この写真ではアンカーの下に
ひと結び作ってチキンループでバックアップを採っている。
そうだよなぁ。こういうシンプルなバックアップ方法はアリだなぁと。
写真や絵だけで勝手に自分の都合で解釈するのはナンセンスだし、
とても危険でハナクソだ。
でもセーフティに対して色々なアイデアをトライするのは
とても有効なので試してみる価値はあるんじゃないかなぁ。
こういうのを共有したり評価してAt your own RISKで、
実践しあえるトレーニング仲間が身近に必要だなあ。
などと、いろいろ考えるところが増えてしまう。

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