2008年3月31日月曜日

ハンノキ

ハンノキ
こちらもまだ堅い冬芽。無毛で丸いからハンノキだと思う。なかなか種類も多く交雑するし判りにくいが、定点観察を続けていればいつかは同定できるようになると思う。

ミヤマハンノキ

ミヤマハンノキ
こちらはまだだが、近々咲きそうな感じ。去年の花序がまだ残っていて、とがった冬芽と同居。去年の実がキレイに螺旋状に見えてカッコイイ。

グルチノーザハンノキ

グルチノーザハンノキ
冬芽の丸さやケブケブ具合からグルチノーザハンノキだと思うのだが、多分。ここのハンノキの中ではダントツに早く、もう一部の花が咲き始めている。雄花序が枝先で垂れ下がりゆらゆら風に揺れている。もう黄色い花粉を飛ばしている。雌花序はつけ根の小さい褐紫色。上の方の枝では葉も芽吹き始めているよう。

青山頭首工

3月30日
判りにくいハンノキを確認しに青山頭首工へ行ってきた。まずはカワアイサのお出迎え。アオサギもいた。

前回来たときには気がつかなかったが、白樺に蜂の巣が残っていた。表面の層はもう崩壊していて並んだ巣穴が見えていた。美しい。

河原におりるとヤナギが黄色くなっていた。青空に映えてとても美しい。ヤナギは難しく今シーズンの同定をあきらめたので、とにかく美しいで十分。

フクロウ

フクロウ
夜、フクロウ先生が遊びにきた。今までの状況を説明し期待が持てるということでヘドラで巣箱を見に行った。確信は持てなかったが、やはりかなり期待できるよう。
先週まで一週間ほど夜に毎日鳴き声を聞いていたのだ。夜中にふと目をさますとボー、ボボーボッ聴こえていた。この時期夜に鳴くのは、巣についている可能性が大。しかも一週間ほど前から聴こえなくなったことが、抱卵の可能性があるそう。もう一週間ほどして、また聴こえてきたら確実だそうだ。

ツタウルシ

ツタウルシ
ツタウルシも冬芽が膨らんできた。こいつらはあまり好きじゃないが旺盛に繁殖している。まだ時期的に大丈夫だが毒性が強いのであまり近づきたくない。でも新芽は茶色と緑の独特の葉脈が好き。

ツルマサキ

ツルマサキ
ツルマサキの冬芽も膨らんできた。殺伐としたグレートーンの時期にも鮮やかな緑色がうれしい。

イヌエンジュ

イヌエンジュ
神社にイヌエンジュがあった。サクラの並木に混じって1本だけ突然あった。もうすっかりサクラばかりだという印象があったので気がつかなかった。よく観ないとそういう見落としというか、誰かに聞いた言葉や写真だけで判断してしまいがちなので、これじゃイカンっと再認識した。

オオハクチョウ

3月29日 オオハクチョウ
川沿の防風林でグヮッグヮッ聴こえて、上空を見た。数日前には40羽ほどが低空を飛んでいるのを見たが、声の方向は変わらず飛んでいない様子。林越しに声の方に近づくと、田んぼの雪解け水のあたりに20羽ほどが泥だらけになりながら落ち穂を拾っている。この時期の白鳥は下面がグレーになっていることが多い。

以前知り合いが子に、田んぼに来ている白鳥を見せたところ「これは白鳥じゃない」とキッパリ宣言されたそうだ。確かに白くないけど、絵本の中じゃなく、これが本物なんだよと説明しても、ガンと聞き入れなかったそうだ。自然に触れる機会が少ないとそうなるのかなぁ。

ツグミ

3月28日 ツグミ
カワラヒワがちらほら帰ってきているが、今のメインはツグミ。ツグミは色がいろいろなのでなかなか面白い。黒っぽいやつ、赤っぽいやつ、なんか珍しいやつかな?と思うが、やっぱりツグミだ。

オジロワシ

3月26日 オジロワシ
神社へ向かった。主だった変化はなかった。一瞬だったがオジロワシのつがいが上空を飛び去った。そろそろ北へ帰っていく時期だ。

2008年3月24日月曜日

コウライキジ

3月24日
今日は基線川沿いの防風林に入った。もう雪もだいぶ落ちたのでワシワシ行くと、川をはさんだ住宅地の方から地面を滑るようにカタマリが現れた。コウライキジだ。以前に何度か見たことはあるが、雪の上なので非常に見つけやすい。意外に速く走るものだ。幅2m程の川も羽ばたきながらひとっ飛び。隠れた防風林の中を2人で挟み撃ちにしたが、その後見失った。

ヤマグワの枝に付いていた何かのマユ、何だろう?

常磐公園の木

常磐公園は街中に巨木が数多くありとてもお気に入り。そこでネームプレートが付いているから非常に判りやすい。遠くから眺め、だんだん近づきプレートが読めるようになる前に樹名を当てると非常に勉強になる。冬だとドロノキもハルニレもミズナラもほとんど同じに見える。トレーニングせねば...
イタヤカエデ
そこにあったイタヤカエデ。
どうもアカイタヤかエゾイタヤか、いはたまたイタヤカエデか決め手に欠く。
まあこれは書いてあったし間違えないだろう。

ヤマモミジ
近所にはない樹で、対生のカエデの仲間でもひときわ小さかった冬芽。そう大きくはならない樹で園芸や盆栽が多いので、植樹といえどもわりと自然に近い形だとこうなるのだということが判った。

ハルニレ
樹高が高くなるので、手入れされているハルニレの冬芽を見るのは非常に大変だ。これは手が届くところにあったものなので、さっそく写真に撮った。
右端は近所の防風林のもの。冬芽はとがっているが、花芽は丸い。

旭岳

3月22日
夜中にまたフクロウの声がする。
朝5時半に家を出て旭岳に向かった。今シーズン最後のスキーだ。旭川市内から大雪山連峰はクッキリ姿を現し、絶好のピーカンであった。が、ロープウエイ乗り場に着くと強風で運転を見合わせている。しかしせっかく来たのだから、午前中一杯くらいは待ってみようと思いのんびり麓を散策していたら、10時半には動き出し、始発に乗り込んだ。パウダーを期待していたが、生憎しばらく降っていないみたいでクラストガリガリだった。子供たちも勢いよく飛び出していった。一度に100名程度の輸送量なので、オフピステはもちろんだが、ゲレンデでもしばらく待つと誰もいない景色になる。ピーカンのここからの眺めはホント最高だ。
翌日は旭川美術館に「森の贈りもの、木の造形・25年の精華」展を見に行った。
ゲージュツから職人技まで取りそろえていて、非常におもしろかった。単純にアートとして感動することよりも、スゲー技や生活の中に生きる知恵の方に引きつけられた。

2008年3月21日金曜日

オオハクチョウ

オオハクチョウ
昨日鳴き声を初聴きしたが、姿を見たのは今シーズン初。土の出た畑の中で落ち穂を拾っていた5羽。

美登位創作の家の樹木

廃校になった小学校を社会教育施設として再生した場所。学校林があり、ツリーイングの講習会等でメインに使っている。しかし、手入れが行き届いておらず荒れ気味。いろんなしがらみがあり、進んでボランティアで手入れしようにも、なかなかさせてもらえない。
植樹られたものだが、ここには他ではあまり見ない樹木がある。
リギダマツ
北米原産で三葉のマツ。北海道では三葉のマツは他にないと思う。

バンクスマツ
知らないだけかも知れないが、コレも他ではあまり見ない。堅い実は翌年開花するらしい。

ネグンドカエデ
以前に葉を見てすっかり柳の仲間かと思っていたが、詳しい人に尋ね始めて知ったカエデの仲間。コレも自生ではなく植樹。なかなか珍しい。

オオカメノキ
冬芽が特徴的で、かわいらしい。他になかなか無いタイプなので判りやすい。ここには結構な数が自生している。

ハウチワカエデ
シナの林の中にハウチワカエデが数多くある。秋にシナに登っていると、樹高は低いが横に広がるハウチワカエデが真っ赤に紅葉しとても美しい。場所によっては地表が見えないほど真っ赤になる。ツリーイングの対象ではないが、すごく好きな木だ。

カワアイサ

カワアイサ
ダムは雪代で激しく流れているが、頭首工の上流側は静かなものだ。何となく見ていると、凍った縁にカモがいる。近づいてみるとカワアイサのつがいだった。2羽はちょっと離れているが、繁殖にやってきたのか仲良く水面を覗いていた。

カワアイサのオス

カワアイサのメス

グルチノーザハンノキ

グルチノーザハンノキ
これも冬芽が判りやすいので、多分グルチノーザハンノキだろう。今後のチェックをちゃんとやらねば。

ミヤマハンノキ

ミヤマハンノキ
この河原ではニセアカシヤと双璧をなすのが、ヤナギ系とハンノキの仲間。さすがパイオニア樹種。是非ニセアカシヤにまけずがんばって欲しい。
ハンノキは種類が多く冬芽だけではなかなか判りにくいが、葉が残っていたし、雌穂からみてこれはミヤマハンノキだろう。

クリ

まだ幼木で、幹直径が3cm程なのに実がついていた。こんな小さくて細い木でも、結構立派な実がつくものだ。冬芽と一緒にピンナップ。

ニセアカシア

この場所は本当イヤになるくらいニセアカシヤが多い。困った外来種だ。手入れがされず荒れている河原なので、ものすごく増えている。このままだと下流域はこの木によって原生種が駆逐されるかも知れない。風の通り道となる場所なので、タネは飛びまくり、ある程度になるとすぐ倒れ倒木更新する。本当に手におえない。ダムの工事ばかりではなく、こういう身近な自然を駆逐する外来種を何とかしないと本当にダメになる。

ニセアカシヤ種
こんな実が飛びまくっている。


ニセアカシヤ葉痕
その凶悪なイメージからだろうが、よくコウモリにたとえられる。でもコウモリは本当はカワイイほ乳類だし、こんな手に負えない外来種にたとえられてイイ迷惑だ。

ヤナギ

ヤナギの仲間も種類が多く雌雄異株だしなかなか判りづらい。この季節の雪原にひときわ目を引くケブケブの穂が清々しく、春の予感を感じさせてくれる。辺りのグレー色とは対照的に、綿毛が太陽の光を集めて光り輝いている絶妙なコントラストが美しい。よく見ると黒っぽいやつや赤っぽいやついろいろある。でも判らない。

一個拝借して、割ってみた。大きくなって花になり、黄色の花粉を付け、実になり飛んでいく片鱗が見える。キレイに星形というかギザギザが見える。