2012年4月27日金曜日

エゾユキウサギと遭遇

またクロジを見かけた。
今度ははっきりと確認。
嘴の下だけがピンク色。
よく見ると、黒色にも
光の加減でトーンがあり
思ったよりもいろんな模様。
かわいいぜ。
そうこうしていると、
目の前に動く物体が。
エゾユキウサギ。
こちらが動かなかったので
5m程の所にヒョッコリと
何の拘りもなく出てきた。
静かにゆっくりと視線を外さず
カメラを取り出して、パシャ。
あせる様子もなく踵を返して
トウヒの中に消えた。

この間10秒弱。
毛替わり時期で少々みすぼらしく
でも、かわいいゼ。
それにしても大きな足だなぁ。
こんなに至近距離でみたのは初めてだ。


2012年4月26日木曜日

魅力的なモノ

素敵な文章に出会うと、頭の中にイメージが浮かぶ。
色っぽく瑞々しいセンテンスが五感を刺激し、臨場感が広がる。
同時にデザイナーの悪い癖で、作者の心情を想像したり
読み手の感情を予想したりする。
これはあくまで個人の考えなのだが、そういう文章ほど
レイアウトや章の構成や紙質などの装丁に疑問を持ったり、
ああ、ココをもっとコウすると、もっと素敵になるのに。といって
形にしてみたくなる。

魅力的な文章に出会った時ほどクリエイティブ魂に火がつく。

小説や絵本ならイメージを広げる手法の邪魔にならない工夫が大切で、
モチーフは一緒であっても個々の頭の中には違ったイメージが
出来上がる方が面白いのだが、
マニュアルとか取扱説明書とかテキストの場合、
そうじゃない要素が必要になってくる。

いろいろテキストものを作っていると、
「果たしてこの挿絵は必要なのだろうか?」という疑問によくぶつかる。
内容の理解度を高めるために図や挿絵を入れることが多いが、
情報を整理し端的に表現するので、食い足りない部分もある。
理解しようとしない人に限って、その食い足りない部分をすっ飛ばして
図や挿絵だけで判断することが多い。
文字を読むことが嫌いとか面倒とかそういうことではないと思うが、
簡単に考えて自分の都合の良い部分だけを都合よく取り入れようとする。
危険には触れず、安心な部分だけを見て作り上げる安全のようだ。
そこを増長するモノを作ってはいけない。

だから挿絵は「サービスよく理解しにくい」コトを一番に考えて描く。
見た目で動いてもイメージ通りに出来ないような挿絵が良い。
とはいえいちいち緻密な計算をしている訳ではないが、
当然のように整理して組み立てているので意識していることではない。

表現の目的は、作者の考えを伝えることだから
伝える行為が巧妙に洗練されている方が、よりクリエイティブだし、
ターゲットが決まっている場合には興味を持つ流儀を理解して、
同じとはいわないが同程度のイメージが確立できるように工夫する。
あくまで魅力的に読み進められるように。

読んで、感じて、納得しやすい工夫を、
目に見えない、言葉にならない、加工を施すことで、
読み手が目的を自分のものにしやすくなることが仕事だと思う。
せっかくの良い文章が、拙いイラストのせいで
伝えたい内容の邪魔をしたらもったいない。


デザイン装丁・イラストを担当しました。
アーボリカルチャートレーニング
ロープ・クライミング・テクニック

非常に満足度の高い、良い仕事が出来ました。


2012年4月25日水曜日

クロジ


入り乱れたコクワのツルの中を
行き来している黒い影。
この辺りではあまり見かけない
クロジがいた。
チッチッと忙しなく動き回り、
なかなか確認できない。

サンショウウオの卵塊もあった。
ただここの池というか水溜は
近所の農家が農薬の空き瓶とか
ゴミを捨てちゃうんだよなぁ。
何とも思わないのかねぇ?
いくら自分の土地でも無いな。

割とジッとしていたからか
いきなりエゾリスが飛び出した。
人のことなんかお構いなしに
2匹でコクワを走り回わる。
遊びなのか?求愛なのか?

2012年4月24日火曜日

春を見つけた


平地でもかなり土が見えてきたので
防風林の端の神社の裏を登ってみた。
ここは南斜面なので雪解けが他より早い。
そこそこ登ったミズナラの根元に
春を見つけた!
エゾエンゴサク。

すぐ隣にはナニワズ。
う〜ん、
明度差だけの世界から
一気に華やかぐ
素敵な色たち。

普段はもうちょっと遅い
エンレイソウも
もう蕾を上げている。

うっとりしてながめていると
クジャクチョウがやってきて
エンゴサクの蜜を戴き
花粉を運ぶお手伝い。

そんでもって、
エゾエンゴサクといえば
やっぱアレでしょう!
ありました。
春の香りを少し分けてもらい
美味しく戴きました!

マガンをとっ散らかした

例の三角地帯にいってみた。 今日はマガンは居ないが ハクチョウが300位集まってる。 っと思ったら、見る見るうちに 6〜700程のマガンの群れが 飛んできた。
待っているところに 飛んできて上空を旋回。 その間にもどんどん増える。 間近で見ると壮観な風景だ。 そうして頃合いを見計らって 田んぼの水たまりに着水。
本当はどうかと思うのだが、イヤ絶対によくないことだが... 甲高いレーシング音のような鳴き声を間近で聞いて、 とっ散らかしてやりたい衝動にかられる。 あーすぐそばで飛び立つところが見てみたい。辛抱溜まらず 向こうからやって来たんだし、っと勝手な理屈をつけ 畦を歩いて近づいた。 ゴメンナサイ。

2012年4月20日金曜日

ハクチョウとマガン

秋まき小麦の畑が日々彩度を上げている。
上空では大型の渡り鳥が騒がしく移動している。
今日はちょっと面白いことが起こった。
南西の方角からクワァクワァ
辺りに響く声を上げて
ハクチョウが飛んできて、
南東の方向からマガンが
ちょっと甲高い
キョワキョワッと鳴きながら
近づいてきた。


同じくらいの高度だったので
ぶつかるわけはないが
群れがどうなるかな?っと
ドキドキしてみていると、
一瞬躊躇した感じだったが
見事に合流した。


マガンとハクチョウが
混ざった状態で群れになり
一緒に仲良くカギになり
北に向かって羽ばたいていった。
なんか凄く納得し理を感じた。


上空から見たら多分メルセデスのマークのような動きだったろう。
エネルギーを無駄にしないサオやカギの飛び方で渡る鳥。
互いの群れの内角は80°くらいだったから、150%アップ。
ベクトルが変わって合力してエネルギーが増えたかな?

上空を飛ぶハクチョウたちはいろんな方向に向かって飛んでいる。
今日見ていた鉄道林の隙間にいると、すぐ頭の上を飛び去る。
カギになり力強く羽ばたいているのではなく、
何となく下がってきてるし、足を出してるヤツもいる。
行き先を追ってみると、

居ました。
200くらい集まっていた。
鉄道林と防風林が交差して
道路などない三角地帯。
イイ所を見つけるなぁ。


静かに首を背中に突っ込み寝ているヤツや、
盛んに溜まった水を探っているヤツ。
普段はなかなか入らないが
まだ残雪でズボズボの畦を
ゆっくり脅かさず近づくと、
警戒はしているが
別に気にしてないサという感じ。
近づきすぎると動き出す間合いがある。
こういう身体感覚を身につけたい。


大きい鳥を間近で見ると
迫力があるしなんか感動する。

端から見てると、
ただの怪しいオッサンだけど。

2012年4月19日木曜日

ルリビタキ

今日は防風林の中が騒がしく、どうも気になって入ってみると、
いろんなヤツが来ていた。
遠くにいるゴジュウカラ?が変な動きだなぁ、と見ていたら、
やたら足が長い。近づいて確認すると、コルリだった。
見つけたとたんすぐに逃げられたが、う〜ん美しい!
美しいといえば、澄んだ声のアカハラも戻ってきていて、
盛んにキョロンキョロン鳴いていて、
一羽の(多分)メスを二羽で追いかけ回っていた。
アオジも戻ってきて盛んに囀っている。

ルリビタキのメス。
落ち着かなく忙しないが
あまり警戒しないで
周りを飛び回っている。


それにしても、あの腰回り。
茶色からブルーに変化する
グラデーション。
何とも言いようがない。
美しいのだけど、微妙な色。


遠くでタカが鳴き交わしている。
今年もこの防風林で巣作りに成功して欲しいなぁっと思っていたら
やはりオオタカみたいで、カラスにぼわれていた。ガンバレ!

ノビタキ


ノビタキが帰ってきた。
雪の中ではあまり見かけないが
今年は春が遅いので
そんな気がするだけか?



そしてオスしか見かけない。
オスが先にやってくるのか?
自分のお気に入りの場所で
イイ声で鳴いている。と
別なオスがやってきて
明らかに意識した動き。

後から来た方が、中途半端に羽を広げ、
ジーとかビビッとかいろんな鳴き方で牽制しながら近づく。
限界を超えたら、二羽が螺旋に絡み合って飛び立つ。
いろいろ都合があるのだろうが、別にココで争わなくても良さそうだが。
早くやって来てお気に入りの場所を確保する。
運動会の席取りみたいだなぁ。

水鳥たち

水鳥を見に少し離れた公園に行くと、
いろんなヤツがいっぱいいてワクワク嬉しかった。

ヨシガモ、マガモそしてバン


カワアイサ・ヒドリガモ
ハシビロガモ


そして枝の上で休んでた
オシドリ夫婦。

一度にいろんな種類に会えると
すごく得した気分。


水鳥に気をとられていると
手前のヤブから小鳥が出てきた。
地べたをちょこちょこ歩き
尾を上下に激しく振って
ズィーっと鳴いていた。
ビンズイかなぁ?
逆光ではっきりしない。

2012年4月13日金曜日

水鳥

ちらちらカモやハクチョウの渡りの声が聞こえ
ウズウズして来たので、近所の水場に行ってカモたちに会ってきた。

川漁師たちの船着き場になっているワンド。
ココは軽く鬱閉しているし人も来ないので
小型の水鳥が安心できる場所のようだ。
コガモ。
相変わらず美しい。鳴き声も可愛い。
嬉しくなって近づきすぎて
脅かしてとっちらかしてしまった。
ゴメン。


ピッピピッピ鳴いているが、
急に静かになる、と
上空を悠然と飛び過ぎる
ウブなオジロワシ。
まだ尻尾も白くなっていない。


盛んに潜って餌を探す
カワアイサ。


すると現れた、
ウミアイサ。

ウミウは婚姻色になり
ちょっとだけカッコつける。
奥のヤツは大きな獲物を
獲ったようでなかなか飲めない
カワガレイかな?
掻っ攫おうと上空にトビが
現れるが潜って逃げる。


遠くにミコアイサ。
う〜ん、近くで見たいなぁ。
ココは開けているので、
あまり近寄れない。


しばらくすると
ホオジロガモのカップルが
現れたが、遠い。
それでも氷が落ちはじめて
少しずつ集まっている。

2012年4月11日水曜日

キクイタダキ

キクイタダキの群れが春を感じてか、けたたましく鳴いている。
いつも単調な鳴き声だけど、この時期は抑揚があり、メロディアスだ。
う〜ん気持ちいいなぁって見ていると、
陽当たりの加減で後頭部がピカって見えるヤツがいた。

でもよく見ていると光じゃなく
後頭部の黄色がはみ出して
(こういう表現はよくないが)
オレンジ色になっている。
いろんな個体がいるなぁ。
やっぱ見ていて飽きないゼ。


陽があたっていない場所で
別カット。

エゾモモンガの巣材

今年見つけた新しいモモンガの巣の下を通ると、
細かく割いたビニールひもの固まりが落ちていた。
この穴は他と違いちょっと高い位置にあるからか、
風でクズが飛ばされて、純粋にビニールで出来ている。

たまにゴソゴソ掃除をして
巣材を捨てるのだけど
ビニールのみは始めて。
人工素材の方が暖かいのか、
簡単に手に入るからか、
ちょっと悲しい感じ。

2012年4月9日月曜日

ヒガラとコゲラ


ヒガラが大群でトウヒの実を突いてる。
松ぼっくりは湿気で開閉するみたいだから
陽が当たるとちょっとだけ隙間が開く。
たぶん越冬した虫がいたり卵があって
それを偏食している。のだろう。
ひっくりがえって突いてると疲れるのか
たまに上の枝に留まり、
またぶら下がるをくり返している。



ひっくりがえると言えば、コゲラが一番だ。
コゲラは枝の下の方に止まってから
螺旋を描いて上に進むことが多い気がする。
枝先に向かって下がる枝だと、
登り進むと当然頭が下がる。
それでもお構いなしに進むので、
ひっくりがえった状態になることが多い。
このポーズが何ともかわいらしい。

キタコブシ


もうこの時期だとモハモハな綿毛が
大きく膨らんでいる頃だけど
今年はまだ硬い。
このモハモハは芽燐だと思っているが
じゃそのモハモハを包んでいる「皮」は
なんと呼ぶのかなぁ?

芽燐もつやつやのハードボイルドな
革のトレンチコートみたいな芽もあれば
ゴージャスな毛皮を纏ったレディみたいな
でも両性だからレディじゃないな。

2012年4月6日金曜日

カタクリ

もう4月だってぇのに吹雪くし、道路は圧雪アイスバーン。
なかなか春を探せない。
ムズムズがつのり日当たりの良い崖を登って春を探してきました。
私のスノーシューは平地向きなので、
ヨコ滑りするし角度があるとなかなか大変。
斜面はクラストしたざらめ雪だし、
こういうところはやっぱりアレですね、アセント。
文句を言ってもしょうがないので、
15m程のロープを2in1のように使うとこれが塩梅が良い。
斜面の太い木の根元は、
少しだけ茶色や緑になって
土が顔を出している。
無理矢理つかまって覗き込むと
見つけました!
カタクリちゃん。
素敵!

2012年4月5日木曜日

センギリ


ちょっと面白いことに気が付いた。
この辺りに良くあるハリギリなのだけど
なんか違和感があった。





ハリギリはトゲトゲなんだけど
大きくなると幹自体にはあまり
トゲを感じなくなる。
あるんだけど目立たない。
でも枝にはやはりトゲがちょっとある。

こちらは長枝


そして短枝の方

でも明らかに一番上のヤツとは違う。

一番上の写真のような芽は
種が地面に落ちて発芽したときのタイプで
外敵も多いからか、
俺に近寄るなよ!って警告している如く
トゲが激しい。


地面から生えている幼木

極めて攻撃的で
気をつけないとダウンがやられる。


ひょっとしたら一番上のは、枝じゃなくて
自分の落とした種が、自分に寄生して発芽したものなのだろうか?

よく他の樹木の種が別の種の木の股から発芽して
ナナカンバとかダケカマドになってるが、
コレはハリギリハリギリだ。そのまんま。
または別名でセンノキと呼ぶので、センギリにしようか?
種も一緒だし環境も遺伝子まで一緒だから当然だし、
よくあることかも知れないが、枝と幼木の違いが明確な分だけ判りやすい。
面白いなあ。

ハリギリの実を食べる鳥は
あまり見ないが
樹上では残った実を
ヒヨドリが啄んでいた。

ツミ

2-3日前にツミが現れた。
家の庭で執拗にカラを追い回し、
結局猟は成功しなかったが、
温々とよく観察できた。
胸の模様は細かい横縞で
一瞬ハイタカに見えたが
サイズが小さい。


鋭い動きで方向を変え飛び回る姿は
何とも言えず素敵で見ほれてしまう。
猛禽はかっこいいなぁ。

そこで気が付いたのだけど、一週間ほど前に現れた小型の猛禽は
ちょっとしか居なかったので、はっきりと確認できなかったが
サイズはツミより小さく見えて、胸の模様が大きく立て模様だった。

写真は暗いけど今回見た
ヤツとは明らかに違うので、
ひょっとしたら最近見かけない
チョウゲンボウだったのかなぁ。
もっとちゃん見られれば
良かったが、おしかったなぁ。