2009年12月28日月曜日

防風林留鳥交響楽団

防風林は森から移動する鳥たちが通る道のようなもの。藪も落ち着き、
見通しも良く、観察するにはもってこいだ。
しかし防風林が必要な環境ということは、風が強いと寒いし雪だるまになる。
防寒対策をガッチリして気になった場所でしばらく留鳥の混群を観ようと、
構えた場所はキハダとハリギリとシラカバ3本の木が1箇所から育ち、
囲まれているのでじっとしていると他からなかなか気付きにくい場所。

向こうから小鳥たちがざわついてやってきた。先頭はツグミだった。

頭の上のキハダの実を啄む。

次はエナガ。ちょっと離れたエゾマツの繋がった部分を移動している。
カラ類とキクイタダキもいた。コゲラも混じる。
ゴジュウカラは春のさえずりのようなロングトーンで
ハシブトガラがチチビービービーっとアクセントを入れ、
ヤマガラがちょっと濁った甘い声でシジュウカラと競り合う。
そしてなかなか近づいてくれなかったが、キバシリも来た。


コゲラの頭の赤い部分を観たかったが、なかなか観られない。
雪が積もった枝をコツコツ突き、頭の上に雪がハラハラ舞い降りた。

ヒヨドリが樹上を鳴きながら足早に移動。
カケスが遠くでジェージェーいっている。



そしてアカゲラも混ざり、
賑やかな群れになり頭上を飛び回る。
寄りかかっているキハダに
アカゲラとコゲラがやってきて、
コツコツガツガツ突きだし、
幹を通し意外に大きな音が身体に伝わる。
音と震動が心地よい。
そういえば今まで
1フレームに納めたことがなかった、
アカゲラとコゲラのツーショット。

イントロから主題へと移り
5分ほどで群れは過ぎ去っていった。
ソロパートが多いし、弦楽器はないが、
管楽器・打楽器が素敵なバランスで響きあう
シンフォニー。

2009年12月24日木曜日

テーブル

天板を丸ノミで斫りイイ感じに仕上げ、
組み上げようとしたところ子供ができて中止、
もうイイかなぁと5年ほど前に始めたら腱鞘炎になり中断、
昨年再開したが、クルイが生じていて矯正がてら放置、
そしてクルイは若干修正できたものの、決定的な改善には繋がらず
天板の固定方法を変更し、場当たり的に修正を加え、
構想13年やっと完成しました。

意外にイイ感じ。


テーブルっつうより
カウンターっぽいので
カウンターバランスで
垂直に立っていない足。
だじゃれカヨ!



テーブルは平らなもの
と決めてはいけない。
無骨で粗野だが
趣がある斫り仕上げ。
パドックのダボ埋が
ちょっとオシャレ。
表面は天然オイルの
ワトコの刷り込み。



強引に締め込んだ
ボルトもパドックで
化粧隠し。
こういう紫檀って
アクセントになって
イイ感じ。


2009年12月18日金曜日

ヒガラとキクイタダキ

常緑の針葉樹はチョコマカ動く小鳥たちにとっては絶好の隠れ家であり、
木の芽や燐葉や幹の隙間の虫卵は彼らの生きる糧だ。
そしてそこで生活する小鳥はなかなか見つけにくい。
混んだ葉の間をじっとせず飛び回り探すのが大変。でも、
雪が降った後、風のない冷え込んだ朝には見つけやすくなる。
葉に積もった雪が彼らの居場所を教えてくれる。
動くと枝が揺れサラサラ雪が落ちる。
針葉樹を遠くから見ていると、風もないのにパラパラ雪が落ちる。
その移動方向を見極め、先回りして良い位置でじっと待つ。

ヒガラ
頭でっかちのかわいいヤツ。よく枝にぶら下がる格好になるので
下から見ていても見つけやすい。



そして、彼らが居るとキクイタダキも一緒なことが多い。

キクイタダキ



かわいい。
とにかく動きが速いので、光の加減と位置でなかなかうまく撮れない。

2009年12月17日木曜日

ズミの最期

いつも歩いている防風林に枝払いが入った。
確かに脇の通路に張り出している枝は多かったが、
それほど邪魔になる訳ではないし人も車もそんなに通る場所ではない。
道の境界線からはみ出している枝は全て切られている。



そして
しばらく前から観察していた
ズミの木が倒されていた。

ズミは境界線からはみ出して
育っている訳ではなかったが、
小枝が非常に多くわんさかと
絡んでいたので、
枝を払うのは面倒なので
倒してしまった。
といったところだろう。残念だ。


植えられたものでもなく、林縁に1本だけ成長していたことを考えると、
おそらく鳥散布でここ来て、光の方向へ旺盛に伸びた元気の良いヤツだった。
春には薄ピンクの美しい花をいっぱい咲かせ、良い匂いを辺りに振りまき、
これでもかというほど結実し、秋に熟しまた鳥たちの貴重な餌になる。
酸っぱくてとても食えたものではなかったが、見て嗅いで鳥の声を聞いて
味わってもちろん触って五感を楽しませていただいていた。



倒され玉切りされた幹の周りに、まだいっぱい真っ赤な実がついている。
血の色だ。痛々しい。

自分の所有物でもないし、自分で管理しているわけでもないので、
勝手な了見だけど「なぜ?」という感情がこみ上げる。

旺盛な木だったので、林内の奥の方の人目につかない日当たりの良い
ところへ枝を持っていき、ここで再び育ってくれれば...と
そんな簡単なものじゃないだろうけど....

同じように切られたシラカバやヤマグワは他にたくさんあるから
そんなに心が痛まないっていうのも、本当に身勝手ないやらしい考えだけど
この辺りでは1本だけだったのでよく観察していたし、
思い入れがいっぱいあった。





こんなにいっぱい花を咲かせていたのに。


こんなにたくさん
実を付けていたのに。

鳥たちがいっぱい
やってきていたのに。

ハンガーブランチ

いつも行く防風林で中学校や我が町のメインストリートのすぐそばなのに、
気がつかないことがあるものだ。
よく観ていないということだけど...



ポプラに大きなハンガーブランチが
架かっていた。枝が枯れて落ちたのだろうと
思ったのだが近づいて見ると、
隣のポプラが途中からボッキリ折れて、
それが掛かり枝となったようだ。
幸い人が近づくことはあまりないところだが、
冬の間この辺り特有の強烈な風が吹くと
落ちるかもしれない。
木の股と股が重なって枝の荷重が
一方向に向いている場合は、
簡単には落ちないのでまぁ安心だけど、
これは小枝が絡んでいるとはいえ、
平行に乗っかっているので微妙なバランスで
保っている感じがする。

クマゲラの食痕



その地上5m程度の
所でボッキリ折れた
ポプラには、
真新しいクマゲラの
食痕があり、
数日間の内に
すっかりトンネル化
している。
樹勢が弱り、
腐朽菌が入り、
アリが集まって、
そしてそれを喰いに
クマゲラが
やってきている。
ココで張っていたら
絶対観察できそう。

2009年12月15日火曜日

チェンソー

最近、樹上作業をよく行うようになった。
セッティングや小枝払いはOKなのだが、樹上でチェンソーを振るうのは
今ひとつ自信がないし、チームで動いているとチェンソー慣れした人に
お願いすることになる。従ってグランドでのロープ操作がメインになり、
それはそれで重要な役目なのだが、いちいち交代して上り下りするのは
無駄だったりする。
ログハウス作りを手伝ったとき、左利きの大型チェンソーを使った経験から、
自分で持つならレフティマシンが欲しいと思っていた。
大型のチェンソーは踏ん張る構えが逆になると、とても長持ちせず
「だらしないなぁ」といわれていたが、レフティを使うと、
これがとても快適だった。
一緒に作業していたログビルダーに左利きの人がいて、レフティチェンソー
を使わせてもらっていたのだが、その後いろいろ調べたがレフティマシンは
無く、今から考えると自作の左延長ハンドルだったのかもしれない。


樹上での作業は不安定な体勢が多いし、重さやキックバックの関係からも小型
のモノが多く、そんな小型のチェンソーならグーフィでもそれほど違和感なく
使えるし、常々小型のトップハンドルが欲しいと思っていた。
思い続けると、願いは叶うもので、知りあいから
「古い使ってないマシンがあるからイルかい?」という話しがあり、
渡りに船と言うことで譲っていただいた。


エンジン自体は良好な状態だが、
保安部品が壊れや欠損が
あるようで、基本的にバラして
みて状態を確認した。
60年代とかの古いバイクの
レストアが趣味なので、
レシプロ2ストのエンジンは
何とかなりそうだし、
チェンソーという機械をイジリ
倒してみるには絶好の機会だ。



新品部品はもうメーカーの
サポートも終わっているし、
エンジンは良好だけど、
ハンドルのブッシュとクラッチの
ところのボディのすり減りが問題、
ということだったので、
外せるところまで外して、
キャブは今度ということにした。



メンテナンスの基本はクリーニングとばかり、オイルスラッジやら木くずを
とにかくキレイに掃除、掃除、掃除。

問題のバッファマウントブッシュは、金属ワッシャとゴム部がちぎれてOUT
でもブチルゴムの接着剤で固定接着してみたら...使えました。とりあえず。
ボディのすり減りもオイルポンプが普通に動いているようなので、大丈夫。
仕上げにガイドバーをステッカーチューンして...ブルッッブルンブルン!



チェンソーという機械の構造をしっかり理解していないので、手探りだけど、
手持ちの工具は使えるし、代用や直しで何とかなりそう。ヤッター!

蛇足だが、エンジンが動くととりあえずなんかきってみたくなるし....
ということで、庭の通路に邪魔しているイタヤの小枝を切ってみた。
快調!快調!

っとここで話しは終わりではなく、切り口からポッタポタと樹液が出てきた。
ムムッっと舐めてみると...ほんのり甘い。

メイプルジュース


その声に子供が反応して飛び出してきた。
そして早速メイプルジュース採取となった。
メイプルシロップは時期が春先だし、
今頃???しかもイタヤカエデ???
しか〜し、これが結構採れて、
ちょっと青臭いポカリスエットっちゅう感じ。
美味しく頂きました。めでたしめでたし。

2009年12月14日月曜日

ダイサギ

普段行く側の石狩川ではなく、対岸に行ってみた。対岸は国道の橋梁工事やら、一度直線化でせき止めた蛇行を再度つなげるっという、ムダっちゃー無駄な河川工事がこれ見よがしに行われ(仕分けされてしまえばよかったのに)どうも近づきたくなかったが、対岸にあるワンドというか溜まりに、羽を休めているカモがいるところがあり、気になって行ってみた。
大型重機がガーガー動いているそばなので、ガーガーカモさんは居なかった。
が、先日初認したダイサギが藪の中にいたらしく、近づくと慌てて飛び立った。

デカイのでスローモーションのように優雅に飛びなかなか壮観な眺めだった。
お目当てのコミミちゃんやオジロちゃんには会えなかった。

カワアイサ

最近なんか同じ鳥しか見ていないような気がする。ので、ちょっと足を伸ばして普段行かない水たまりがある公園にカモ類を見に行った。
コガモ・マガモ・カルガモといつものガーガーピッピッの中にカワアイサがいた。

まだ若鳥なのか白が目立つオスが二羽仲良く泳いでいた。
カモ類も大きさの違いや泳いでいる浮かび方の違いで大体のところ双眼鏡で判断がつくようになった。しかし、エクリプスやメスだけが混ざっていると極端に難しくなる。

2009年12月11日金曜日

灯台難着氷システム

昨年に続き灯台着氷防止実証実験の設置に行ってきた。
実は昨年に実験で良好な効果が得られ、今年は更に一歩進んだ研究が行われる
ことになった。今まで被った布の強度やセッティングの関係で、
破れたり崩壊し実験結果が得られなかったので、大変な成果らしい。

実際、寒地技術シンポジウムで論文が採用になり、
設置技術とそのシステム構築で(そんな大したことではないと思うのだが)
私も論文の共著になり発表された。

小型防波堤灯台への難着氷膜材取り付け手法に関する実地試験
http://www.decnet.or.jp/project/ctc/ctc_prog.html

難しいことはよく判らないが、木登りの技術が北海道ならではのこういう所で
役に立つとは思わなかったので、嬉しい限りである。

メインのロープをプルージックで引いたシステムを2系統作ったことで、
カウンターバランスになり適度に布が動き大きな着氷にならなかった。


しかし、
強度的に問題は
なかったのだが、
上部のカラビナと
ノットが起点となり
最大で約120kg程
の氷の塊ができた。

昨年の資器材は、
潮水を絶えず被り、
塩分濃度も増した
低温の状態で、
アルミのカラビナは
結晶化した塩が噛み
振動によって荷重が
かかった部分は
アルミの機材が
削られていた。
メインの
スタティックも
プルージックも、
毛羽立ち、変形し、
塩が固まり、
今年は再使用するの
が難しい状態。




今年はシートの厚さ
を前回の0.73mm
から0.54mmに
薄く変更し、
灯台上部の起点と
なった部分を
できるだけ小さく
するため、
資器材やノットを
再工夫した。

さらに、
ボトムのアンカーに
テンションメータを
取り付け、
実際の最大荷重が
計れるように
なっている。


ただ、このメーターが5kNまでの計測器なので、実際には問題ないと思うが(計測5kNでMBSが15kN程度!...程度ってどういうことだ!)テントゥーワンの強度を基準にしたら50kgまでと少々不安な部分もあるので、(システム自体の崩壊に繋がるとしたらこの部分になる)メインとは別系統でビレーというかバックアップのラインも設置した。
認識の差や機材が間に合わなかったことで、このシステムのウィークポイントとなる部分だが、テントゥーワンといわれていることがどう作用するか、崩壊するとしたらどのようになるか興味津々だ。


それにしても今年の膜材は、基布となる部分が
ポリエステルで表面を酸化チタンフィルムで
加工した特注膜材なんだが、
どう見てもホームセンターの
ブルーシートを巻いたようにしか見えない。
今年は実験終了時に一緒に参加させてもらい
ギアの状態をよく観察したい。

シノリガモ

灯台の実験設置に行ったとき港で海カモたちに会えるかなぁっと思ったが、
今年はあまりいなかった。カモメ・ウミネコ・ミズナギドリ・ウミウ・
ユリカモメ(冬羽根に換わる途中なのか、ばっちいグレーの顔だった)
ウミアイサ・シノリガモいつもの等々。
一瞬クロガモっぽいヤツも居たが、飛び去ってしまい未確認。
海ガモを観察するには波が荒すぎた。



いつもこの時期に港にいて、比較的警戒しないシノリガモ。
私はこのオスの模様が大好きです。

2009年12月8日火曜日

ダイサギ

コミミちゃんを探しに石狩川原に行った。
こまめに探してみたがなかなか見つからず、棒クイのノスリを見ていたら、
はるか対岸に白いサギがいた。遠くて大きさも判らないが形がサギだ。
それにしてもデカく見えるなぁ、白いから大きく見えるかなぁと思っていた。
川原を虱潰しに見ていると、すぐそばの用水路の調整用樋門を通り過ぎようと
したとき、そこに大きな白いサギがそれも6羽いた。
向こうは人影を見て慌てて飛び立ったが、デカイ!


この辺りではアオサギが多く
稀にチュウサギを見るくらい。
冬に北から渡ってくる奴らが
居るらしいが、
今まで見たことがなく初認。
優雅にユッサユッサ飛び立った。

クリスマスレストラン

我が家に庭に来る鳥たちのため、冬に開いただけヒマワリの種とブタの脂身を
おいている。ヒマワリはカラ類のために、脂身はキツツキ類のために。
しかし、脂身を狙いたまにカラスが来るとアミごと壊されるし、
根こそぎ肉を持っていくし、居座って他を威嚇するし、ゴミ置場もヤラれる。

彼らも生きているのだしカラスを忌み嫌っているわけではないのだが....
いらない古着から集めた半端なヒモをダブルフィッシャーマンズノットで結び
カラフルにつなげて、張り巡らしおいそれと近づけないようにする。
子供が「何かクリスマスの飾り付けみたいね」っと言った。
家ではクリスマスもクソもないのだが、確かにそんな感じに見えるね。
鳥たちのクリスマスレストランがオープンしました。


早速、常連のお客さんが見えた。
まだセッティングしているのに
こいつらは警戒心もなく、
どんどん近づいてくる。
これはゴジュウカラ。
彼らはここでは食べず、
咥えて防風林に持って行き
樹皮に挟んで殻を割り食べる。



シジュウカラ。彼らは気に入った
枝に止まり、足で挟んで殻を割り
その場で啄むから、家の中から
よく観察できる。
ハシブトガラやヤマガラも同じ。
ヒガラは脇のヒバの中に入って
隠れて食べる。





脂身狙いのアカゲラも早速来た。
まず木の樹冠部に留まり器用に枝を伝い下りて
こちらを警戒しながら食べる。
クリスマスのヒモも邪魔にならないようだ。




ちょっとの間で沢山お客が来て
雪の上はヒマワリの殻が散乱。
ちゃんと完食してくれればいいの
だが、不意に音や車の影で
食事途中に種を放り投げることも
多い。地面に落ちた食い掛けは
アトリやムクドリが食う。
あと、ちょっと有り難くないが
ヤチネズミも来る。



今年の冬もいろんな奴らが来てくれるとうれしいな。

2009年12月3日木曜日

ジムニー


我が家の機動力としてよく働いて
くれている、ジムニーJA11君は、
走行距離が18万kmを越え
いよいよヤバくなってきた。
660cc規格になったとき新車で
買ったので、それから地球4周
以上走ったことになる。
エンジン自体はそんなに
調子悪くなっていないのだが、
外装はボロボロ、荷台はフェルト
をめくると下が見えるし、叩けば崩れるほど。ボディの隙間に水が貯まり
絶えずチャポチャポ水筒を積んで走っているようだ。

...かと言って家の使い方にあっている、ちょうど良い車ってなかなか無いのが
悩みの種で、数年前から考えてはいたが、まだ走るジムニー君に甘え、
今まで引き延ばしていたが、水が凍ってボディが崩壊しそうなので、
とても冬は越せそうもない。
でかいタイヤで車高がある四駆の軽ワゴン作ってくれないかなぁ、鈴木さん!
っとボヤいてみてもどうにもならない。2万kmごとにダンパのガズを抜かして
しまうような走り方なので、リジットサスが良いのだが...
無いモノはしょうがないし、まぁ折り合いを付けて、新型ジムニーで我慢
しようと思っていた。
でももし程度の良いJA11があれば...と中古のジムニーも探していた。


そして、見つけてしまいました。
なんと年式も色も、まったく今の
ジムニーと同じジムニー君。
しかも走行距離は3.9万km。
どうしてこんなに乗ってないのか
若干の不安はあるものの、
でもやっぱりコイツがいいなぁ。
安いし。
長い付き合いになると思うので、
ヨロシクたのむゼ!

2009年11月30日月曜日

セイタカアワダチソウ


いつも歩いている近所の防風林沿いの脇の道、
農業用の水路を挟んで反対側には野地がある。
元々農地だったと思われるが、今は放置された
荒れ地になっているので、いわゆる雑草が繁茂
している。
雑草という言葉の意味は嫌いではないが、
それを指す野の草はザツな草ではなく、立派に
生きている「強か草」だと思うのだが...
そんな人間の勝手な言い方はさておき、本当に
したたかに育っている。
(調べる方法がなかなかわからないので...)
そういう名も知れぬ草を眺めるのも好きだが、
そういう草の実を好んで食べる鳥たちもいる。

実の熟し具合や他の美味しい実が無いから仕方なくなのか、種によって
偏食する時期があるように思える。大変だしハナがないけど、こういうのを
しっかり調べてくれている人いないかなぁ。
まだまだ熟していないのか今はあまり食べる鳥がいないが、2月頃になると
この実を食べている小鳥たちをよく見かけるセイタカアワダチソウ。
ケブケブの綿毛に霜がつき朝日に当たると何とも言えない美しい姿になる。



いろいろ見ているうちに、面白い
ものに見あたった。
さっきの農業用水路は幅と深さが
両方とも1.5m程度あるので、
着ぶくれしていたり、足場の悪い
ところでは飛び越すのために
気合いがいる。(歳取ったなぁ)
まあもし落ちてもはい上がれない
ことはないのだが、難儀である。

そこにエゾリスが落ちた跡があった。
はい上がれない高さではないのだが、そんなに雪がまだ積もっていないし、
滑ってなかなか登れなかったようで、ジタバタした跡がとても滑稽だった。
うかうかしているとオコジョとかに狙われる環境なので、
彼らにしてみれば死活問題だろうが、なかなか面白い。

2009年11月27日金曜日

エナガ

カラ類混群の先遣隊エナガ。エナガが近づいてくると、その後に必ず小鳥たちがやってくる。どんどんいろんな鳴き声が増え、その中に普段見ないヤツを見つけることが多いのでじっとしていることが多い。それに彼らが急に騒がしくなると上空を猛禽類が横切ることも多い。


いつも忙しなくチョコマカと動き回るのでなかなか良い位置で写真が撮れないが、たまたま飛び立った瞬間を捉えることができた。

ノスリ

いつものパトロールコースにノスリがいた。最近冬になるとノスリを見る機会が多い。実は数年前まではチョウゲンボウをよく見たのだが、最近はさっぱり見ない。チョウゲンボウがいなくなりノスリが増えたのか、ノスリが増えたからチョウゲンボウが姿を眩ましたのか。関係性は判らないが同じ場所を続けて観察していると、長いスパンでちょっとしたことが変化しているような気がする。

ツグミとキハダ

キハダの実がたわわに実っている。そいつを狙ってツグミたちが集まってくる。うちの周りのヒヨドリたちはキハダをあまり喰わないが、その代わりというかツグミは好んで食べているようだ。

2009年11月25日水曜日

ハシブトガラの食事

以前知りあいから「森の履歴を推理してみる」という面白い話を伺い、いろいろクマゲラ食痕の周りを観察していたけど、そんなに簡単に推測できるほど森は甘くないな。とか思っていたら、目の前のエゾニワトコにハシブトガラがやってきた。森の中でじっとしていると、カラ類は本当に警戒しないようで、こっちのことなどお構いなしに一生懸命芽を突いている。
ハシブトガラはよく細い枝先にぶら下がるようなポーズで留まる。よく見ていると芽の隙間に冬眠している虫だけじゃなく、芽も喰っていた。

クマゲラ食痕

先日来姿を見せなくなったが気になっていた食痕を見に行った。ヤチダモが多くを占めた防風林で、もう大分年月が経っているので倒木も多くある。でもこういう風に幹の高い所の途中から樹冠にかけてが倒れた木だった。気がつかなかったが横にあった同じヤチダモが根元から倒れ、架かり木になったおかげで共倒れになったようだ。幸い他に影響はないよう。
大きく舟形に掘ったものではないので、探りをいれただけかもしれないが表面を広く突いてる。大好きなアリではなく表面の樹皮下の虫卵を喰っていたのだろう。

2009年11月24日火曜日

吊るし切り

危ない枝がある、と特伐の依頼があり行ってきた。お寺の裏の傾斜地に胸高直径50cm程のキハダだった。脇から伸びたコクワとヤマブドウとツルアジサイ(ツル3兄弟)によってイジメられて、樹勢が衰えって一部枯れ枝となり、そのまま落とすとお寺の屋根を壊す恐れがある。危ない枝っというのはあくまで人間にとって都合の悪い枝なのだが...
こういう依頼はあくまで施主の仰せのままなのだが、納得いかないものは行かないこともある。殺生を嫌い、お経を上げ、御神酒を掛けて..いるが、結局は屋根が落ち葉で傷むし落ち葉の処理もメンドクサイし、かといって傾斜地なので根元から倒すと土留めが無くなり建物にとって都合が悪い...云々。生かさず殺さずってコトだ。
枝張りや枯れ具合が判らないので、とりあえず午前中の内に登り小枝とツルを切り落とした。もの凄くツルが絡んでいたので、単純に切っていっても枝が落ちず、スタティックリギング状態になりながらの枝払いだったので、大変な手間だったが安全に行けた。ただ自分の登ってきた、ワーキングエンド側のロープが落としたツルに複雑絡まり、ビレイを取られているようになり、降りるのに手こずるという初めての経験もあった。こういう作業の時は、ワーキングエンドを持って上がるか、短いロープの方が都合がよいコトが判った。

午後からはいよいよ吊るし切り。生きてる枝と活かせない枝がはっきり判り、確保の方法も意見が統一でき、チームとして安全に配慮したやり方が選択できるようになってきた。材として活かす必要がないので、都合のよい2m程度で切りボトムアンカーの操作で落としていった。受け→追い→リガーの安全確保→ボトムで引き→落下。経験の浅い我々にとって、適度に難しく工夫も必要でちょうど良い課題だった。しかし、ベクトルの方向を考え思った方向へ落下すると気持ちいい!

2009年11月17日火曜日

またもや、クマゲラ

今朝は先日のクマゲラをもう一度見たいなぁと、パトロールにも精を出し、双眼鏡とカメラを持って、藪こぎの準備をして防風林沿いに行った。が、今日は何も見つけられなかった。
まあそう甘くは無いなと戻ってきてたら、なんと、またもや家の近所で見た。というか、家の窓から見えた。この前よりかなり近い。窓から見えるポプラの5m程のところをガスガスやっていた。玄関を出て、道路を挟んで近づいてもさほど警戒する様子もなく、枝ヌケした洞に頭をつっこんで、グゥワラバリバリっとほじくっていた。

てっぺんがキレイに真っ赤。
今まで家の近所で数回目撃していたが、こんな短時間の間で二度も見られたのは初めて。何処か深い山の中で礼儀正しくひっそりと現れるのを数時間待って、やっと見られる神々しいイメージであったが、住宅街のゴミステーションの脇で見られちゃったら、どうも、趣がないというか、有り難みに掛ける。つくずく我が儘で贅沢な鳥見人だ。