2008年8月11日月曜日

おそるべし用水路

家の前が防風林でおそらく開発されないだろうという思いがここに住むきっかけとなり、目の前の木に登りたいという願望でツリーイングを始めた。元々自然観察が好きだか方々出向きもするが、最近里山の奥深さをつくずく感じる。
わざわざ遠くに行かなくてもいろんな生き物が身の回りにはいっぱいいて、ちゃんとした視野を持っていれば出会いも数多くあることに思い知らされる。
普段観察するのは早朝トレーニングを兼ねたパトロールが主だが、時間帯や季節・天候によって気づかなかったことがいっぱいある。

コウモリ
先日来夕まずめのコウモリ観察が流行だ。多いときは30匹ほど見られる。用水路の水面を低く飛び虫を捕らえているだろう個体や、農耕地の上を飛び回るヤツ、単に防風林を渡っていくヤツもいる。暗く出てくる方向もバラバラで写真はなかなか捕らえられないのが残念。もっとよく見てみたい。

防風林の切れ間を流れる農業用水路がコウモリ観察で比較的よく見えるポイント。この用水路はもともと(動物たちにとって)イイ感じの茂みで好きだったが、この場所が住宅地化すると共に何かしらの政治力が働き、藪を刈り取り不必要な親水広場的な護岸を施し、地元老人倶楽部の票集めとしか思われない訳のわからない短歌のプレートをいっぱい取り付け(またこの短歌もとても形骸的な内容が多く悲しくなる)おそらく治水名目ということなのだろうが惨憺たる状況にされた。極めつけは名前が「めだか広場」だ。メダカなんていないのに...  設備を整えて後は何にもしないという行政にとってありがちないい加減さが功を奏してだんだん自然に戻ってきている。里山の自己回復力だ。

ホタル
完全に日が落ちで辺りが真っ暗になるまでコウモリ観察をして、もう見えないからそろそろ帰るかといっていたところ、対岸の茂みに緑っぽい光を発見。まさかと思ったがホタルだった。ニナは棲んでいるが農繁期以外はあまり流れていない用水路で、近所の畑の農薬とかも流れ込み時々泡が浮いていているような状況。入ってガサガサしたくなる川ではなく、短歌には「清流」とかいっているがお世辞にもきれいな川ではない。でもホタルがいた!(ひょっとしたら戻ってきた)ほんの数カ所だがやさしい光に感動した。


カミキリムシ
今年はオケラがあまり見られず、夜は特にカミキリが多い。なんちゅうカミキリか判らないが、このでかいタイプがいっぱいいる。触覚が立派で強そう。コイツを見ると巨大な角の水牛を思い出す。

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