2010年4月30日金曜日

エゾモモンガの猟跡


猟跡があった。
小鳥でもなくネズミじゃなく
おそらくエゾモモンガのよう。
やった相手はフンがあるので
おそらく猛禽だと思う。
モモンガの巣も近いし
オオタカの巣も近い。

チュウヒ


車で移動中、不意に側溝から
チュウヒが飛び出した。
走っていたのだが5mほどの
至近距離で風に乗って併走し
表情もはっきりみえた。
でも車を止めると離れていった。
残念。

2010年4月28日水曜日

ベニマシコ


雪が降ってきた。
もう4月末だというのにシャレにならん。
そんな中、ベニマシコが
ヒィフッヒィフッっと優しい声で鳴いていた。
じゃれ合うように防風林と草原を
行ったり来たりしてカップリングなのか
オスが追いかけたり、気のないフリで
地べたを突いたり。




同じ枝に止まって仲良く並ぶ。
かわいい。

2010年4月27日火曜日

ヤマナラシ

ヤマナラシ
近所にはないのだが
よく行くお店の近くの貯まりの縁に
植えられている。
この店に行く機会には
必ずチェック。


もう雄花が咲いている。
ピンクというか紫っぽい
けっこう毒々しい鮮烈な色。



雌雄異株なので
雌花はまだ咲いていない。
ドロノキほど
嫌な匂いはしない。


ハンノキも
家の周りより早いようだ。
雌花もしっかり起きている。


この貯まりは
今日はヒドリガモが多い。


昔は、あっカモだ!
としか判らなかったが、
よく見ると大きさも
模様も鳴き方も違う。
ヒドリガモを中心に
ヨシガモ・マガモ・
ハシビロガモ・コガモなど
いろいろいた。

春の味

ナニワズ
もう花が上がってきている。
瑞々しい緑が眩しい。



エゾエンゴサク
このブルーが大好き。
本当はもうちょっと
紫っぽい方が好きだが
土の関係かいろんな色がある。


エンレイソウ
紫がもう咲いていた。
ということは...



ありました!
今シーズン初、アイヌネギ。
ヒラヒラと呼んでいる。


頂きました。
家族4人で1回分
旬の味を堪能。

トビの抱卵

先頃から気にかけていたトビの巣で抱卵が始まったようだ。
今までは巣の辺りで出たり入ったり、気に入らないのか手直ししたり、
巣材を追加したりしていたが、今日見たときからジッと動かなくなっている。
身を低くして気づかれないようにしているみたい。



孵化まで1ヵ月ほどかかるようだが、
無事生まれると良いなぁ。
それにしてもこんなヤカマシイ見通しの良い所に、
わざわざ巣をかけなくても良いと思うのだが、
かえってその方が外敵に狙われなくて良いのかなぁ?

2010年4月23日金曜日

ロープの廃棄基準

アーボリストロープの末端を廃棄した。

ロープは状態の良い冷暗所で未使用保存しても、
約5年目で性能が低下してくるらしい。明確な規定はないので
各団体が独自のレギュレーションで規定している。
重大な傷害があった場合は即時だし使用頻度によるが、
業務使用の場合、1年〜3年で廃棄するところが多い。

良い状態で使い続けていても、いかんせん汚れる。
汚れたら当然洗う。
洗うと使い心地が良くなる。
なんというか、着古して風合いが馴染む胴着のようだ。
目に見える品質のチェックも当然行う。
でも中には洗わない人たちもいる。

先日ツリーイングの集まりで、この話題になり
まあ、各自バラバラの状況で、これといって決めてもなく
だからといってそのままにしておくのはちょっとマズイ。



それなりの金額なのでそんなにポンポン買えるわけでもないし、
使っているロープには愛着もあるし、
洗って使い続けると、馴染んでノットも作りやすくなり
ますます塩梅が良くなる。
だからといって使い続けていいワケでもなく、
「その時」を何時にしようか悩む。

このXTCは良く洗うので、非常に手に馴染み使いやすい。
正確なログではないが、年間に平均で30日程使い、
使用頻度でいうと100回くらい。
ということは今まで約400回程使用したことになる。
そろそろ潮時だ。

パーソナルスタンダードを決めようと心に誓い、
「毎日使って1年半(約500回)で破棄」
どうでしょう?甘いかな?

いずれにしても、こういうところに明言して自分を追い詰めることにする。
手元に残しておくと使ってしまいそうだし、
切り刻んで使えなくした方が踏ん切りがつく。



そして切った短いロープはツリーイング講座の時
ノットの訓練やロープの構造を理解してもらう説明の時にリユースする。
使用限度というか悪い見本として見せるのにも使える。
まだまだがんばってもらわないと。

昨日の写真

昨日の鳥たち

ノビタキ
2010.04.22/AM8:00初認



オオジシギ
2010.04.22/AM8:05初認




アトリ
逆光だなぁ。
2010.04.22/AM8:15初認



アオジ
2010.04.22/AM8:20初認

2010年4月22日木曜日

晩冬、早春、晩春

まだまだ朝は霜が降りているが、確実に春は近づいている。
気の早いエゾニワトコはの芽が開きだした。
勢いよく葉を開いて花芽になった頃
思い切り冷え込んでシバレてしまい、枯死することもしばしば。
いち早く開葉するメリットもあるのだろうけど
諸刃の剣。



今日は今期初認がたくさん。
アトリが群れで飛び回る。
この辺りではアトリは冬の終わりを連想させる。
今冬は家の庭にも現れず今日が初めて。

そして、春告げのカミナリシギ。
ジェーップジェーップ、バババババっと
勢いよくディスプレィを繰り返していた。
オオジシギの声を聞くと春を感じる。

それから、もうノビタキが来始めた。
アオジも現れた。
あのゆったりとした囀りは晩春というイメージがあったが
今年はなかなか暖かくならないので、どうもしっくりこない。

晩冬と早春と晩春が一篇に現れた感じ。

ミソサザイ>>キクイタダキ

聴き慣れない鋭いチッチッという鳴き声が聞こえた。
針葉樹の根元や地面の倒木の辺りをチョロチョロしている。
動きがもそもそ歩くようだったのでネズミ?と思い
何ネズミかなぁ?と寄ってみると、どうも鳥みたいだ。
この辺りではあまり見慣れないというか
今まで気がつかなかったのか、
茶色でお腹にちょっと模様が見える。
あの特徴的な尾の振り方、ミソサザイだった。

それにしても動きが速くなかなかよく観察できない。
ちょいと先回りしてジッとして待つと、
目の前に現れたのはキクイタダキ。



残念なような嬉しいような。
それっきりミソサザイは見失い
引き続きキクちゃんを見ていた。
目の前にカワイイ奴らが現れると
すぐ浮気するし目的が変わってしまう。
それにしても、日本の小さい鳥グランプリを争う小鳥に
一度に出会えたのは幸せだなぁ。

2010年4月19日月曜日

T1講座

週末地方でツリーイングT-1講座を行った。
講座を行う場合は何かと都合がいい
地元の会場でやることが多いが最近はスキルも上がり、
何処でもできるゼ!という気持ちになり
積極的に地方で講座を行うようにしている。


講座を行う木は立派なイタリアンポプラ。
胸高直径1.5m程の大木だ。
イタリアンポプラという木は初めてだが
ドロノキ同様に細い下枝はポキポキ折れる。
芽吹きの季節なので気になっていたが
ドロノキのように嫌な匂いがせず
素直に張り出した枝が素敵だった。
講座なのであまり高い所には行かなかったが
開けた見通しの良い河原で
天気の良いときに登ると気持ちよさそう。



一番下のアンカーでも9m程なので
レベルが高く、しかも手入れされてないので
難易度はかなり高い。
でも、今回は身体能力の高い、
木こりと大工と中学生
一定の知識もあるので
コンパクトながらバラエティ豊かな
いろんなトライができて楽しかった。

2010年4月16日金曜日

オオタカ

この猛禽も最近毎日見る。見つけるときはカラスにぼわれていることが多いが、ピャッピャッとかピェーとかキョッキョッとかいろんな鳴き方をしているともう気になって気になって、探しに行ってしまう。

今日は偶然遠いが見通しの良い所に止まっており、
羽繕いやあくびをして寛いでる様子。何回イイモノ喰ったかな。



実はこのすぐそばに去年営巣して、2羽の若鳥が巣立った。
オオタカは環境が良いと続けて同じ場所で営巣するようなので、
今年も期待している。

ネズミのうねうね

ネズミのうねうね
春先の風物詩っつう程でもないが、雪が解けた土手には、
ペタッとくっついた枯れ草とは別に、
細かく千切られた枯葉や草が半分トンネルのように、うねうね続いている。
何ネズミか判らないし、雪のトンネルに単に食い散らかした跡が残るだけなのか、防寒対策で戦略的に造成されたモノなのか判らないが、
雪が解けるとその形がキレイに残り、ヨシやニワトコの根元をつなぐ道になっている。



とにかくハハ〜ンと感心してしまう。
所によってはフンが集まっているし、あきらかに貯蔵庫のようにクルミの殻だけがあったりして、雪の下には彼らの帝国が有ったことを物語っている。
先日タイでロイターのカメラマンが銃弾に倒れたが、
毎年これを見ると勝手にイメージするのが
塹壕を張り巡らす強かで生命力あふれるベトナムコンサン。
石川文洋の戦場カメラマン。

2010年4月15日木曜日

吹雪


一体どうしたものか。吹雪だ。
4月も半ばだというのに。
まあすぐ解けると思うが、
けっこう積もった。

樹液ツララ

昨年晩秋に基線川沿いの飛び出した枝を見事に払われ、
好きだったズミが根元から倒され悲しい限りだった。
どうしてああ直線的な刈り方をするのだろう?
庭木とかでもヨーカンのように四角く刈られたヒバとかを見るとガッカリする。

その剪定というか枝払いの醜い刈り痕に面白いことが起きていた。



もの凄い量の樹液が垂れてツララになっている。
ミズキというだけあって春になり、水を勢いよく吸い上げているのだろう。
ちょっとツララを折ってアイスよろしく舐めてみた。
ちょっと渋みがあってあまりおいしくない。
まだ木自体の活動が始まったばかりなのか、切られた所に気づいてないのか、
非効率的に地面から水を吸い上げているのだろう。
オレンジ色のヤニのような保護物質?は出てきていない。

切り方に敬意がないとこうなる。
切り口が自重で裂けて傷口が広がり痛々しい。

木に関わることが多くなり、
いろんなヘンやゲセンが多くなるが
林業が重労働なことは判る。
だからといって適当でよいとは思わない。
カフカットしろよ!とは言わないが、
せめてそこまで成長した生き物に対し
敬意を表して、受けと追いで外皮や甘皮を
傷つけることなく切って欲しい。
そんな手間じゃないだろうから
ミスマッチカットの方がよい。


シラカバも元気よく?樹液を出していた。
シラカバの方は薄めたポカリのようでほんのり甘く旨い。

オオジュリン?


先日オオジュリンかと思った
ホオジロ系の小鳥を
ここんとこよく見るが、
どうも決め手がなく迷っている。
たぶん同じ群れだと思うが
微妙に違う気もする。
換羽中のカシラダカ
のようにも見えるし....
数羽の群れが防風林と野地のヨシ
ワラを行ったり来たりしている。


2010年4月12日月曜日

オナガガモ

元々湿地っぽい土地柄か、雪解けの季節にはあちこちに普段はない水たまりができる。窪地っぽい泥濘とヨシのハザードに遮られ、水鳥たちが羽を休ませるにはもってこいの場所になる。
かなり怪しいんだけどそういうところにこっそり近づくと、予想以上に多数のカモたちが居たりする。脅かすつもりは毛頭ないのだが見つかると一斉に飛び立ってしまう。



オナガガモがほとんどだけど、マガモとヒドリガモとキンクロハジロが混ざっていた。

アオサギ

アオサギ
冬の間あまり見られなかった、アオサギがどんどん増えてきた。
優雅に飛ぶ姿も好きだが、冠羽を風でヒラヒラなびかせ
水面を凝視する採餌の姿もどことなく孤高な美しさがある。



背中の薄グレーの飾り羽根がキレイだった。

2010年4月8日木曜日

オオタカ

数羽のカラスにぼわれオオタカらしきものが防風林上空を飛び去った。
背後から出てきて一瞬だったので、ハイタカかな?
しばらく歩いて行くと、先日登って遊んだ木にカラスが集まっている。
よく見ると、おそらくさっきのオオタカだろうが
アンバイ悪そうに落ち着かない様子で留まっていた。



よい方向から近づこうとしていると、
カラスもチョコチョコ寄っていき、
たまらずまた飛び去った。
翼は短め丸くって、フワリヒラリ飛んでいたので
やはりオオタカだと思うのだが、
写真を見るとえらくスマートに、頭が小さく見える。
う〜ん。



でもそのタカが止まっていた枝は
先日登ったハルニレの、まさに同じ枝だった。
オレもあそこに座って気持ちよかったもんな。
タカくんはカラスの追われ、あまり気持ちよくなかっただろうが、
何か一緒の場所で同じ景色を見ていたと思うと嬉しくなる。

去年は近所でオオタカが営巣したので、
しばらく同じ巣を使うともいわれているから
今年も期待しよう。

ハチジョウツグミ

先日シロハラ?と思ったツグミは、
ハチジョウツグミだったようで、
どちらにしても初認ですが、何か何処がどうという
決定的な感じがないまま、そうなのだと理解していたのですが、
また出会いました。場所も時間も一緒、たぶん同じ個体。



開けた河原なので、なかなか近づけなかったが
双眼鏡では確認できたが写真はなかなか撮れない。
長玉の道具が欲しくなる。

2010年4月6日火曜日

オオジュリン

ヒバリにつられてひらけた野地に入ると、
枯れ草の中に何かいた。

ホオジロのような感じ。
見通しが良いので
近づくとすぐ離れてしまう。
落ちたアワダチソウや
ススキの穂を啄んでいる。
オオジュリンかなぁ?

う〜ん、ホオジロ系は間違いないが
何とかジュリン?
単一種じゃないかもしれないし、
最近めっきり自信が無くなってきた。
まあ同定するために鳥を見ているんじゃないけど
思いこみとか勘違いとか...難しいね。
それでもカワイイ鳥たちを見ていると幸せになれる。

マガン

ようやく春が近づいてきた。
ユスリカの仲間が増えだして、クモも活発に活動している。
でもまだ朝夕は氷点下になる。
今朝は濃い霧が出て、クモの巣についた水分が氷って
美しい姿になっていた。

芽吹いて芽燐を落としたヤナギも濡れて凍り
濡れそぼったネコの足の裏みたい。

野は気の早いヒバリたちがピチピチ飛んでるし
ハクチョウの渡る姿も頻繁に見るようになった。
ヒバリを見ていると、防風林越しにマガンの集団が現れた。

130羽ほどの勇壮な群れが、
サオになりカギになり
低い頭上を飛んで行った。
羽音や鳴き交わす声も
優雅にゆったりとした
それでも迫力のある眺めだった。

2010年4月5日月曜日

ハルニレツリーイング

北海道を離れることになった友人が遊びに来て、
その子と道具を作り、そして木登りに行った。
ポカポカ陽気の中本当にリラックスし
幸せな時間を樹上で楽しんだ。


ツリーイングは手段であり目的ではない。
何かをしなきゃならんとか、
頑張って登るということは
なんと馬鹿らしいことか。

高度な木登り技術を駆使し、
危険と隣り合わせだと
その気持ちが木や他の生き物に
伝わるような気がする。
幹にしがみついていたら
感じられない木の包容力。
初めは誰でもそうだが殺気立ってしまうと
見えるモノも見えてこない。


もっと単純に純粋に
あそこに行きたいとか枝に座りたいとか
そうして見えてくる新しい発見。
安堵と余裕が良い出会いや発見を促してくれる。
コゲラやカラ達と一緒の木になり、近づいてきてくれる。
芽吹きや気付かなかった周りの木との関係や
枝の張り方に戦略的な木の気持ちが見えてきたりする。

大事なことは木に登ることではなく、
樹の上でどう感じるか。

そういうイイ仲間と木登りできるのは本当に楽しかった。
たかが木登りでよくそこまでアツくなれるなぁと疑問を持たれたりするが
感じたことのない人に何を言っても通じないゼ。

そういえば今シーズンお初でカワラヒワの声を聞いた。

2010年4月2日金曜日

春の猛禽

なんだかんだと忙しく、良い季節なのにロクに野に出られず。


先日来気になっていた巣。
日に日に大きくなっていく。
巣材を咥えて
行ったり来たりするトビ。
今日は留守だったので
近くまで行ってみた。



行きすがら出会った
ノスリ。
かっこいい。



頭も白っぽくなり
尾も真っ白になり
すっかり成鳥になった
オジロワシ。
カァクォイイぜ!


石狩川の蛇行や人為的にできた沼の氷が溶けだし、
水面が出てくる一週間ほどの時期、猛禽たちが色めき立つ。
氷の残る水際でのぞき込むように待っている姿をよく見る。
遠くて写真には撮れなかったが、ハヤブサやオオタカ、ハイタカ、
たぶんチュウヒらしいヤツ、オオワシもいた。

残念なのは、一昨年までよく見かけたチョウゲンボウを見ない。
去年も一度も見かけなかった。
環境が激変したわけではないが、どうしてだろう。

なんとかプロジェクトとかやってるが、オオワシより
チョウゲンボウやマダラチュウヒの方がよっぽど
少なくなっていると思うのだが.....