お誘いがあり大径木処理の下見がてら現場に同行してきた。
聞いていた話しだと幹から枯損していて
直接登れない。という話しだった。
環境や周りの樹木の関係もよく解らなかったが
アンカーは周囲の木から充分採れそう。
自分なりにプランを考えてみるが
やはりどうしても自分の出来る範囲で物事を考えてしまうし、
出来ることの積み重ねでシステムが複雑になったり、
アバウトな部分が多すぎて、その複合となるともう
多分大丈夫だろう?という根拠のないものに近づいてしまう。
尻込みしそうな巨木だけど
それほど高さは感じない。
意外にしっかりしているようで
直接アンカーも採れそうだ。
北海道とは環境も違うし
植生も違う。
馴染みのない木の特性も
理解しなくてはならない。
”なるだけ近いところに直接アンカーを採るために
上に向かうガイラインでアンカーを補強する。”
自分ではそういう発想はできなかった。
よりシンプルだし安全に近いし道具の限度もクリアしやすい。
まあ、考えてみるとそうだよなぁっと思うが、
頭が硬いんだよな。
引き出しには入っている知識でも
使ったことのない技術はおいそれと引っ張り出せない。
やっぱりそのテクニックは自分のモノにはなっていない。
まだまだだなぁ。
それにしても樹上5m程でこの太さ。
自分では処理能力を超えている。
人の動きを観ていると充分参考になるし、
クライマーが何をやっているか、
これから何をやるのかを感じられると
グランドでも動きようがあるし、
安心感や信頼関係も成立してくるのだろう。
仕事とは気持ちのイイものだと、改めて実感。
逆にクライマーがひとりで考えたことを意思疎通せずにやると
作業も遅くなるし、グランドは恐いし、信頼関係が損なわれる。
現場からそういう声を聞く。
自分を過信し他の見知を信じず聞かず
まったく一人でやるならご勝手にだが
一人でできる処理能力を超えたら、後は気合いと根性なのだろうか?
もうそれはチームとか云々じゃなくて「仕事」とは言えない。
人と道具を鑑みて出来る限り安全な方法は
限りなくひとつの方法に集約されるベキ。
まだまだ考えるベキことが多いし、奥が深く理解を超えている部分も多いが
アーボな世界は本当に魅力的でクリエイティブですね。
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