枯葉が落ち、草が枯れ、どことなくカサカサした風景になってきた。
しかし朝露は枯れ草を撓ませ、グレートーンに一滴の水々しさを与え、ハッとするようなコントラスト醸し出す。こういう枯れ野原にはベニマシコのやさしい響きがよく似合う。
枯れ草といえどもしっかり綿毛の実を携えて、ベニマシコはその先を啄みにやってくる。小さいくコロンとした嘴で一生懸命に草先をつつく。
残念ながらオスの紅色には会えなかったが、メスはこちらのことなどお構いなしに、しばし目の前で楽しませてくれた。
ウグイス
ベニマシコを見ていると、不意に藪からジェジェッと飛び出した。ウグイスだ。彼らもまだ残っていた。
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