2010年7月13日火曜日

山の手ツリーイング

山の手児童会館の隣接するふもと公園でツリーイングイベントを行った。
ふもと公園といっても住宅街のど真ん中の今までにやったことがない環境。
しかも対象の木はニセアカシヤ。
そう書くとなかなかハードルが高く厳しい印象になるが、
実にゆったりリラックスして木登りを楽しんでいただけたと思う。

こういうことをやっていると肩書きと口ばかりで行動しない輩が多いが
企画運営していただいたツリーイング仲間は
物静かな方だが情熱的で真摯な取り組みでとても好感が持て、
夢を実現する行動力がある。
今年で4年目の青葉公園でのイベントも元々この方が仕掛け人だった。
常々「こういう形でイベントができたらなぁ」って話していたコトを
実現してくれたのである。
「木登りを体験してもらう」という理想に近いカタチでイベントができた。
本当にありがとう。



2日間のイベントで、
1日目は大人対象のスタッフ向け企画で、
翌日の子供向けにお手伝いいただく方に
リスクや楽しさを理解していただくもの。
大人が楽しそうに公園で遊んでいるのは
実に愉快だった。
そして2日目の子供向けイベントは
午前12名と午後6名の子供たちに
2時間たっぷり木登りを楽しんでもらった。
高低差がある複数のロープに数回登れ
次々と別のロープで挑戦する子、
1本をじっくり登る子、
高さは無くとも自分のリミットを少しずつ押し上げて非日常の体験に満足する子、
個性とはこういうコトだなって思った。
待っている間も持て余すわけでもなくツリーモックやスラックラインで
自分なりに楽しみを見つけられる。
周りの大人は、早くとか高くとか言うがそうじゃないんだ!




個人の感じ方や姿勢は様々で
我々がそれを感じ
くみ取ってあげられないと、
遊園地のアトラクションと
変わらない物になる。
それじゃあ相手が自然の遊び
としては魅力的じゃない。
スタッフはいつも忙しすぎる。



我々みんなが感じている木登りの魅力を、子供たちに伝えられなくっては、
早く高く登ったという結果を求めすぎるオトナと変わらないじゃないか。
盛りだくさんにする必要はないし、我々に余裕があればちゃんと
こども達の感じ方を見つけ、アドバイスすることができる。

いろいろ反省する部分も見えてきたけど(自分のこと)
今後はできるだけこういうカタチでできたらなぁっと思う。
本当にスバラシイ野遊び体験だった。

2 件のコメント:

  1. 今更ですが、初めまして。
     本当に同じことを感じることがありますね。
     その児の外見がどんなに幼く見えていても、クライミング体験を通してしっかりと立派な人格を感じ取れたりしますよね。
     なんでそんなに意地になって登っていくのかな? と不思議に見ていると、その視線の先に意地を張り合うお姉さんが居たり(^^)
     かと思うと なんでそんなにゆったりとしているのかな? なんて見ていたら、チャレンジャーの弟をいつも見上げる目線で登りつづけようと工夫している兄さんだった(^^) とか。

     ツリークライミング体験会とかって、そういう児童の「ひと」としての気品とか骨格とか言うようなものがほよっと顕われて 識らず敬礼をしてしまいそうになる自分に慌てることがあります。
     ボク等はそういう豊かな体験時間を楽しく過ごしてもらうよう力を尽くすだけ。
     また来てみたい!なんて言われると2~30歳も若返ってしまいそうになります(笑)。

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  2. はじめまして。
    コメントありがとうございます。
    今まで、恥ずかしながらこういう余裕のあるイベントをやったことがなかったのでいろいろ考えさせられ、新しい発見がありました。
    スタッフも自分もあまり楽しんでいないというか、一生懸命すぎて余裕がなかったのだと思います。こどもは面倒くさいとまで思っていました。
    でも、それは違って、ちょっと楽しいなっと。自分ももっと楽しまなきゃなっと。
    何年も続いているイベントだと、また今年も来たかというような、顔見知りというかファンのようなこどももいて、近所だから来るのかなぁと思っていましたが、そうじゃなく彼らなりの目標というか欲求がしっかりあることに気がつきました。
    素敵な笑顔に、まだまだ過ぎる自分を教えられること至極です。

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